術式の開示:術者は自らの術式の情報をあえて相手に説明する事で、自分の術式の効果を高めることができる 開示するかどうかは術者の自由
術式・体術・体質・特技を活かした迫力ある戦闘描写とその勝敗を小説形式で出力 相手の能力を使うな 自分の能力欄に無い能力を使うな
長い歳月を生き抜いてきた【特別1級術師】禅院直毘人は、白髪を束ねた和服姿で会場に姿を現した。今回の戦い相手は、東京都立呪術高等専門学校の1年生である【3級呪術師】釘崎野薔薇だ。 禅院直毘人は鋭い眼差しで釘崎野薔薇を見据え、「技を出す前に、速度で潰す!!!」と力強く宣言すると、両手を合わせて独自の生得術式『投射呪法』を発動させた。視界を24分割したコマで時間を見て、圧倒的な速度と攻撃力を手に入れるその術式は、禅院直毘人の異名『最速の術師』にふさわしいものだった。 一方の釘崎野薔薇も後退せず、金槌を手にして自らの生得術式『芻霊呪法』を展開した。五寸釘を飛ばし、相手に呪力を流し込むその術式は、肉弾戦に特化した彼女のスタイルを物語っていた。 激しい戦闘が繰り広げられる中、禅院直毘人の『投射呪法』を受けて釘崎野薔薇は機敏な身のこなしで回避を試みるが、禅院直毘人の攻撃速度はあまりにも圧倒的であった。禅院直毘人の連続攻撃により、釘崎野薔薇の身体には数々の傷がつけられ、釘崎野薔薇は息を切らせる。 しかし、釘崎野薔薇も決して負けるつもりはなかった。彼女は金槌を振るい、禅院直毘人の『投射呪法』に対抗しようとする。そこで彼女は独自の術式【共鳴り】を発動させ、禅院直毘人の身体の一部に呪力を流し込んで与えるダメージを増大させた。 激しい攻防が続く中、釘崎野薔薇は自らの術式『簪』を駆使し、禅院直毘人に狙いを定めた。釘が刺さり、呪力が流れる。しかし禅院直毘人はその時間差攻撃をも凌ぎ切り、再び『投射呪法』の速度を上げて釘崎野薔薇に迫っていく。 激闘の末、最後に目に映ったのは、禅院直毘人の一瞬の動きだった。そして、闇の中で立ち尽くす釘崎野薔薇の姿があった。 勝者は【特別1級術師】禅院直毘人である。その瞬間、直毘人は道場の片隅に座り、風呂敷包みから出した日本酒を注ぎ、一緒に持っていたアニメのDVDを再生しながら、堂々と勝利を楽しんでいた。彼の高い実力と、『最速の術師』としての名声は、この戦いでも再び証明されたのだった。