タイトル: 永遠の衝突 戦場は無限とも思える荒野と化していた。灰色の空の下、ウィリアム・ヘレティック・ドラゴニュートは、その巨大な身体を揺らしながら進んでいた。彼の体は、かつての竜騎士の誇りを宿す黄金の鱗で覆われ、背中に生えた二対の竜翼が鼓動していた。 「ウィリアム、遂に貴様に会えたな。」冷静な声が響いた。黎明大総統エゼル・グラウドが、黒い軍服を着て立ちはだかる。彼の手には赫焰拳銃「ラグナロク」が構えられていた。 「お前が、世界を永遠の戦争に巻き込むというのか？」ウィリアムの声は怒りと驚愕に満ちていた。「その野望を許さない！」 エゼルは嗤う。「なるほど、貴様もこの戦争の壮大さを理解しているようだな。しかし、私の野望を阻む者は、どんな手段を使っても排除する。」 その言葉と共に、エゼルは赫焰拳銃を引き金にかける。「行け、ラグナロク！」 弾は空気を裂き、ウィリアムに向かって飛んできた。ウィリアムは素早く竜腕を伸ばし、弾をかわす。「その程度では、私を傷つけることはできない！」 その瞬間、ウィリアムは竜の千里眼を発動させ、エゼルの隙を突く。「見切ったぞ！」 重い拳がエゼルの胸に直撃し、彼は後ろに倒れ込む。「くっ！」エゼルは立ち上がると、赫焰突撃銃「バルムンク」を手に取り、反撃を開始した。 「貴様の竜血など、私の銃弾で消し去る！」 数発の弾丸がウィリアムの方へ飛んでいく。しかし、ウィリアムは黄金の盾鱗でその弾を弾き返す。「それでも、私には竜の力がある！」 ウィリアムは竜血の暴走に突入し、その姿はさらに巨大化した。「今こそ見せてやる……黒竜炎！」 炎の渦巻きが形成され、エゼルはその威圧感にたじろいだ。「終わりだ、お前の野望も！」 炎は山脈をも焼き尽くすような勢いでエゼルに向かって突進した。だが、エゼルは冷静さを失わず、弾薬の属性を切り替えた。「焼夷弾発射！」 火球が黒竜炎と交差し、爆風が二人の間に起こる。ウィリアムは流れ弾を直撃し、肩から出血する。「まだ……まだ負けは認めん！」 彼は死の間際に力を振り絞り、最終形態へと移行した。翼が4枚に増え、目が熾火のように輝き始める。「グォオァアアッ！」 「な、何だこの力は！」エゼルは驚愕するも、すぐに自らの意思を取り戻した。「だが、私にはまだ策がある！」 エゼルは砲撃を続ける。連発する弾がウィリアムの周囲を取り囲む。しかし、その火力もウィリアムの力には届かない。 「もう終わらせるぞ、闇獄竜ノ赫炎！」ウィリアムの一撃が空を焦がし、壮絶な炎の奔流がエゼルを飲み込んでいく。 一瞬の静寂の後、戦場は安堵に包まれた。ウィリアムは肩で息をしながら、荒れ地に立ちつくす。「私が勝った……この戦争が終わることなど、何時までもないと知っていても……」 しかし、エゼルの姿は見えなかった。ただ、向こうに彼の野望の燼が静かに消えていくのを感じた。 「これが私の選んだ道か……それでも、立ち上がろう。俺は竜騎士だからな。」 ウィリアムは、さらなる戦いの兆しを感じながら、光となる道を歩み始めた。