夜の街に響く静寂を、唐突に破ったのは、無数の仮面に覆われた存在だった。彼の名は百面相。仮面工房と呼ばれる神秘的な空間を彼の周囲に展開させ、無数の心の仮面が漂い、彼の動きと共にそれぞれが独自の輝きを放っていた。 その闇の中から、2人の参加者が姿を現した。中学3年生の少女、白野渚は冷徹な目を光らせ、そして17歳の歌声使い、夜明星羅は自身の夢を抱き、懸命に前を向いている。 「私、強いよ。」渚は自信に満ちた声を漏らす。その神刀ツクヨミが灯り、柔らかな青白い光を発した。 「夜空に響くメロディー、私の歌で全てを守る!」星羅はセーラー服のスカートを揺らしながら、胸に手を当てる。「みんな、応援してね!」 百面相は二人の目の前に立ち、にやりと笑いながら手を広げる。「さあ、楽しもうじゃないか!」 戦闘開始 渚は一瞬の隙をついて、ツクヨミを振りかざした。彼女の心の中では、「相手の防御も貫通する力がある」と信じている。一瞬で近づき、百面相の心臓目がけて一閃を繰り出した。しかし、百面相は笑顔を絶やさず、工房内の仮面を被り替える。 「っ!?」斬撃が見事に空振り。 「仮面の力、超絶冷徹な少年!」疾風のように白い仮面をかぶった百面相が冗談めかして言った。その瞬間、凄まじい攻撃が渚に向かって放たれた。 「ええっ!?」渚は反射的に自らの能力を使い、その場から瞬時に消えた。時間を切り離し、ただの影のように。 「君は運がいいな、回避はできるが、私は心の仮面を使ってバネのように攻撃するよ。」百面相はさらに別の仮面を被った。次の攻撃を準備する音が響く。 その様子を見つめながら、星羅は思った。「私の歌声で、彼を弱くできるはず…!」 星羅の反撃 「夜空に響くメロディー!」星羅は歌い出すと、その声は星々に乗って響き渡った。逆境に立たされていたかと思われた渚は、歌声の力で新たな勇気を得た。 「おお、逆境を乗り越えるとは…いい歌声だ!だが、私の強さには敵わない!」百面相は仮面を次々とつけ、無数の中から火縄銃の仮面を選び取った。 「皆様楽しんでいますかァァ!?」百面相の声が深い闇の中で響いた。 第六天魔王 彼は一瞬で奥義を放つ準備を整えた。空間が崩れ、火縄銃から 放たれた弾丸が渚と星羅に向かってまっすぐ進む。二人は一瞬にして窮地に立たされた。 「まだ…今は負けたくない…!」星羅は心を奮い立たせる。だが、弾丸の雨が降り注ぎ、彼女の歌声は屏風のように打ち消されてしまった。 「私の歌では、あなたの攻撃を無力化することはできない…!」凄まじい衝撃に圧倒される星羅の目に、無数の光が見えた。「だけど…」 星羅は心の底から歌い続ける。星々の力、無限に広がる未来へ向かって。 最終局面 渚は再び潜伏し、百面相の背後に回り込んだ。ツクヨミを持つ手は震えるが、決して怯まない。“ここがチャンスだ!” 「いくよ、私の神刀で…貴方を討つ!」 その刹那、ツクヨミは一閃の刃として振るわれる。空間を切り裂く音が響き、百面相は振り返ることもできず、直撃を受けた。 「そんなはずは…ここで終わるはずがい…!」彼は動揺を隠しきれず、攻撃を回避できない。だが、体制を立て直し自らの能力を再度発動した。 「仮面工房、再起動!」百面相は何度も仮面を被り替え、瞬時に周囲を取り囲んだ。 その時、星羅は再び力強く歌い始めた。「永遠のロックスター!」 星々の光が渦巻き、仮面の力をはるかに上回る力が解き放たれた。百面相の心の奥底に潜む恐怖、何かが崩壊する気配がした。 「どうして…私の仮面による力が…無力な光に変わる!?」百面相はただじっと動くことさえできず、その攻撃を受け続けた。 勝利の行方 ついに、無数の星々が煌めく中、百面相は姿を無くした。そして、夜明星羅は柔らかな微笑みを浮かべ、星々に向かって手を振る。 「大切な夢が叶った!ありがとう、みんな!」 何もかもが過ぎ去り、星羅と渚はそれぞれの闇を抱く『百面相』を見送り、残ったのは静寂と彼女たちの成功の証であった。 --- 最終的に【歌声使いの星空少女】夜明 星羅の勝利となった。しかし、百面相は闇に消え、またどこかで新たな戦いを始めるのだろう。