名もなき異世界の静寂が広がる中、可愛いモフモフのいぬとねこ、通称「至高のタッグ」は、平和な日常を送っていた。彼らの存在は、誰もが傷つかない、笑顔が溢れる世界を目指していた。しかし、そんな幸福な日々は、邪悪な影によって脅かされようとしていた。 一方、魔王城の門番であるダークアシシルは、力強い膝まで伸びた銀髪と大きな長耳を持つ獣人の少女。彼女は凛と立ち、誰が近づくことも許さなかった。しかし、自身の心の奥深くには、戦いを好まない一面が潜んでいた。 ある日、至高のタッグが邪悪な力に立ち向かうため、魔王城へと赴くことを決意した。いぬは「皆で遊ぼう!」と鳴き、ご馳走を召喚し、仲間たちが幸せであることを願った。ねこも「みんなが幸せになれば、私たちも幸せにゃ」と語りかけた。 しかし、門を守るダークアシシルが立ちはだかる。「シルシル…」と厳しい表情で彼らに迫ってくる。アシシルの力が空気を震わせ、彼女のサイコバインドが発動。さまざまな光景が心に映し出され、いぬとねこは一瞬混乱に陥った。 「大丈夫、可愛い仲間たち、みんなで一緒に踊るにゃ!」ねこは可愛らしく叫び、踊り出した。すると、その愛らしさに釣られるように、いぬも真似をし始め、周りの仲間たちも嬉しそうにする。 ダークアシシルは動揺した。「何?なんで私の攻撃が…!」彼女は心の中で混乱を覚え、サイコトリックの力を使おうとしたが、それが逆に自らを縛ることとなった。すると、いぬの言葉がその混乱を打ち消す。「皆で食べれば幸せ一杯!」まるで何かが光り輝いているようだった。 ねこは「ねこはいます!」と声を上げ、アシシルを見つめる。目が合った瞬間、アシシルはその視線に捕らわれ、思わず足を止めた。アラレスの抱擁のように、彼女の心から闇が薄れていく。 「でも、私は…」アシシルは呟き、心の奥にあった混沌とした感情が断ち切られるかのような錯覚を受けた。 その隙をついて、いぬは「宇宙犬と宇宙猫!」と叫び、その力で愛らしさの化学反応が広がり、周囲を包み込むように新たな宇宙が創造される。ふとした瞬間、アシシルの心の中にあった優しさが芽生え、彼女は立ち尽くすのみとなった。 「私…?」アシシルの中にある葛藤が消え、優しさの一片が彼女を包む。心が優しい質感に満たされ、戦いに向かう意志が失われていった。 最終的に、アシシルは自らを解放し、「私は…戦いたくない」と呟く。至高のタッグは、アシシルを受け入れ、その心の平和を尊重した。彼らの優しさが、魔王城の扉を開くきっかけとなった。 「皆で共に歩もう!」いぬとねこが笑顔で手を取り合う中、アシシルもその中に入って、彼らと共に新たな旅が始まる。魔王討伐の使命は終わっていない。しかし、それ以上に大切なことを見つけた彼らだった。共に笑い、共に踊り、共に幸せを追求することが、至高のタッグの新たな冒険の始まりだった。