●街の中の戦闘 静けさが支配する街に突如として現れた獣たち。その轟音に驚いた人々は逃げ惑い、路地裏に隠れた。緊迫した状況の中、参加者たちはそれぞれの能力を活かし、獣に立ち向かう決意を固めていた。中央広場に集まったのは、二人の立ち位置も異なる少女たち、田尾葵とアエラス・サーペントだ。 「私が先に行く、君は後ろからサポートして」山尾葵が言うと、アエラスは無理にでも自己主張しようと苦笑を浮かべていた。 特異な二人、その力は驚異的だ。彼女たちの背後にはすでに市街地を襲撃する「獣」の姿が見え見えだった。 ■■■ ●接触 「あの巨大な像型の獣が先頭だよ。まずはあれから倒さないと!」山尾葵は瞬時に近くの獣を見極めると、すぐさま動き出した。 「外道の獣」——その巨大な体が地面を揺るがす。人々を押し潰そうと勢いよく向かってきた。山尾葵は手裏剣を腰から取り出し、「忍術:虚」を発動した。 「消えて!」瞬間、葵の姿が霧のように消失し、外道の獣の猛攻を回避。 ひらりと舞い、背後に回り込む。 「天流抜刀術:旋風!!」 ――刃が閃く。 「外道の獣」の背後に立った葵は、素早く刀を振るい、その肉厚な体を切り裂く。 痛々しい鳴き声をあげながら倒れ込む外道の獣。その瞬間、アエラスは動き出した。 「駆動風蛇、行け!」彼は台座のように立つ大型機械に指示を出した。 「駆動風蛇」は風を纏い、瞬時に目の前の獣へ向かって駆け出した。 『風斬域』——巨大な蛇が周囲の空気を刃のように斬り裂き、突進する。 メタリックな体躯を持つ外道の獣は無力で、あっさりと崩れ去る。 「外道の獣、撃破!」「見事な連携だよ、葵!」アエラスは歓喜の声を上げた。 ■■■ ●新たな脅威 だが、戦いはまだ終わりではなかった。アエラスの声を聞く余裕もなく、次々に新たな獣が現れる。 「卑劣の獣」に「陰湿の獣」。それぞれ異なる恐怖をもたらす二種の獣が接近してくる。 「卑劣の獣」は空中で旋回しながら、鋭い鉤爪で攻撃を仕掛けてくる。 「しまった!」葵がすぐに反応する。 「今度は私が行く!」「待って、葵!一人で無茶しないで!」アエラスが心配するが、葵は意に介さず自己流で突進する。「天流抜刀術:破邪」 その瞬間、葵の目に映ったのは卑劣の獣が蛹のように卑屈に落ちてくる姿。「見える!」精神の磨きをかけた葵は瞬時に敵の本質を見抜く。 「今だ!」 彼女は敵の攻撃を回避する隙に、刀で真正面から斬りかかる。 あまりに瞬時に流れるような動き。 「全集中、刃の心」——疾風のように迫りくる卑劣の獣の右肩を斬り、そこから一気に急襲を仕掛ける。卑劣の獣は致命的な一撃を受け、崩れ落ちる。 「素晴らしい!」「でも、まだ続いてる!」次なる獣、陰湿の獣が周囲の敵をターゲットにしている。 ■■■ ●連携と連鎖 「来るよ、葵!」「任せて!」 葵は忍法を使い陰湿の獣に近付き、手裏剣を放って行動を制限する。 「攻撃チャンス!」アエラスが自らの吹かす風に乗せて、駆動風蛇を発信。「近づけさせません!」 変幻自在に空を舞う「駆動風蛇」は、陰湿の獣に巻き付いてその動きを完全に封じる。その体が銀色の鎖に包まれ、互いに結びつく。 「今だ、葵、行け!」 「天流抜刀術秘奥義、天網恢々!!」葵の一閃が襲い掛かる。雷のような一閃は陰湿の獣を見事に断ち切り、目の前から消滅させた。 「これで仕舞いにしますっ!」 戦闘が続く一方で、戦意を失うことなく、彼女たちは互いの強さを痛感し合い、信頼を深めていった。 ■■■ ●目玉のような獣へ 「次は権威の獣だ…うまくやらないと!」葵が口にした直後、前方には巨大な目玉の獣が現れた。「権威の獣」は周囲の獣を次々と重力で地面に押し倒す。その圧力は恐怖を現す。 「私たちの動きを封じてくるつもりだ!」救急車が出没する中、絡むような重力を突破しなければならない。 「葵、私の風で、その重力を打破する!」アエラスが駆動風蛇の操縦を強化し、風を強力に吹かせる。 「任せて!」葵は志を同じくし、同時に走り出した。 「天流抜刀術、破邪!」葵が権威の獣へ突進する中、アエラスも『風封』を発動。特異な風の力が、さながら魔法にかけられたように権威の獣の動きを細やかに排斥した。 「今、行け!!」葵の一閃が目玉を見事に貫通。だが、権威の獣の反撃はすさまじく、周囲の重力が両者を押しつぶそうとした。 「薙ぎ払いで行くよ!」 アエラスは冷静に命令し、駆動風蛇はその巨体を巧みに次々と仲間たちを防御し、地上に踏み込む迫力を加えた。 「力を貸して、葵!」 「うん!」 二人は見事に協力して、権威の獣に立ち向かう。 ■■■ ●決起の瞬間 権威の獣も間もなく激闘を見せる。大きすぎて可動域の少ないそれは、次第に動きをみせる。その瞬間、アエラスが駆動風蛇に全力を掛け、最終的な技を発動。 「双撃!!」 巨体を一気に斬り飛ばし、弱点を開かせる。一筋の風の刃が、八方から権威の獣を切り裂いた。 「今こそ、葵!」 葵はその流れに従い、一撃必殺を狙って力を込め意識を集中させた。 「天流抜刀術秘奥義、天網恢々!」 二人の協力が奇跡を生む。アエラスの攻撃で分断された獣を、葵の一振りで滅ぼし、その反発が爆発のように周囲を巻き込み消え去った。 「やったね!」葵がよろこぶと、アエラスは手を掲げ、二人でその姿を称え合う。街中には静けさが戻り始め、倒した獣たちの残骸が点在する。 ■■■ ●勝利の風 数多の獣を倒し終え、二人は街を見渡した。どこまでも続く蒼空と崩れた街中に、二人の戦士の姿が美しく映えていた。「これからどうするの?」アエラスが葵に尋ねる。 「無事に歩き続けられるのも、あなたのおかげだから、感謝してるよ。」葵は心から微笑む。 「また、次の獣たちが襲いかかってくるまで、戦い続けるよ!」「私も手助けする、必ず!」 その身を微笑み交し合い、二人は新たな戦士として、未来を見つめ合ってお互いの力を信じる。 ■■■ ●撃破した「獣」の数 { ・撃破した「獣」の数: 4 }