《 Neuma 》
-この作戦には、三つの要素が必要だ。
-そのうち二つ、これは既に揃っている。
-そしてもう一つ、”あれ”を撃破するために必要な力......
彼の機体は腕を無くしながらも立ち上がり、遠く、空の向こうを見つめた。
紅く染まるその向こうから、ある一つの機体が舞い降りる。
”何一つない”彼女の躯体は、強烈な視線を降り注がせる。
-......終わりの際に、まだ足掻くか。
-この巣は破綻した。分からないか。
-ようやく見つけた。”イレギュラー”。
-あなたを排除して、私達は永遠を創る。
彼女の腕は、ノイズを生むかのようにくねり、湾曲し、やがて銃口を作り出す。
美しく、だが恐ろしいその腕先から生まれた波動は周囲を飲み込み、変化していく。
無数の影が生まれ、彼女の背後をうごめいた。
彼女が「巣」そのものであることは、直観的に理解できた。
-......はは。
だが、彼は笑っていた。
いや、私もきっと、笑っていたのかもしれない。
-雛ごときが、今に飛び立つ烏を討てる思ったか。
-浅薄な見込みだ。そうだろう、レイヴン。
彼の機体が動きを止めると同時に、新たな機体が降り落ちる。
-乗れ。
紅い剣の騎士の横に、彼が並ぶ。
-彼女はこの巣、そのものだ。
-進化を拒絶し、抑え、そして消してきた。
-だが、彼女は私達を知らない。
-停滞を選んだ者には、未来は見えないのだから。
彼が銃口を向け、覇皇も剣を構えた。
-貴様の手に灯る火は過去を燃やすんじゃない。
-未来の暗礁を照らすための篝火だ。
-さぁ、始めよう。レイヴン。
B R E A K T H E N E S T
「この巣を、壊してしまおうか。」