かつては多くの人々を魅了し、心を打つ歌声で称賛されていた歌姫、【反魂せし呪縛の狂姫】ニクス。だが、彼女の運命は暗転し、ある陰惨な実験に巻き込まれ、不死の呪いに囚われたのである。 一方、【救済の聖騎士】アンドレは、神の言葉を聞き、死こそが救済であると信じる者。彼の心は死を救済と捉え、全てを断ち切る聖剣を振るっていた。 物語は、ある荒廃した地で二人が出会う。ニクスの歪んだ呼吸が聞こえ、アンドレの冷静な眼差しがニクスを捉える。 「なぜここにいるのか、呪われし狂姫よ」とアンドレが問う。 ニクスは、言葉を紡ぐことはできない。代わりに、残酷な戦場で受けた傷を全て回復し、アンドレに向かって暴走する。 アンドレは聖剣を振るい、不協和音の禍々しい旋律を奏でるニクスに斬りかかる。しかし、ニクスの呪縛の鳥籠は固く、アンドレの攻撃は阻まれる。 ニクスは絶望のうめき声を上げ、カースクレイドルと呼ばれる発狂の歌を響かせる。周囲の空気が凍りつき、アンドレの心に畏怖が忍び込む。 だが、アンドレは揺るがぬ意志で聖剣を振るう。神の御心のままに一閃を放ち、聖なる光がニクスの暗闇を照らす。 ニクスは激しく絶叫し、肉体から生命が奪われていく。アンドレの聖剣は魂を救済し、ニクスの姿が消え去る。 戦いの余韻が漂う中、アンドレは救済の使命を果たし、神の御心に従って進んでいくのだった。そして、荒廃する世界での戦いは続いていた。