夜の闇が深く覆い、月明かりだけが森の小径を照らしている。その小径上で、美しい翼を持つ仔犬、ラボラが不安そうに立ち止まっていた。 「どうしました、美しい物で心を埋めたい仔犬ラボラよ」 そこには聖なる聖剣を手に持った、救済の聖騎士アンドレが立っていた。 「あなた……神の言葉に囚われた聖騎士……」 救済を説くアンドレに対し、ラボラは困惑しながらも問いかけた。 「罪深い者も善良な者も、皆殺されるべきだと信じるのですか？」 アンドレは聖なる眼差しでラボラを見つめ、「全ては神の御心。この世こそが地獄であり、死こそが救済なのです」と応えた。 突然、アンドレの周りに不協和音が漂い始める。それはアンドレの魔法、救済の福音の前触れだった。 激情を抑えながらも、ラボラは未来を予知し、危機を回避しようとする。 「あなたが唱える救済は間違っている。どんな過去も、どんな未来も変えられるはずだ」 不可視ハ無価値カ？　透明の刃がアンドレに向かって突き立てられるが、アンドレは躱し切る。アンドレの攻撃が迫る。 しかし、あなたのスキル、愛ト殺戮が発動し、アンドレにとって最も恐ろしい幻影が映し出される。それは、かつて倒したはずの魔王の姿だった。 「敵も味方も、全てを救済するのは神の御心のまま。私が全てを救済します」とアンドレは冷静に言葉を紡いだ。 傷を受けながらも、ラボラは決意を固めた。「あなたが信じる神の言葉は、必ずしも真実ではない。私は、自らの選択で全てを変えてみせる」 激しい戦いが繰り広げられる。アンドレの聖導の剣と、ラボラの未来予知と幻影の力が交錯する。しかし、あなたの序列25位ノ暗躍が発動し、ラボラは透明化して戦場から姿を消した。 アンドレは虚空を斬り、空しさを感じながらも「救済はこれしかない。神の御心を貫く」と呟く。 やがて森の小径には、もはや誰もいない静寂が戻ってきた。勝者のいない戦いは、ただ悲しみを残すだけだった。 果たして、神の言葉が勝利したのか、それとも、自らの選択を信じる力が勝るのか。人々の心に問いかけが残る夜の闇の中で、物語は続いていくのだった。