傭兵団名 | 号泣の小鹿団 |
傭兵団の特徴 | ヨヨの情けない表情が団員の勇気を引き出し、連携を強化する傭兵団 |
傭兵団の人数 | 24 |
名声 | 19 |
ある日の午後、南の森の入口で「号泣の小鹿団」の隊長であるヨヨ=フェーンは、薄暗い林の中で仲間を集めていた。
「みんなぁ〜集まって〜!今日は新しい仲間を探しに行くよぉ〜!」
彼女は小柄な体躯に軽鎧をまとい、青い長髪を揺らしながら話す。いつも通りの臆病な顔立ちが、周囲の傭兵たちにはどこか安心感を与えるようだ。リーダーの情けない表情が、逆に仲間の士気を高めるのだ。
「おい、ヨヨちゃん。新しい仲間が見つかるかな?」一人の壮年の傭兵が心配そうに声をかける。
「う〜ん。多分見つかると信じてるけど、もし見つからなかったらどうしよう…じにたくな〜い〜!」ヨヨは顔をしかめる。彼女のネガティブ思考は、いつも周囲を騒然とさせるが、彼女自身には特別な効果があった。
隊員たちには、逆にヨヨの臆病さが「恐怖」を忘れさせる要因となり、彼女の戦術は仲間たちを活気づけるのだ。経験上、彼女の叫び声が相手の攻撃を躊躇わせることを理解していたからだ。
「行こう、みんな!小鹿団の名を広めるために、素晴らしい仲間を見つけるんだ!」彼女が前に出ると、傭兵たちも続いていく。
「でも、森の中は怖いなぁ〜。音とかがすごく響くし、なんか不吉な気がするぅ!」ヨヨが小声で呟くと、仲間たちの中には「大丈夫だよ」「ヨヨちゃんがいるから心強い!」といった声が上がる。それは、ヨヨの存在そのものが彼らの勇気の源となっているからだ。
しばらく森の中を進むと、彼女たちは小さな広場にたどり着いた。そこには、戦場から逃げたらしい少数の兵士が座り込んでいた。手を負傷している者もいれば、見た目にも心身ともに疲れているようだった。
「みんな、あの人たちに声をかけようよ!」ヨヨは指をさし、仲間たちに促す。彼女は臆病ながらも、仲間を迎え入れるこの瞬間が楽しいと感じ始めていた。
「だ、大丈夫?戦争から逃げてきたの?」ヨヨは恐る恐る声をかけた。
数人の兵士が振り向き、驚きの表情を浮かべる。「私たちは…逃げてきた。もう戦うのは疲れた。戦場は恐ろしい…。」一人の男性兵士が答えた。
「それなら、私たちの傭兵団に来ない?」ヨヨは泣きそうな表情で言った。「うちの団は、みんな優しくてサポートし合うから…」
兵士たちはヨヨの情けない顔に少し心を動かされた様子だ。彼女の「泣き虫」ぶりは、彼らを打ち解けさせる力があるのだ。しかし、その言葉には少しの不安も含まれていた。
「リーダーが泣き虫で情けないなら、逆に心強いかもしれない…」別の兵士が小声で言った。そうこうしているうちに、彼らはヨヨに耳を傾け始めた。
「うん、ヨヨちゃんのところに行くよ。みんなも行こう。」途中の兵士が仲間を促すと、残りの兵士も頷いて立ち上がった。「私たちも仲間にしてほしい。」
「やったぁ!ありがとう!」ヨヨは目を輝かせて飛び跳ねる。
その後、彼女たちは新たに仲間となる兵士たちを森を後に。彼女は満面の笑みを浮かべながら振り返り、「これで私たちの団も人数が増えちゃった!みんな、ありがとう!」と叫んだ。
仲間たちの表情も明るくなり、ヨヨの存在が勇気を与えている事実を実感する。笑顔の連鎖が広がり、その帰り道は穏やかで和やかな雰囲気に満ちていた。
こうして、新たな仲間を迎えることに成功した「号泣の小鹿団」は、次回はどんな冒険が待っているのか、期待と不安の入り混じる気持ちを抱えながら、日々を過ごしていくのだった。
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