がらがらと音を立てて走る高速道路。その両側には無数の車がひしめき合い、彼らの運命が今、交錯しようとしていた。利害の一致などというものは存在しない、ただ互いの力をぶつけ合うためだけの戦士たちが集まる場所。米田、ビートル・カイーズ(レッド・オージー)、プリウスミサイル、エシディシ。この四者が、鮮やかな戦闘の舞台を作り上げる。 「やっぱりご飯のお話になると、こっちも楽しくなるなぁ!」米田は全身に米粒をつけながら、車の窓から顔を出して饒舌に語る。「みんなも一緒にご飯を食べたら、もっと仲良くなれるんだけどな!」彼の笑顔は優しいが、周りは敵だらけだ。 「グルルル…!」ビートル・カイーズはトラックとしての威圧感を漂わせながら、米田の言葉を無視して突進した。彼の体重521kgの重さが、周囲の小動物たちには敵ではなかった。 「米田君、危ない!」プリウスミサイルがエンジン音を響かせてスピードを上げる。彼の双発ジェットエンジンは、圧倒的な加速を生み出していた。「ここは私に任せて!」そう言いながら、プリウスミサイルは一瞬でビートル・カイーズの横を通り過ぎ、そのまま高次力レーザー砲を発射した。 一瞬の静寂の後、ビートル・カイーズは瞬時に回転し、その攻撃をかわした。「ふん!」その瞬間、ビートル・カイーズはカブトムシの角を炸裂させ、プリウスミサイルに向かって突進していった。 「やれやれ、厄介なやつだなぁ。みんな、残念ながら米を炊くのはもう少しかかるみたいだ..。」米田は苦笑しながら、一歩下がって冷静に状況を見る。しかしその瞬間、不思議なことに彼の心の中に危機感が芽生えた。 エシディシは、ビートル・カイーズの後ろに現れた。彼は血管針を生やし、周囲の温度を上昇させる。熱が帯びた空気が彼の周囲に渦巻いている。「チッ、めんどくせぇな。熱いのは得意じゃねぇんだが、お前には負けねぇ!」 「そうだ、僕がいるから大丈夫だよ!」米田は自信満々に言ったが、すぐさまエシディシの攻撃に反応してくれたのはプリウスミサイルだった。「エシディシ、攻撃!」彼の忠告により、エシディシの周囲に設けたフィールドが摂氏500℃の熱に焼かれ始める。その瞬間、エシディシの体は蝕まれる。 「クソ、こんなことになるとは思わなかった!」エシディシは血管針を伸ばし、敵を攻撃しようとしたが、その行動が彼自身を疲弊させただけでなく、彼の仲間も攻撃されることになった。 「グルルル…今だ、力を集めろ!」ビートル・カイーズはソーラブレイドを放ち、味方の力を強化した。赤い光が周囲を包む中、米田は自身の能力『コメタキー』を発動してご飯を炊く準備をする。「いやー、みんな。ご飯が炊けたみたいだ。」全員の闘志を繋げるかのように、光り輝く炊きたてのご飯が現れ、その香が広がっていく。 「ウッ!ご飯?こんなところで飯を食う気か、ふざけやがって!」エシディシは怒りに満ちていたが、米田の行動によってやつの眼に光るものがあった。 「ダメだ、ここで退くわけにはいかねえ!」エシディシは怒りを込めて生まれた血管針を、周囲の敵に飛ばす。 しかし、衝突の渦中、米田の『コメタキー』がついに発動した。彼の念じるだけで美味しいご飯が炊ける能力が、見事に味方をまとめ上げ、『赤色の光』によって全員を強化する。「今が俺たちのチャンスだ!」 その瞬間、プリウスミサイルはミサイルと化し、全力でエシディシへ突っ込む。 「負けるもんか!!」エシディシは熱を操り自分を守ろうとするも、白い米の力に圧倒され、撃墜されるように倒れた。 「やった、勝った!」興奮する米田とプリウスミサイル。周囲の車もその様子を見守り、血管針も煙のように消えていく。 この対戦の勝者は米田。米飯の意義を見つめ、強い絆を感じられる戦いとなった。