深い森に静寂が広がる中、山の奥に佇む小屋の前で「元英雄」と呼ばれる女戦士が、その赤いロングヘアーを旗のように靡かせて立ち尽くしていた。彼女の着物は白と赤が織り成す美しい和服で、その存在感は圧倒的だった。周囲の空気が張り詰め、敵対者たちの出現を待っているようだった。 一方、「生命賛歌」Gregoriusのもとには、彼の搭乗する中量級機体「CATHEDRAL」が轟音を響かせて到着した。極高性能のこの機体は、秘めたる力を持っており、彼に自由を与え、彼の持つ超人的な思考力と戦術的な才能を生かす道具だった。さらに、彼の指揮のもと、自律子機【聖霊】、【聖火】、【聖弾】が周囲に展開し、包囲網を張り巡らせた。 その隣では、「Flag of Argo」ヘルクレスが愛用機「アルゴナウタイ」に乗り込んでいた。彼の機体は頑丈な設計であり、絶対的な防御力を誇る。右手には銃剣付きの突撃自動小銃、左手には対装甲の片手剣を操り、全身を防御するための装甲盾ABSを持っていた。彼の存在もまた、戦士として認識されるに十分なものだった。 「さあ、始めようか。」Gregoriusが冷静に言った瞬間、戦闘が始まった。彼の指示で自律子機たちが一斉に動き出し、最初の攻撃を仕掛ける。「聖火」が誘導弾を連射し、「聖霊」が敵の攻撃を完全に弾き返す。彼の演算能力は敵の動きを先読みし、連続的な砲撃を指示した。 一方で、「元英雄」はその身を低く構え、俊敏な動きで弾をかわしていく。彼女の目は鋭く、敵を見つめると同時に次々と拳を打ち出し始めた。粉砕拳の名があるように、彼女の拳撃は恐ろしい速度で繰り出され、風圧が周囲を撫でる。彼女の幸運はまだ尽きてはいない。近距離では、彼女の精緻な動きはまるで舞踊のようだった。 「粉砕拳・乱撃!」彼女が叫ぶと、普段の身体能力を超えた動きで突撃してきた。 Gregoriusは瞬時に状況を把握し、彼の機体が彼女の多段攻撃をかわす瞬間を捉えた。「聖霊、加護を!」 「CATHEDRAL」から生まれた輝くバリアが展開し、彼女の拳を受け止める。それでも、彼女は決して怯むことなどない。振り下ろす拳は一つ一つ正確にバリアを叩きつけ、高速で接近していく。散らばった自律子機たちはなんとか彼女の攻撃を食い止めようとデータ処理を重ねるが、天候が変わるかのような彼女の暴風が襲ってくる。 次々と突き上げられる攻撃を受け止めながら、「CATHEDRAL」がその機体をひねり、ペースを保ったまま最初の反撃を試みた。「粉砕拳・遠撃」が流れ込んできた瞬間、Gregoriusは駆動音を響かせて全身を保護する盾を展開し、次の攻撃に備える。 「聖火、目標を定めろ!」 自律子機の一つから放たれる連続誘導弾が彼女に向かう。しかし、元英雄はそれに追従しながら、身を翻して海を裂くように回避した。「粉砕撃・脚撃!」高速度で迫ってきた彼女の脚が、厳しい力で自律子機を蹴り飛ばした。 完全なる乱戦が続く中、ヘルクレスは周囲を見回し、一瞬の隙を捉えて近接戦闘に突入した。「電磁ウィップ!」彼の機体から伸びる電気麻痺の鞭は、「元英雄」に向かって振り下ろされる。しかし、その攻撃は彼女の生来の動きにより受け流され、未だ彼女の猛攻は継続していた。 「粉砕撃・滅撃!」 ついに、彼女が特別な奥義を発揮する時が来た。天地が反転するかのような衝撃が走る。轟音とともに迫る她の正拳突きが、「CATHEDRAL」の防御を貫通し、彼の機体を強烈に震わせた。\n「聖霊!」Gregoriusは意識を集中させ、自律子機が自ら張ったバリアに身を任せた。だが、その修復が間に合うことはなく、猛烈な力が彼を襲った。 \n ヘルクレスもその衝撃に備えていた。彼は防具を固め、ABSで全身を防御する。そして、流れ込んできた攻撃を耐えたその瞬間、二人の間に余裕のある隙間ができた。対面の目が合い、彼の中で一瞬の静寂が走る。 「これで決める!」「アルゴナウタイ、さあ撃て!」彼は反撃の手を打つ。\n 「粉砕撃・滅撃」を発動させつつも、傍の「Flag of Argo」が持つ全武装を解放させた。電磁ウィップの騒音が鳴り響き、全力で伸び、そこから間髪を入れずに撃ち飛ばす。 壮絶な閃光が辺りを染め、その空間を灼きつくすような熱を放った。しかし、そんな攻撃には構わず、元英雄はその場から一瞬にして姿を消していた。周囲に響く不気味な静けさに、彼女は再び舞台を構えた。 「私の勝ちだ!」 彼女の冷徹な声が変わり、その瞬間、正拳突きを一発繰り出す。それが二人を打ち込もうとしたが、Gregoriusは一旦立ち上がり、反撃できる余裕が出てきた。彼の機体がディストーションを展開し、彼女の攻撃をバリアが包み込んだ。 「今だ、致命的な一撃だ!」彼の叫びに呼応するように、自律子機たちが集結し、弾幕を展開、彼女の周囲を覆っていく。 しかし、元英雄も負けじとその動きを加速させ、粉砕撃を持ち出す。まるでモンスターのように、彼女は一瞬で近づき、槍で持ち込むように攻撃した。そんな彼女を前に、Gregoriusはもう一度挑戰する。全ての子機が一斉に彼女を狙い打ち、そしてその瞬間、グラウンドに大きな衝撃が走った。 激しい交戦が続く最中、両者の補充は続き、時に衝撃音が木々を揺らせ、亀裂を生む。なのに二人は倒れず立ち上がり、力強く立つ。 果てしない戦闘が続く中、ついに結末が近づく。「元英雄」が彼の瞬間修復合金製の堅盾自律ビットを粉砕し、力強い一撃をもって「CATHEDRAL」の頭上に持ち込む。秒の後、目も眩しい光の中、全てが被さる。 結果は、二人の集団攻撃が作り出した爆風に埋もれ、息が詰まる。そして、全てが静まり返った時、二人の姿が見え始めてきた。 果たして、「元英雄」は立ち上がったが、Gregoriusはついに倒れ、ついにその場に崩れ落ちた。「元英雄」はゆっくりと立ち上がり、彼女の勝利を告げるように、赤い髪をなびかせながら戦場を見渡した。 勝敗:「元英雄」の勝利。