暗雲が立ち込め、戦死した魂たちが漂う戦争の跡地。かつての激しい戦闘の名残を残し、そこは負のエネルギーが渦巻いていた。全てを見透かす盲目の兵士、蛍京が立ち尽くし、その威厳ある姿はまるで霊的な存在そのものであった。彼の周囲には、既に戦争で失われた数多の魂が渦巻く。 「我、全てを見通す。お前の存在も、これまでの全ての戦国を超えて、我が前に現れることを。」蛍京の声は、静寂を断ち切るように響き渡った。その瞬間、彼の前にボーサんが姿を現す。無定形の姿で、泥沼を形成するボーサんは、周囲の空気を吸収し、自身を拡張していく。泥沼が広がるにつれ、ボーサんは「やあ、俺がこの土地の主だ。君の能力を試させてもらうよ。」と耳障りな声音を響かせた。 戦闘が開始される。ボーサんが泥沼を形成し、相手を捕えようとする。しかし、蛍京は冷静だ。彼は「天嶽」を発動させる。足元から無数の不可視の針が現れ、ボーサんの泥沼を貫こうとする。しかし、ボーサんはその攻撃を簡単に回避した。分身を使うことで、何度も自らを複製し攻撃を分散させる。 「分裂創造発動!」ボーサんの声が響くと、周囲に無数の自分分身が出現し、複数の泥沼を作り出していく。「お前の攻撃を吸収する準備は出来ている!」ボーサんの兵団が無数の泥沼を形成する。 蛍京は思考する。「奴の分身が多すぎる。目が届かぬところからの攻撃が来るかもしれぬ。」冷静に状況を分析し始める蛍京。その時、ボーサんの一つの分身が蛍京に襲いかかり泥沼が足元を掴む。 「うっ!」足を取られた蛍京は、次の瞬間一瞬の隙を突かれて攻撃され、生命力を奪われる感覚を覚える。しかし、蛍京はすぐに立ち上がり、その場で仙人のように立ち尽くし、「我の魂とお前のソウルが交わる時がきた。」と呟き、「心凱」を発動。瞬時にボーサんの魂の一部が引き寄せられる。 しかし、ボーサんは「こうはさせないよ!」と言い、急速に再生する。「ショゴス!」自らの分身の一つが蛍京の元へやってきて、回復を行う。ボーサんは瞬時に状況を逆転させる。その結果、蛍京の持つ魂を消すことを決意する。「天心を!」と叫びながらボーサんの分身の一つが肆意に動く。 しかし、蛍京の視線は鋭い。「見逃すことはせぬ!」彼は再び「天嶽」を発動させ、不気味な針山を生成させる。ボーサんの動きを封じ込め、分身を次々と穿つ。 「できるか、抵抗など無意味だ。我が力を試すが良い!」蛍京はその場で濃い霧のようなオーラを放つ。 だが、ボーサんの本体が徐々に戦場から後退し、再度「泥沼」を展開した。逃がさない。自らを全く拘束されぬ形に分化させる。 「おい、全ての生命は俺に帰する。なぜ逃げる?」ボーサんは一斉に復活を繰り返す。心の目で全てを見通す蛍京だったが、その攻撃には手をこまねくしかなかった。 「我は望む。この戦が、全てを統べることを。」蛍京は静寂を究極の力に変えて、追加攻撃に備える。 その時、「永久発狂」の呪文が放たれ、蛍京の心に深く侵入する。ボーサんの無限の分身たちが唱え、蛍京は絶え間ない精神攻撃を受け、ついに彼の意識が網の目に捉えられ、次第に闇へ陥っていく。 「す、、すまぬ…我は…負けたのか…」蛍京の意識が薄れていく中、ボーサんは勝者の笑顔を林立し、泥沼が彼の周りに広がる。 この戦に勝利したのは、ボーサんだった。蛍京の魂が吸収され、彼の力をも飲み込んでいく。 「我の言うとおりだ。全ては我に帰する。」ボーサんは微笑みながら、その場で戦死した魂に対する新しい秩序を確立したのだった。 勝者: ボーサん MVP: ボーサん