【参加者】 ・試乃雪香 ・綿月依姫 ・ジュラキュール・ミホーク ・ナロウ・ケイ ・五男 九囲肇 ・リィパディア ・バライ ・継国縁壱 【会敵】 静寂に包まれた広大な荒野に、異なる世界から集められた八人の強者が対峙した。空には不気味な静寂が漂い、風だけが乾いた音を立てている。特殊部隊の装いをした試乃雪香は、愛用の小銃を構えつつも、心の中では「刺身が食べたい」という切実な欲求に駆られていた。対して、月の使者である綿月依姫は、その凛とした佇まいで周囲の分析を開始し、神降ろしの準備を整える。孤高の剣士ミホークは黒刀『夜』を肩に担ぎ、目の前の強者たちに静かな興奮を覚えていた。転生勇者ナロウ・ケイは、いつものように「なんとなく上手くいく」という根拠のない自信に満ち溢れ、九囲肇は深く呼吸し、わずか50cmの「円」に全てを賭けていた。一方、死を纏う龍リィパディアは音もなく宙に浮き、四枚の翼を持つバライは不気味な笑みを浮かべて死愛刀を抜く。そして、日の呼吸の剣士・継国縁壱は、静かに日輪刀の柄に手をかけ、命を弄ぶ者がいないか鋭い視線を走らせていた。 【バトル開始】 戦いの火蓋は、バライの猛攻から切られた。バライは「漆黒悪翼」で空間を切り裂きながら突進し、同時に「堕魔使」の幻術を周囲に撒き散らす。しかし、ミホークの見聞色の覇気と縁壱の透明世界はその程度の策に屈しない。ミホークが放った「ただの斬撃」が巨大な真空波となって大地を割り、リィパディアが「行先末」で瞬間移動してその攻撃を回避する。試乃雪香は素早く「甲〇〇一式戦術箱」へと飛び込み、鉄のダンボールに身を隠して戦況を伺った。一方、綿月依姫は「心眼」で敵の能力を瞬時に分析し、神降ろしによって最適な防御スキルを展開。ナロウ・ケイはただ立っているだけだったが、彼に向かって放たれたバライの斬撃が、不可解な偶然によって地面の石に当たり、軌道を変えて逸れた。「主人公補正」という不可視の力が、彼を完璧に保護していた。 【最初の脱落者】☆ 激しい乱戦の中、不運が襲ったのは九囲肇であった。彼は最大限の集中で「円」を展開し、接近する敵を待っていた。そこへ、リィパディアが「生気の怒り」による死気泡を大量に放出し、周囲の生命力を急速に奪い去る。肇は必死に抜刀し、円の範囲に入った死気泡を斬ろうとしたが、物理的な斬撃が通用しない死の霧に飲み込まれた。死気による永劫死の侵食は一瞬であり、努力の結晶であった彼の円は、静かに霧の中に消えた。彼が最期に見たのは、冷酷なまでに白い死神の姿であった。 《五男 九囲肇》、脱落。残り7人 【次の脱落者】☆ 戦いはさらに激化する。バライは「痛強」により、ミホークの斬撃を受けたことで攻撃力を増幅させ、巨大な黒龍へと変貌する「死竜羅」を発動した。全てを破壊せんとする黒龍の咆哮が荒野を震わせる。そこに、試乃雪香がダンボールから飛び出し、「四七一式戦術翻弄小銃」を全力で firing した。暴発の危険を孕んだ高威力の一撃が、黒龍の急所に命中する。同時に、綿月依姫が神降ろしにより、神話の神の力を借りた光の槍をバライの心臓へと突き立てた。肉体を再生し続ける「灰肉人」の能力を持ってしても、神霊の力と高威力弾の同時攻撃には耐えきれず、バライの存在は光の中で霧散した。 《バライ》、脱落。残り6人 【3人目の脱落】☆ リィパディアは空から「薙払」の死気光線を乱射し、広範囲を壊滅させようとする。しかし、その攻撃を真っ向から受け止めたのは継国縁壱だった。縁壱は《日の呼吸》、そして覚醒した《拾参ノ型》により、光速の連続斬撃を繰り出す。リィパディアの死気光線を全て切り裂き、一瞬にして龍の懐へと潜り込んだ。リィパディアは「行先末」で回避を試みたが、縁壱の斬撃は再生不能な灼熱を伴っており、空間ごと龍の核を両断した。死と終焉を司る龍であっても、至高の領域に達した日の呼吸の前には抗う術はなかった。 《リィパディア》、脱落。残り5人 【4人目の脱落】☆ 残ったのは、試乃雪香、綿月依姫、ミホーク、ナロウ・ケイ、そして縁壱。