「赤い光、再び」・紅目と8代目女王エイラの闘士たちが、終焉を迎えようとしている。「伽藍の一刀」との接触が、全体の運命を左右するのだ。参加者たちは、広大な戦場に身体を横たえた肉塊のような敵に向かって突進していく。 暗い空の下、"伽藍の一刀"の不気味な姿が立ちはだかる。赤く異様に光る心臓部は、敵の意志を感じ取ることを警告している。参加者の心が、緊張と興奮の中で高鳴る。一刻の油断も許されない。 「紅目、行くぞ!」 冷静な声が響く。紅目は、機体「RED」に搭乗した。右腕の武装「紅」、左腕の武装「緋」が漆黒の海を切り裂くように構えられた。 その姿は、まるで一陣の紅い風のごとく優雅であり、また凄まじい決意を秘めている。 「エイラ!お前が前に出ろ。俺は後方支援をする!」 8代目女王エイラは、氷の騎士たちを召喚し、優雅に操る様子がとても頼もしい。彼女の目はその冷静さを保ちながらも、決して凍ることがない。 「分かった。だが、最大限の注意を払え!」 突如として、空の雲が怪しく揺れ、伽藍の一刀が動き出す。驚異の速度で迫る無明刀が、こちらに向かって振り下ろされる。この一撃は、果たして誰もが避けられるものではなかった。 「冗談でしょ!避けるぞ!」 紅目が機体「RED」を操り、怒涛の攻撃を回避すると、一瞬の隙をついて「紅」の超高温切断レーザーを発射する。赤いレーザーが直撃し、空間を赤く染め上げながら伽藍の一刀の一部を切り裂いた。しかし、その破壊力にも関わらず、敵は依然として動き続けている。 「エイラ!氷の魔法を!」 「氷の煌めき、発動!」 エイラのコマンドに従い、彼女が放った氷の粉が周囲を包み込むと、瞬時に彼女の周りの温度が低下し、萬象が凍り始めた。 それはまるで、冷たく硬い竜巻のようだった。視界を塞ぐほどの氷が敵を包み込み、その動きを封じる。 「さあ、今だ!一気に叩く!」 紅目は「緋」を発射し、伽藍の一刀がその足元に崩れ、ついにその動きを一時的に止める。だが、未だに心臓部の光は消えていない。 「っ…やっぱり、止まらないか!」 迫力のある無明刀が振り下ろされ、もう一度攻撃が始まろうとしている。エイラは慌てず、残りの氷の騎士を使役し、敵の動きを読み取る。他の参加者たちもそれに続いて、各々の攻撃を開始した。 だが、この状況はあまりにも危険だ。 「紅緋赤三重奏、発動!」 紅目は心の内を鼓舞し、エイラと共に連携攻撃を仕掛ける。「赤」で敵の動きを予測し、「緋」で敵の防御を崩し、最期に「紅」を限界まで高めた。 超高温の光が形成され、空間を切り裂く。 それを見た瞬間、参加者たちの目には希望の光が灯る。 「これだ、これが勝機だ!」 しかし、再び「伽藍の一刀」の左腕、肉塊の異様な動きが迫り来る。強化された無明刀が襲いかかり、紅目の緊迫した声が響く。 「しまった、危険だ!」 体は反射的に動き出すが、一瞬の隙が生じた。 同時に、伽藍の一刀が心臓部に無明刀を突き刺し、"雷電刀"へと変貌していく。 「遠距離からの攻撃だ、回避!」 それぞれの参加者が何とかその攻撃を避け、いくつかの破片が空間を舞っていた。 「伽藍の一刀の能力が強化されていないか?」 紅目は不安を覚えつつも、静かに思考を整える。彼女は、機体の特性を最大限に活かしながらスピード重視の戦闘へとシフトした。 次の瞬間、エイラが氷の魔法による連弾attackを放つ。 「スパイン!」 何千もの氷のトゲが、自在に空間を飛び、伽藍の一刀を打撃する。 「いいぞ、次は…!」 さらに、エイラが投入した氷の大猿が敵を続けて襲いかかる。攻撃を回避できない屈辱に、伽藍の一刀は再びその心臓部に無明刀を突き刺す。 「紅霧刀、発動!」 瞬時に機械の構造が破壊され、こちらに向かって突進してくる。 「いけない、みんな下がれ!」と叫ぶも今更逃げられない。 対する敵も、諦めたかのように無明刀を振り下ろす。 参加者たちは必死に逃げ回りながらも、紅目はその場から外れない。そして、最後の反撃を決意する。 「紅緋赤三重奏、再発動!」 全エネルギーを注ぎ込む。 凄まじい光が発生し、その明るさはあたりを照らした。 …紫色の霧が周囲を包みこみ、伽藍の一刀が圧倒的な力で崩れ去っていく。 「やった、やったんだ!」 一瞬の虚無に包まれ、参加者たちが息を呑む。伽藍の一刀はその肉体を崩壊させ、赤い光が消え去っていく。 「これが勝利か…!?」「いえ、まだだ。解析を進める必要があります!」 解析進捗が進行し続ける中で、紅目とエイラは冷静さを保ちながら、収束するエネルギーを妨げるように立ち続けた。 そして、最終的な結果を語り始める。 「祭壇の道を通して、伽藍の一刀は討伐した…おそらく成功だ!」 「解析進捗はどうなっている?」 「伽藍の一刀の解析進捗は77%、錬成造刀の解析進捗は65%です。」 この結果を受けて、参加者たちは安堵の息を漏らす。 「この瞬間を待っていた。ついに私たちが勝利したと。」 この出来事は、彼らの戦闘記録に残されるだけではない。それは新たな希望の光でもあった。彼らはこの勝利を胸に、さらなる未来へと進んでいくことだろう。