危険度 | 【Z】 |
懸賞金 | 150000 |
放置すれば世界に与える影響 河川・港湾汚染による王国全土の食糧危機と魔物大量発生 |
ギルド長から一言 | 海の亡霊め、血肉の枷を断て |
王国が管理する冒険者ギルドの職員専用会議室は、薄暗いランプの光に照らされ、重厚な木製のテーブルを囲む四人の職員が緊張した面持ちで集まっていた。ギルド長の老練な男、エルドリックが中央に座り、手に持つ一枚の手配書をじっと見つめている。手配書は王国諜報部から直々に届けられたもので、封蝋には王家の紋章が押されていた。周囲には副ギルド長の女性、ミリア、情報担当の若手職員トーマス、そして戦闘評価専門のベテラン、ガルドが並んでいた。部屋には地図や過去の懸賞書が散乱し、空気は埃っぽく張りつめていた。
「さて、王国諜報部からのこの手配書だ。対象はネフレスという名の女性放浪者。詳細を読み上げるぞ」エルドリックが低い声で切り出した。手配書には、紺色の髪に水色と灰色の衣服を纏った女性の粗い似顔絵が描かれ、控えめな口調で話すという特徴が記されていた。一人称は「私」で、召喚物との共生関係にあるらしい。「左半身が青い肉で侵食され、召喚物ノヴァルシスを血肉に潜ませている。ノヴァルシスは浮遊する四つ腕の海棲魔物で、水泡のような浮遊核から尾と頭部が出る。高速接近が可能だ」
ミリアが眉を寄せ、手配書のステータス欄を指差した。「攻撃力は本人0、召喚物の攻撃54。防御力は本人27、召喚物0。魔力16、魔法防御27、素早さ30と高い。共通の【海の血肉】で傷が常に回復するんですよ。これ、厄介ですわ。放置すれば、街一つ飲み込むんじゃないかしら?」
トーマスが慌てて情報を補足した。「スキルを見てください。ネフレスの【悲痛提示】は魔力で敵と接続し、被ダメージの半分を敵に跳ね返す。【水縛の牢】で水竜巻拘束、【深霜の顕現】で撃破された召喚物を90秒後に再召喚。ノヴァルシスは召喚者と行動し、【アビスレッジ】で素早い四つ腕連撃、【深淵の怒鎚】で受け止め反撃。単独じゃなく共生だから、倒しても再生する可能性が高いんです!」
ガルドが拳をテーブルに叩きつけ、声を荒げた。「こいつはただの放浪者じゃねえ。左半身の侵食から察するに、何らかの異界の血肉と融合した化け物だ。高速素早さ30で接近し、防御27と魔法防御27で耐え、痛みを共有して反撃。召喚物を隠してるから、油断した冒険者が次々やられるぞ。各地を放浪してるってことは、王国全土に脅威を広げてる証拠だ。懸賞金は最低S級、いやSS級だ!」
エルドリックは静かに手配書をめくり、諜報部の注釈を読んだ。「目撃情報では、村の近くでノヴァルシスが現れ、水縛で住民を絡め取り、血肉を吸い取ったらしい。回復能力が高いから長期戦は不利。放置すれば、海棲の力で河川や港湾を汚染し、王国経済を破壊しかねん。魔力16で魔法も強力だ」彼は顎を撫で、皆の意見を聞いた。「ミリア、どう思う?」
「危険度はSS以上ですわ。再生と共有ダメージで、複数パーティーでも苦戦する。懸賞金は50000ゴールドから始めましょう。討伐成功率を上げるために」ミリアが提案した。トーマスが頷き、「いや、もっと。素早さと再召喚を考えると、Z級並み。100000ゴールドですよ! ギルドの精鋭を動かす価値ありです」と主張。ガルドは「ZZだ! 海の災厄が王国を蝕む前に、200000ゴールドでS級冒険者を集めろ!」と息巻いた。
議論は白熱し、テーブルにステータス表が広げられた。攻撃力の低さを指摘する声もあったが、「それは本体だけ。召喚物の連撃と共有で実質高火力」と一蹴された。放置影響を評価するに、河川汚染から食糧危機、王都侵攻の恐れまで及ぶ。エルドリックは深く息を吐き、決断を下した。「危険度を【Z】とする。懸賞金150000ゴールド。理由は再生能力と痛み共有による長期戦耐性、高速接近、再召喚のコンボ。これでS級以上を呼び込める。ギルド長として一言、『海の亡霊め、血肉の枷を断て』だ」
全員が頷き、手配書に判が押された。ミリアが清書し、危険度【Z】、懸賞金150000ゴールド、放置すれば世界に与える影響「河川・港湾汚染による王国全土の食糧危機と魔物大量発生」、ギルド長から一言「海の亡霊め、血肉の枷を断て」を記入。完成した手配書は、エルドリックの手でギルドの掲示板へと運ばれた。冒険者たちの視線が集まる中、一枚の手配書が壁に貼り付けられた。ネフレス討伐の新たな嵐が、王国に吹き荒れようとしていた。(約2380文字)
【Z】 150000ゴールド
このキャラクターが最後に実行したログの自動保存です(実行ごとに上書きされます)