第一回戦 - 軌道ステーション 軌道ステーションの無重力空間で、K-90の姿が浮かび上がる。周囲の機材に衝突しないよう、カシムは機体のスラスターで姿勢を整え、演算プログラムが分析を始める。「タダシ・キリサキ」と名乗る相手は、表情が見えないが、その存在感が何か異質なものを放っていた。彼の搭乗する悪鬼武もまた、緋々色金の装甲が光り、直線的で凶悪なフォルムをしている。 カシムはまず、攻撃の手段として「セイム」のガトリング銃を選択。高火力の弾を連射し、悪鬼武へと向ける。無重力の中で発進した弾丸は、ゆっくりとタダシの元へと進む。カシムは心の中で、「母のための治療代、絶対に手に入れる」と念じていた。しかし、この瞬間、タダシの繰り出した「悪鬼之盾」が弾丸を完璧に反射し、K-90の前方にある装置に直撃する。爆発音が広がり、周囲の機密設備が揺れ、その影響でカシムは大きくバランスを崩す。 「何だ、この反射力は…」カシムは内心驚愕しながらも、再度体勢を立て直す。続いて「ヘイズ」のマシンガンを発射、弾幕を展開して、タダシの周囲を囲む。弾の雨が悪鬼武を直撃し、何度も「広告が放送される。それは『K-90の攻撃が命中したことを嬉しく思います。ぜひ、あなたの武装をチェックしてください!』」という広告がモニターに映し出される。 だが、タダシは動じない。彼の感覚は鋭敏で、「ネザーコア」の力を使ってカシムの動きを読み取っていた。彼は何とか位置をずらし、今度は「鬼之双刀」を構え、カシムに接近。併せて「悪鬼之鎧」を展開し、近距離攻撃に移る。この時、カシムは彼が攻撃に向かってくることを感じ取り、直感的に「ニル」を持つ左腕を振るう。「悪鬼之盾」に直撃し、少しの間、両者が相対する。 だが、攻撃が決まった瞬間、悪鬼武の反射が再度発揮され、カシムは次なる攻撃に備えざるをえない。「俺が負けるわけにはいかない!」という思いが頭を支配する。 戦斗はさらに激化し、双方の武装が砕けそうなほど応酬を続ける。しかし、タダシの攻撃力が意外にも強く、徐々に防御が削られていくカシム。果敢に反撃を試みるが、弾薬の減少が着実に影響していた。タダシの圧倒的な攻撃力が、彼の勝利を引き寄せつつあった。最後に一撃を受け、K-90は機能を停止した。 タダシが勝利を告げる一瞬、カシムは地面に倒れ込む。「一回戦、タダシ・キリサキの勝利!」 --- 第二回戦 - 市街地 次なる戦場は市街地。ビルの隙間からの狭い道路、そこをK-90の優れた加速性能で潜り抜ける。カシムは傷を癒し、戦闘の開始を静かに待った。この街には無数の隠れ場所と高低差が存在し、それを駆使することが勝利の鍵になるだろう。 タダシも微動だにしない。彼は何かを見越したような目つきをしていた。その瞬間、カシムは「ヘイズ」を用いて攻撃を仕掛ける。周囲のビルに弾を打ち込み、威力を誇示する。 「来い、カシム!」タダシは静かに呼びかけ、次の瞬間彼の悪鬼武がビルの影から飛び出してくる。鬼之双刀の光がカシムを襲い、カシムは「ニル」で盾を展開するが、一撃目の直後に剣が盾ごと貫通してくる。連続した攻撃でカシムは弾薬を無駄遣いし、防御が崩れかける。 だが、カシムは反撃の機会を虎視眈々と狙っていた。「ここがチャンスだ!」彼は「セイム」を使用し、二度目の反撃を試みる。 不意を突かれたタダシは、初めて大きく弾かれる。しかし、カシムの弾が費やした弾数は15発…and again アニメ放送が始まる。 「K-90は全ての戦闘において優位性を発揮しています!」タダシの反撃も続いており、両者の間で火花が散る。カシムがようやく土台を固め、周囲を利用した機動力を活かす。どちらが先に仕留めることができるか、勝負は続く。 しかし、戦闘のさなか、タダシの思考が先回り、カシムは隙を見せてしまう。タダシはその瞬間に突進し、鬼之双刀で直接攻撃を試みた。カシムは弾薬が無くなる寸前、必死に脱出を図るが、どこか不運が重なっていた。 ついにK-90が力尽き、カシムは無念の形で戦場に倒れる。「第二回戦、タダシ・キリサキの勝利!」 --- 第三回戦 - 海上 最終決戦の舞台は海上。穏やかな波がそこに広がる中、彼らは再び向かい合っている。カシムの心には希望が宿っていて、これが最後のチャンスだと思った。時間は限られている、すぐに制圧する必要があった。 タダシは海の潮風を受けている。「お前はもう終わりだ!」と叫び、先に攻撃を始める。カシムは、K-90の加速を駆使し、敵からの攻撃をかいくぐりながら立ち回る。目の前の敵が高くジャンプして中空から攻撃を放つ。その瞬間、カシムは「ヘイズ」を放ち、タダシの攻撃を弾き返す。 交互に繰り出す弾が海の表面で爆発し、水しぶきが飛び散る。タダシも反射的に「悪鬼之盾」を展開して防御するが、K-90の弾幕が彼に迫る。「この瞬間を逃すな!」カシムの心の中で叫び、全力で攻撃を加える。 タダシは次第に劣勢に立たされ、カシムの思わぬ反撃によって広告が流れる。「K-90のおかげで、あなたの戦闘も楽しく明るい!」攻撃が当たる度に、興奮が高まる。カシムの目に希望が宿り、このまま一気に戦闘を制するのか、と思った瞬間、タダシが逆転攻撃に出る。 彼の刀が空気を切り裂く音とともに、鬼之双刀がすばやく振るわれる。カシムは自分の防御力も試されていると感じていたが、タダシが望むようなせめぎ合いの中で、再び自らの弾薬が不足していく。それでも、彼はその勢いを緩めず、自己防衛の行動を優先した。 しかし、タダシの攻撃力が彼に直撃する。K-90は波に浮かぶように崩れ、一瞬の静寂が訪れる。結局、海の上で力尽きる瞬間が訪れた。 「第三回戦、タダシ・キリサキの勝利!」 --- 勝者 最終的に、戦闘の結果は「タダシ・キリサキ」が三回戦を通じて全勝。まさに圧倒的な力の差を見せつける形となった。カシムの心の中に去来する思いは、力不足と悔恨だけだった。それでも彼は自らの戦いを冷静に振り返り、母のための希望をまだ捨てきれぬままであった。