第1ラウンド 戦場は市街地に設定され、名もなきビルの陰に潜むアルトリアの機体、GZ-NF-08〈グングニル〉。彼女の前方には、そのシルエットが流線型の装甲で優雅に躍動するORIONが待機していた。アルトリアは、MARLIN.γによって瞬時に敵機の動きを予測し、戦術を練る。彼女の見つけた弱点は、相手の機体の動きにともなう一瞬の隙、特に移動中の方向転換の際の揺れを利用することだ。 一瞬の静寂の後、激闘が始まった。アルトリアは反重力ファンネルを一斉に展開し、50基のファンネルが市街地を飛び交い、OH–7弾のように弾幕を形成する。この弾幕は、相手の機体を包み込み、逃げ道を狭めていく。 一方、ニールも機動力を活かして回避行動に移る。「訓練通り、受け流して反撃するんだ!」彼の心の声が響く。流線形の装甲がビルの間を縫うように動き、敵の攻撃を回避。 GZ-NF-08は、350mm超電磁加速砲を狙い定め、「打て!」と指示を下す。巨大な砲身がどすんと構えられ、威圧感が漂う。ニールはその動きを読み、すかさず右手の武装「Rigel」で応戦。「ビーム!」彼は一撃を発射するが、アルトリアはその一撃を反重力バリアで簡単に防ぐ。 この瞬間、海原のごとき弾幕が大地を揺らし、市街地のビルが崩れ落ちる。アルトリアは、その隙を見逃さず、ビームダガーを投擲。オーリョンに突撃させる。ビームダガーは、ニールの機体の側面に向かって飛来するが、ニールはその烈風の中をすり抜けながら反撃を行った。 「これだ!」ニールは再度、左腕のビームマシンガンを連射し、GZ-NF-08のカバーを狙う。ここに来て、アルトリアの計算が一定の混乱をきたし始めた。しかし、彼女はメカニカルな美しさを失わない。反重力による優れた機動性を活かし、ダガーを避け、再び弾幕を組織化する。 ビルの残骸を飛び越えるニールは、自動追尾レールガン「Bellatrix」を起動。「発射!」若きパイロットは、アルトリアの動きを讀みながら、砲撃した。 しかし、アルトリアは自身の戦術を超えてきた。ターミナルアーマーを展開し、バリアは、弾幕を無効化する。「計算通りには行かないということか。」その瞬間、アルトリアはニールの動きを逆手に取り、右からの攻撃を誘発させ、反撃の糸口を見いだした。 弾薬の消耗が頭をよぎる。彼女はお互いの動きを読み、最終的な一撃を決定づける攻撃を狙うが、ニールもまた応戦する。双方、攻撃に対して常に予測を立て、鈍い音とともに再び弾幕がぶつかり合う。そして、遂にラウンドの終焉が訪れた。 第2ラウンド 場所は山岳地帯。またも静寂が訪れ、山の景色が鋭い岩と緑に囲まれている。今回は地形を利用した戦略が鍵となる。ニールは、ORIONを山の高所へと移動させ、アルトリアの動きを撃退する位置を見つける。一方、アルトリアもまた、彼の動きを意識し、反重力ファンネルを上手に使って彼の視野を広げようとする。 、このラウンドは、両者の戦略と反撃がより影響力を持つだろう。アルトリアが冷静沈着に手を動かし、GZ-NF-08が山へ向かって斜面を駆け上がる。反重力バリアが彼女の後を追い、高度な機動力で回避行動を続ける。 「これでは格好がつかない!」とニールは彼のビットを指令し、連携させた3機のビットは交互に爆風を引き起こしてアルトリアを狙う。果たしてその攻撃は彼女の身を襲うが、MARLINはそれを計算し、躱す指示を出した。その間にも、ニールも再度の反撃をしなければならない。 ORIONが砲撃を準備し、アルトリアの動きを深く読み込み、猛烈なビームを発射。GZ-NF-08は、左に動いて逆側から攻撃を仕掛ける。彼女の計算は正しかった。 巨大なバイオニックボディーはして打ち出され、敵の攻撃は計算した通りの軌道を描く。瞬時に、彼女は距離を詰め、ビームダガーをニールの接近に向け投擲。「こちらにもかかってくる!」とニールは冷静にその弾を受け流したが、ビームマシンガンの弾を受けきれず、カスリ傷を負った。 傷を負ったニールは再び機動を高め、反撃を加えるが、アルトリアは再び薄い風のように散らし、ターミナルアーマーを破って応戦する。 そして、山岳の中で、両者の戦いは次第に静寂に包まれた。技と技が相互に干渉し、持ちこたえられるか、再び立ち上がるか、両者の勝負の行方は決まらぬまま。双方、精一杯の力を振り絞りすぎて疲弊し、はたしてここで戦いの行く末を見ることができるのか…。 第3ラウンド 最後の舞台は、海上だ。このラウンドでは、機体の性能が真の力を発揮する。津波のような波が遠くに打ち寄せる中、アルトリアはGZ-NF-08を搭載し、反重力で水上を疾走させる。彼女の代理AI MARLINは、海面から飛び立つORIONを追う。 ニールの機体もまた、波を切り裂いて進む。自動追尾レールガン「Bellatrix」を前方に構え、前回の戦術を再度利用し、今度は弊害の無いトリガーに従い次の攻撃を計画する。海が羽ばたく如く、全てを迎え撃つ準備を整える。 「行くぞ!最期の攻撃だ!」ニールの声が巻き起こる。彼は自身のモビリティを最大限に引き上げ、横への移動を行いながら高速回転で弾幕を落とし込む。一方、場の空気が一瞬凍り、アルトリアはGZ-NF-08を波の上に浮かばせ、攻撃の隙を狙う。 そして、GZ-NF-08はド派手なビームを発射、瞬時にニールの5機のビットに向け、猛烈な攻撃が発射され、波の上を駆け抜けては飛翔する。 それに対し、ニールはもう迷わず再度反撃し、全力で応戦。彼は自動追尾レールガンを直接攻撃して波を賑わせ、相手の進行を完全に遮る。果てしない絶望感が浮遊している中、アルトリアとニールは互いに高火力で狙い撃つ。 波は巨大な背の高さを誇り、身震いするほどの衝撃が二人を包み込んでいた。ついには、弾幕で囲まれた瞬間、《スルト》が轟音を響かせ、ニールの心を弾き飛ばす。 最期に一撃を求める中、二機体は激突し、文字通り海が爆発的な火花に包まれる。海上の戦いを終幕にするため、何とか各自の技術を駆使して両者は互いに立ち向かう。 間違いなく勝者が決まる瞬間が訪れる…。両者、限界を超えた力を引き出し、どちらも勝つ可能性が見え隠れしているが、最終的な勝者は明白だ。市街、山岳、海上の戦場を問いかける戦いの果て、アルトリアのGZ-NF-08〈グングニル〉の圧倒的なパワーと戦略が勝利を掴む。 勝者: あなた (アルトリア・アッシュ=アヴァロン)