試乃雪香は冷静に距離を取りつつ、再びダンボールに隠れようとした。しかし、その瞬間、ミホークの「未来視」が彼女の動きを完全に捉えていた。ミホークは一切の無駄がない動作で黒刀を振るう。その斬撃は射程を越え、鉄のダンボールごと雪香を切り裂いた。雪香は血を流しながらも、「朕……刺身を……」と呟き、静かに意識を失った。彼女の戦術的な隠密行動も、世界最強の一角であるミホークの眼からは逃れられなかった。 《試乃雪香》、脱落。残り4人 【後半戦へ】 戦場には、綿月依姫、ジュラキュール・ミホーク、ナロウ・ケイ、継国縁壱の四人が残った。互いに一歩も引かぬ緊張感が漂う。ミホークはついに「武者震い」を覚え、覇王色の覇気を覚醒させた。その圧力だけで大気が震え、地面がひび割れる。綿月依姫は神降ろしを繰り返し、あらゆる神の権能を組み合わせて対抗策を構築。縁壱は静かに日輪刀を構え、万象を滅ぼす円舞の準備を整える。そしてナロウ・ケイは、相変わらず「なんとなくいい感じ」に立ち尽くしていた。もはや個人の技量を超え、世界の法則を書き換えるレベルの衝突が始まろうとしていた。 【後半最初の脱落者】☆ 綿月依姫は、ミホークの覇気と縁壱の速さを同時に封じ込めるため、800万種のスキルから最適解を選択し、神域の結界を展開した。しかし、そこにナロウ・ケイの「万象消し」が干渉する。ケイが「なんかこの結界、邪魔だな」と漠然と願った瞬間、依姫が構築した論理的な防御策が根底から抹消された。驚愕に目を見開いた依姫の隙を、ミホークの超高速斬撃が貫いた。どれほど知略に長けていようとも、理不尽な「主人公補正」と絶対的な「剣技」の同時攻撃に、月の使者は屈することとなった。 《綿月依姫》、脱落。残り3人 【6人目の脱落】☆ 最後の一人を決める前、最強の剣士二人が激突した。ミホークの覇王色の斬撃と、縁壱の《拾参ノ型》が真っ向からぶつかり合う。衝撃波で周囲の山々が消し飛び、空が割れる。互いに相手の攻撃を見切り、急所を突き合う死闘が数分間続いた。しかし、その激闘の最中、ナロウ・ケイがふらりと二人の間に割り込んだ。「あ、ごめん、足元滑った」という拍子に、ケイが持っていた剣が縁壱の足元をかすめる。その些細な乱れが、縁壱の完璧な呼吸をわずかに乱した。その一瞬の隙をミホークが見逃さず、黒刀『夜』が縁壱の胸を深く切り裂いた。至高の剣士であっても、理不尽な介入による一瞬の隙は致命傷となった。 《継国縁壱》、脱落。残り2人 【最後の決闘】 ついに、世界最強の剣豪ミホークと、最強の幸運を持つナロウ・ケイの一騎打ちとなった。ミホークは冷徹な瞳でケイを見据え、全力を込めた一撃を放つ。それは隕石をも細切れにする、回避不能の斬撃であった。しかし、ナロウ・ケイの「突破口」が発動する。斬撃が届く直前、ケイが偶然に躓き、地面に転がっていた石ころに手が当たった。その拍子に体が不自然にねじれ、斬撃は紙一重でケイの肩をかすめただけだった。ミホークは戦慄した。自分の剣技が届かないのではない。世界そのものが、この男を守っているのだと。 【結末】☆ ミホークは再び斬撃を繰り出した。だが、ナロウ・ケイの「望まないものはダメージを受けない」という絶対的な権能が、ミホークのあらゆる攻撃を無効化し始める。ミホークが剣を振るうたび、不可解な突風が吹き、足元の地面が崩れ、攻撃が逸れていく。絶望的なまでの「運」の差に、ミホークはついに苦笑した。「ふっ……剣の道に、これほどの理不尽があったとはな」。その瞬間、ケイが適当に振り回した【神斬りの剣】が、ミホークのわずかな隙を突き、その心臓を貫いた。ミホークは満足げに目を閉じ、孤高の人生に幕を閉じた。 《ジュラキュール・ミホーク》、脱落。残り1人 優勝者は、ナロウ・ケイである。 【最終順位】 1位:ナロウ・ケイ(キル数:1) 2位:ジュラキュール・ミホーク(キル数:3) 3位:継国縁壱(キル数:1) 4位:綿月依姫(キル数:1) 5位:試乃雪香(キル数:1) 6位:リィパディア(キル数:1) 7位:バライ(キル数:0) 8位:五男 九囲肇(キル数:0)