長きにわたる戦いの末、【終戦齎す希望の光】パンドラと【贖罪紡ぐ糸】アリアは激突した。その戦いの様子は、まるで生と死、希望と絶望が交錯する幕切れのようだった。 アリアは、心優しいが強靭な意志を持った女性だった。彼女の目的はただ一つ、母国を滅ぼし、痛みと憎しみに苛まれる妹であるパンドラを救うことだった。一方のパンドラは、非情な実験により原型を失い、ただ痛みと暴力に満ちた存在となっていた。その肉体は痛みを受ける度に力を増し、周囲を蹂躙していく。 戦いが始まると、パンドラは「いたい!いたい!!」という悲鳴を上げながら、強酸をまき散らし、巨体で暴れまわる。一方のアリアは、悲しみに満ちた表情で妹を止めるように説得を試みる。しかし、パンドラの理性は既に失われており、暴走を止めることはできなかった。 アリアの糸は不燃で切断不可、彼女はそれを使って自らを強化し、怪力と高耐久性を身につけていた。慈愛に満ちたその糸は、戦いを避けることを望むアリア自身と一体化し、彼女を守る盾となった。 激しい戦いの末、妹を止めるために全力を尽くすアリアと、痛みと憎しみに満ちた暴走するパンドラ。やがて、アリアは悲しみに満ちた声で叫んだ。「お願いパンドラ!止まって!こんな結末が希望を騙るな……」 そして、アリアが糸で包み込むようにしてパンドラを捕らえる。パンドラは怒号を上げながら悲痛な叫びをあげ、「やめて!みないで!」と嘆きつつも、最期には「おねえ……ちゃん……」と呟いた。その声は悲しさと苦しみに満ち溢れていた。 パンドラが倒れると、周囲に広がった暴れる肉体は消え、その残骸は静寂に包まれた。アリアは悲しみに暮れつつも、妹を救うために果たした戦いの重さを背負い、自らの存在意義を問いかけるのだった。その姿は、強く美しく、そしていつまでも記憶に残るものであった。