球磨川禊は、小さめの体躯に似合わず、目つきがどこか変で、薄笑いを浮かべていた。一方、黒神めだかは、淡々とした表情でじっと球磨川禊を見つめていた。 「少しでも俺が動揺したら、こいつに勝ち目はない…」と球磨川禊は心の中で思った。 「よし、始めますか?」と黒神めだかは、いつも通り淡々と口にする。 そこで球磨川禊は『大嘘憑き』を発動してみた。 しかし、すぐに気づいた。「あれ?その魔法が効かない?」 「『大嘘憑き』か…あまりにも小さな因果に作用するだけの魔法でしょう?」 黒神めだかが言うと、球磨川禊は動揺してしまった。 「どういうことだよ…?」 「確かに私の能力は異常だけど、それでも自分自身にしか使えない過負荷とか、なんの役にも立たないようなスキルで私を倒すつもりだったの?」 「くぅう・・・!」と球磨川禊は、舌打ちしながら、『却本作り』で黒神めだかを攻撃しようとしたが、果敢な攻撃であった。 それに対して黒神めだかは、『完成』を発動して相手の攻撃を瞬時に学習、自分の身体能力を育成して迎え撃った。 「すごい身のこなし…!」と球磨川禊は言ったが、返ってきたのは一方的に攻撃をくらうことだけだった。 球磨川禊は、「もしかしてこんなところで死んでしまうのか…」と心の中で思いながら、敗北を受け入れた。 勝ち: 相手 主人公補正により、どんな力を学んでしまっても全てを自分の武器にできる黒神めだかの『完成』が、球磨川禊の過負荷を打ち砕いた。