帆船の揺れが徐々に大きくなる中、リアラ・スカイファング、通称「狂犬の魔剣士」が甲板に立っていた。彼女の目は鋭く輝き、魔剣グランを手にして、まだ見ぬ敵に心を躍らせている。 「さぁ、どこかにいるのかしら？　ワクワクするねぇ！」と、彼女は甲板に響く声を放った。 船員たちは、異変を感じたその瞬間、互いに目を見合わせ、緊張感が高まる。そんな彼女の声に、魔剣グランが苦労性の静かな声で応じる。「リアラ、興奮はわかるが、冷静さも必要だ。敵は強大だぞ。」 その時、巨大な影が水面を揺らし、艦隊が近づいてきた。リアラの目が光った。「これが私の手応えになるのね！　気合を入れろ、相手はただの鮫とは違う！」 姿を現したのは、尾ひれを持つ巨大な烏賊鮫。青と灰色のまだら模様が、見ただけで恐怖を覚えさせる。彼女はその名を知っていた。「Chapter2-2！　荒れ狂う烏賊鮫ってわけね。愉快な名前だ！」 鮫は低い唸り声を上げ、触腕を大きく振り上げた。そこから10本の巨腕が生え、船に向かって襲いかかろうとしている。 「来い！　戦いが待ってる！」リアラは構え、周囲を一瞬で破壊するほどの力強い一撃を繰り出す。「天衣無縫の剣撃！」 粉々になった木材とともに、彼女の攻撃が鮫に直撃する。しかし、彼女の計画通りにいかず、鮫はその場で耐え抜く。「な、なんでそんなに頑丈なのよ…！」 一方、烏賊鮫は何も感じぬまま、巨腕を振り下ろしてきた。リアラは反射的にかわすが、巨腕が船を貫いた時、木でできた甲板が大きく裂けた。リアラは頭を振り、興奮を込めて言った。「これが本当のバトルってものね！　もっと本気で来いよ！」 すると、烏賊鮫が口を開いた。その口の中から、過去の補食物が吐き出され、まるで嵐のように、船員たちを直撃する。「うわっ、これが何なのよ！？」リアラは驚愕し、目の前に広がる光景に思わず目を背ける。 逃げる間もなく、吐き出された物体は、朽ち果てた木の破片や以前の獲物の残骸、また一つの巨人の頭部、さらには名も知らぬ化物の一部が混ざりあった、悪臭を放つ混沌がリアラに襲いかかる。 「このクソッタレの腐った海の底に何がいるんだ！」思わず口走り、リアラは再び剣を構えた。「しかし、これよりはやるだけだ！」 彼女は再度天衣無縫の剣撃を放ち、さらに相手の隙を突こうとしたが、鮫の経験から来るその動きは全て読まれていた。「くっ、どうしてそんなに敏感なのよ…！」 最初は優位に見えたが、それを覆すかのように、烏賊鮫は再び触腕を振り回し、彼女に反撃を始めた。この攻撃は群れでの真価を見せつけ、リアラは徐々に被害が蓄積していく。 「やっぱりこのバトル狂いの相手に楽しさを見出しているのね…！　でも、逆境は私の味方なのさ！」 彼女は、戦闘の興奮から力を引き出し、攻撃の手を一層強めていくと、最終奥義「グランストライク」を決意する。グランは「やめろ、リアラ！　そんなことをしたら！」と必死に抗議するが、彼女は構わずその思いを振り切った。「許せ、私の力を見せるんだ！」 彼女は膨大な闘気を魔剣グランに込め、自らの背後に数歩下がった。目の前の巨大なバケモノへ、彼女は説得力でもって全力で魔剣を投げた。グランが、巨大化し、壊滅的な攻撃が襲いかかる。 しかし、烏賊鮫はそれをも耐えぬき、さらに彼女に向かってまっすぐ突撃してきた。「そう簡単には負けないぞ、私の体内に吸い込まれて一体にされるなんて！」リアラは覚悟を決めた。 激闘の最中、瞬時に「Chapter2-2」は彼女を捉え、そして小船ごと飲み込んだ。彼女は漆黒の世界へと飲みこまれた。 その瞬間、彼女は体内に何者かの気配を感じる。暗黒の空間、水の流れが彼女を襲うが、その裏には感覚として、何か見えない敵、そして意志が彼女に瞬時に襲いかかってくる感触があった。 「何がいる？　私を倒すのか？　やってみなよ！」リアラの闘志は鳴り響く。 果たして、彼女の運命はどうなるのか。その激しき呪縛は、戦いの始まりを告げていた。