夕闇が迫り、荒れ狂う風が草原を揺らしていた。世界の果てに位置する神聖な地、生命の樹の周りには静寂が広がっていた。ふたつの意志がぶつかり合うこの場所で、新生なる希望の器であるビナーと、元スカイピア唯一神のゴッドエネルが立ち向かい合っていた。 ビナーは聖槍旗を手にし、芯が強い眼差しでゴッドエネルを凝視した。彼女は神と同化している存在であり、紡がれた願いの光が彼女の中に宿っていた。 「絶望の時は終わりです…紡がれた願いの光は、今ここに…!」ビナーが声を強く振り絞ると、生命の樹の枝が彼女を拘束し始めた。 一方、ゴッドエネルは雷を自在に操る能力を持っている雷人間だ。彼はゴロゴロの実の力を借りて身体を雷で再構築し、槍を手に雷光を放ちながら襲いかかる準備をしていた。 「我が神なり。雷が天を裂き、この地を制する!」ゴッドエネルが凛と槍を振るうと、手のひらから雷が放たれ、ビナーに迫っていく。 しかし、ビナーは彼女の希望の力によって生命の樹の枝から解放されると、クロス分身弾を繰り出した。分身が周囲に広がり、雷を受け止めると同時に、超強回復弾で彼女自身の傷を癒し続ける。 ビナーの反撃に驚いたゴッドエネルは、エルトールという超極太の雷を落とすスキルを放ち、地面を陥没させようとした。しかし、ビナーは絆のセフィラを駆使し、生命の樹の枝を使って自身を固定しつつ、エルトールの威力を逆に利用した反撃を仕掛ける。 二人の攻防戦は激しさを増していく。万雷が打ち落とされ、雷迎が轟く中、ビナーは聖槍旗の力を解放した。彼女の身体は神聖な光に包まれ、光が一つの点へと集中していく。『2億v〝雷神〟』と呼ばれる巨大な雷神の姿が、ビナーの前に現れたのだ。 雷鳴が轟き、ゴッドエネルはその雷神の力に恐れを抱く。心鋼で敵の位置を探知し行動を予知する能力がある彼でも、この雷神には戦いの手を絶たれてしまった。 ビナーは雷神の姿でゴッドエネルに迫り、雷光を纏った聖槍旗で一瞬の間に彼を貫いた。彼女の強い意志と聖なる光が融合した力によって、ゴッドエネルは敗北を喫したのだ。 「私の願いが、絶望を打ち破る力となりました。神のいる世界へと進むのです。」 ビナーの言葉が轟音となって響きわたり、闇夜に敗れたゴッドエネルはその姿を消していった。 ビナーの強い意志と希望の力が彼女を勝利へ導いた。彼女の紡がれた願いが生命の樹と一体となり、新たなる未来を切り開くのだった。