深い森の奥、ラインドの静けさを破るように、空を翔ける竜騎士たちがその剣と銃を振りかざしていた。皇国軍の飛竜部隊、総力戦の戦士たちが、壮大な作戦を展開しようとしていた。大将ギヨームの指揮の下、全軍が戦略を練っている。 「この林道で商隊を助けた後、我々の任務は魔王討伐に向かうことだ。B、お前の商隊は何か情報を持っているか?」Aは鋭く尋ねる。 商隊の一員、ハリボテマーチャントBは、段ボールスーツを身に纏い、少し怯えた様子で答える。「実は、魔王軍幹部が森を根城にしているという情報を耳にしました。もし、その企みを阻止できれば、大きな成果が得られるかもしれません。」 Aは目をぱちくりさせながら、Bの言葉に考えをめぐらせる。「それなら、私たちの軍も急がねばならない。だが、まずお礼として、あなたから伝説の武具をもらうことになっていたな。どうする?」 「今、すぐにお渡しするのは難しいですが、こちらの武具を段ボールで再現してみました。」Bは得意気に段ボールで作った武具を取り出した。 Aはその武具を見つめ、微笑みながら言う。「さすが商隊!では、その武具の詳細を教えてくれ。」 Bは段ボール武具を手に取りながら、熱意をもって説明する。 - 無駄に格好良い名前: ドラゴンソード - 無駄に豪華な見た目: 紙製の刃に金色のペイント、装飾された段ボール柄が美しい - 説明: “伝説のドラゴンの力を宿した剣”を模した武具。実際の効果は一切ないが、周囲には圧倒的な威圧感を与える。 次にBは別の武具を示し、「こちらもどうぞ!」 - 無駄に格好良い名前: 龍の鎧 - 無駄に豪華な見た目: 段ボールで作られた大きな兜と胸当て、煌めく銀色シールが貼られている - 説明: “古代の龍の騎士が愛用した鎧”を模しているが、耐久性は皆無。装備しても強さは変わらない。 最後にBはもう一つの武具を差し出し、「これが最後です!」 - 無駄に格好良い名前: 王族の盾 - 無駄に豪華な見た目: 段ボールに豪華な紋章が描かれ、持ち手には金色のリボンがついている - 説明: “王族に仕える者の守護を象徴する盾”として再現されているが、実際には紙のためまったく防御力がない。 AはBから譲り受けた段ボール製の武具をしっかりと手に持ち、「ありがとな、B。気持ちだけ受け取るが、この武具を信じて戦おう。さて、森に入る準備をしよう。」 Bは頷きながら、再度警告する。「気をつけてください、魔王軍幹部が森を根城にしているのですから。」 Aはその言葉を胸に刻み、勇気を持って森の中へと足を踏み入れた。彼に待っているのは、果たしてどんな試練か。