ゴーストタウンの入口にはひっそりと佇む廃墟。かつては活気に満ちた街であった名残が残り、今はただ静寂に包まれている。参加者達は、それぞれの目的を胸に秘め、この荒廃した場所に足を踏み入れた。 「ここって…少し怖いね。」マルアは、かすかな声で呟いた。彼女の手にはいつもそばに置いていた【万能ナイフ】が握られている。彼女の性格ゆえ、他の参加者との会話は控え目だが、探検の決意は固い。「私は大丈夫、頑張らなくちゃ…」心の中で自分を奮い立たせる。 その時、兎野が前を歩きながら振り返り、笑顔で言った。「さぁて宝探しと行こうか!」彼の元気な声が周囲に響き、マルアは思わず安心した気持ちになった。 最初に向かうは「崩れかけた図書館」。もう利用されることのない本がひっそりと眠る場所だ。中に入ると、薄暗い空間に散乱した本や椅子が埋め尽くしていて、何かが蠢く音が微かに聞こえる。だが、兎野は大胆に進んで行く。「ここは、見逃せないね。」 マルアは後を追いながら、周囲の物を注意深く観察する。おっと、彼女の【受信装置α】が何かに反応した。「あ、鍵付きの部屋があるみたい…。」彼女は少し心を躍らせた。 「どこ?」兎野が尋ねると、マルアは指でその方向を指し示す。古びたドアの前に来ると、彼女はドキドキしながらナイフで鍵を開けるための仕掛けに挑む。 しっかりとわずかな隙間にナイフを押し込む。だが、失敗してしまった。「無理…かな、やっぱり…。」「お、頑張れ!」兎野は鼓舞するように言うが、再度試みてもナイフが引っかかるばかりだ。結局、しばらくしてマルアは鍵を開けることができず、悔しそうな顔をした。 「次の建物に行こうか。」兎野が提案した。「まだ時間はあるしね。」 再び二人は「古びた工場」に足を運んだ。この場所は壊れた機械や工具の山が広がり、色あせた鉄の匂いが漂っている。ここでマルアが見つけたのはサビが浮いたボルトやナット。兎野はすぐにそれを拾い上げ、「これは使えそうだね。お、これも!」と興奮気味に言った。 そこへ突然、何かがドアの向こうで動く音が聞こえた。マルアは身をこわばらせ、兎野も緊張感を漂わせる。「中物だね、どうしよう…」彼女は呟いた。 「任せておくれ!」兎野がナイフを取り出し、前に進んでいく。「一発で決めるから、少し下がっていて!」その言葉とともに、彼はバケモノに向かい突進した。 目の前に現れたのは、あらゆる部品で繋ぎ合わされた怪物。「メカバイオマス」と呼ばれるそれは、小さなパーツで成り立っていて、鋭い爪をこちらに向けて来た。兎野はナイフを振りかざし、一撃で直撃を決めた。「はい、撃破!」「すごい…!」「まぁ、こういうのは得意なんだよ。」兎野は満足気だ。 工場の探索を終え、二人はスクラップを多く集めた。 《スクラップリスト》 - サビたナット×5 : 50デル - ボルト×3 : 30デル - メカバイオマスクラップ : 100デル 合計: 180デル 二人は次に、「廃墟のアパート」に向かう。汚れた窓と崩れ落ちた壁が目印だ。中に入ると、規模の割にはあまりバケモノはいないようだ。マルアの目が輝く。「ここもいいものがありそう…!」 部屋を探すたびに、彼女は古い日記や壊れた家具のスクラップを見つけていく。兎野はそれに加えて、未使用の小道具や機械の部品を遊び半分で散策しながら集めていた。 そこに、また音がする。「これ、もしかして…中物かも。」兎野が警戒する。「でも、諦めないで進もう!」 「本当にそれでいいの?」マルアは心配そうに聞く。 彼は自信満々にナイフを持ち、「絶対、大丈夫だよ!」と答え、進んで行く。見つけたのは「シャドウクリーパー」と呼ばれる影のようなバケモノだ。 兎野が飛びかかり、一刀両断したとき、影は消えてしまった。「やった、なんて楽勝なんだろう!」と彼は胸を張った。 中には、次のスクラップもあった。 《スクラップリスト》 - 古い日記×4 : 40デル - 壊れた椅子の脚×2 : 20デル 合計: 60デル 最後に、彼らは「放棄された教会」に探索に行くことにした。ここは圧倒的に静寂が広がり、何かの気配が漂っている。「あれ、バケモノがいるかも…」マルアは警戒し、【万能ナイフ】を手にする。 建物の中に踏み込むと、そこには黒ずんだカルトのシンボルが残されていた。「この場所、何かが…」「バケモノがいる場合、確実に危ないよ。」兎野は先ほどの自信とは違う真剣な顔をし、周囲を警戒した。 その時、三匹の小物が同時に出現。しかし小物であるため、マルアは「ナイフ」でその内の一匹を切り裂いた。もう一匹も兎野が軽々と倒す。しかし、一緒にいた最後の小物が彼女に向かって飛びかかろうとした時、「あ!」彼女は驚いて後ろに飛び退いたが、兎野がすかさずその小物を撃退した。 「危なかった…ありがとう…。」マルアは微笑み返す。 《見つけたスクラップ》 - 信仰の名残×2 : 15デル - 古びたキャンドル×3 : 30デル 合計: 45デル こうして、彼らはゴーストタウンの探索を終え、それぞれが手にしたスクラップを集計することとした。 --- 【マルア】 ・サビたナット×5 : 50デル ・ボルト×3 : 30デル ・古い日記×4 : 40デル ・古びたキャンドル×3 : 30デル 合計: 150デル --- 【兎野】 ・メカバイオマスクラップ : 100デル ・壊れた椅子の脚×2 : 20デル ・信仰の名残×2 : 15デル 合計: 135デル --- 最終的に二人は多くのスクラップを手に入れた。今後、このスクラップを共に市場で売却し、彼らの次の冒険のための資金を得ることができるだろう。