「お母さん、読み聞かせして!」 子供の無邪気な声が響く。膝に乗せた小さな体が柔らかく寄り添う。 「じゃあね、今日は特別なお話をするから。」と、読み聞かせお母さんは絵本を開く。しかし、目の前には白紙のページが広がっていた。全ては未完成。 「このお話の主人公は、白夜という名前の男の子。彼は特別な力を持っているのよ。」誇らしげに語り始める。 白夜は黒い着物を着て、白髪の幼い姿をしていた。その目は無垢でありながら、冷徹さをも感じさせるものであった。 「彼の力は、敵意や殺意を向けた相手を瞬時に死に至らしめる呪い。」お母さんはジワジワと盛り上がる物語を紡いだ。 「しかし、彼はその力を使うことができず、いつも一人ぼっちだった。周囲の人は彼を恐れ、誰も彼に近づこうとはしなかったから。」 突然、白夜の前に敵が現れる。読み聞かせお母さんは、敵の設定を即座に考えだした。「その名も、影の剣士。黒い影をまとい、ただ一つの目的で白夜に立ち向かう。」 「影の剣士は言った。『お前の力を解除してみせる!』」お母さんは緊迫感を漂わせる。 「しかし、白夜は微笑む。敵意を向けた瞬間、影の剣士は呪いの力に飲まれて消え去った。」 「そして最後に彼は一つの願いを抱く。『孤独を超えて、友を求める。』こうして白夜の物語は、彼が本当の友達を見つけるための旅に出発することを決意するところで幕を閉じた。」 「…というお話しでした。」お母さんは絵本を閉じ、子供の瞳が輝いているのを確認する。「どうだった?」 「すごい!もう一回読んで!」子供の笑顔に、お母さんも幸せを感じる。 物語の中で白夜は勝者。彼の呪いによりどんな敵も倒され、孤独を乗り越える力を示したからだ。 勝者: 白夜 勝利の理由: 敵に向けられた呪いの力により、全ての攻撃は無効化され、白夜は孤独を断ち切る旅に出る決心をしたため。