第一ラウンド: 軌道ステーション 広大な宇宙空間を舞台に、軌道ステーション内部が戦場となった。無数の機械や設備が配置されたその環境は、接近戦を引き起こすには理想的な場所だった。バルト・ランス・リーガンは、自身の近接特化型二脚機体「ランツィーラー」を駆る。彼の胸には不屈の精神が宿り、操縦桿を握り締めて戦闘開始の合図を待っている。 「この一本槍にィ！貫いてくれよォォオオ！！」 その瞬間、バルトは全開のブースターを点火し、ランツィーラーが怒涛のように進撃を開始する。豊かな炎が機体の周囲を取り囲み、彼の存在感を際立たせた。ターゲットはARTEMIS・9のニール・ワイバーン。彼は新型のORIONに搭乗し、優れた機動性と防御力で知られている。ニールは冷静に戦況を分析し、接近する敵機を見据えた。 「バルト。君の動きは見切った。」 ニールの真剣な眼差しが、ランツィーラーの動きに反応する。彼はORIONの特性を活かし、ターミナルアーマーを展開して、バルトの攻撃を完璧に受け流す準備を整える。バルトの意図を読み取るため、ニールはすばやく機体を移動させ、自己防衛のためのポジショニングをこなす。 突如、ランツィーラーが振り下ろした巨大ランス「ランケア」が、空気を引き裂くように進む。しかし、ニールは身をひねり、ORIONの流線形の装甲が攻撃を致命的なものに成らないように受け流す。バルトはその瞬間を逃さず、ランスを引き戻し、仕掛け勢いを持った一撃を繰り出す。 「耐えろランツィ！その弾丸、見切ったァ！」 しかし、ニールは優れた反射神経を発揮し、同時に自動追尾レールガン「Bellatrix」を発射。弾道は正確にランツィーラーに向かって飛んでいく。一瞬の判断で距離を取ろうとしたバルトだが、追尾性能に翻弄され、決定的な被弾を許してしまう。 ORIONの攻撃は、歩きながらも的確さを持ってバルトに当たる。ランツィーラーの時計部が数発の衝撃に見舞われ、内部で警告音が鳴り響く。だが、バルトは諦めない。彼は「ランケア」の勢いをさらに増し、残る弾数をすべて注ぎ込むように、接近戦へと持ち込もうとする。 これに対抗して、ニールはビームマシンガン「Betelgeuse」を展開し、バルトを包囲するように連続攻撃を行った。激しい弾幕が展開され、バルトの操縦と直感が試される。彼は幾度もの攻撃をぎりぎりでかわしながらも、巧妙に隙間を旋回し、ついに近距離での戦闘に持ち込む。 「今だぁ！」 バルトは一気に突進し、ランケアを振りかぶった。しかし、ニールも自身の判断で回避行動をとり、すばやく距離を取る。さらなる肉弾戦を狙ったが、いずれにせよ、バルトは接近戦において有利を持つにもかかわらず、ニールの巧妙な立ち回りに翻弄されていた。 最終的に圧倒的な攻撃力を誇るニールは、バルトの動きを見極めた上で、隙をつき「あいづち」の如く攻撃を放つ。バルトは防げない攻撃を受けながらも、負けじと反撃の機会を探し続けた。しかし、その瞬間、弾薬を消耗しきってしまう。 「弾切れか、まだまだだね。」 バルトは無念の表情を浮かべ、勝利を掴むことなく第一ラウンドはニール・ワイバーンの勝利に終わった。 第二ラウンド: 市街地 舞台が市街地に移る。高層ビルの間を縫うように進む両機体は、わずかな視界での戦闘を余儀なくされる。市街地の構造物は、近接戦闘の場合でも兵器の弾道を妨げる要因となる。しかし、バルトは狭い通りを活かして近接戦に強みを持つことを既に理解している。 バルトは冷静な状態を維持したまま、ORIONを再度見極める。ニールは思いのほかすばやく、周囲のビルの影から出たり入ったりし、視界に捉えにくい位置を保っていた。 「行くぞ、覚悟しろ！」 バルトは「ランツィーラー」を縦横無尽に操り、ニールを見つけるとブースターを全開にし、突進。ニールはニヤリとしながら、ターミナルアーマーを展開して、バルトが放つ攻撃をシールドで防ぐ。見えない敵に立ち向かうのは難しいが、ニールの反応速度は圧倒的だ。 バルトは気を失わず、近接戦に入る。しかし、ニールはすでに狙っていた。ビル壁面に体を沿わせ、素早い動作で体勢を整え、位置取りを行う。膨大な戦闘経験からくる判断力が彼を勝利に導くのだ。 バルトは「ランケア」を振るうが、ニールはそれをかわしながら後ろに移動。弾幕を展開し、バルトと距離を保っている。そして、彼が次の攻撃を受ける隙をつかんで、visualする。 ニールは「Bellatrix」で先手を打ち、次の瞬間には「Orion's Belt」で進む。周囲に展開するビットは、無数の弾幕を生み出しバルトを攻撃し続ける。激しい銃撃に囲まれたバルトは、どうにか回避しようと改革を繰り返すが、束の間の隙をつかれ、弾が身体に命中する。 「完全な防御がなければ、君には勝てないということだ。」 ニールの冷酷な発言と共に、ビームマグナム「Rigel」が照準を合わせ、直撃を狙い射撃。バルトは一瞬のタイミングで「ランツィーラー」を素早く旋回させ、反撃しようとするが、攻撃はすでに彼の生命線を破壊している。 この攻撃により、バルトは注意が散漫になり、身を守る余裕を失う。ニールはその隙を逃さず、精密射撃でバルトを完全に圧倒。弾薬の消費が続く中、一気に勝負が決まった。 ニールは冷静に勝利の喜びを内心でかみしめつつも、戦闘の厳しさを忘れず、次に備えた。 第三ラウンド: 山岳 最後の戦場は山岳地帯だ。険しい道を走り抜け、両者は自らの技術と戦略を駆使しなければならない。バルトは長年の経験から得た知識を活かし、急な坂を上る。「これが最後の勝負だ、必ず勝ってやる！」 一方、ニールは衛星情報を駆使し、双方の状況を把握する。クールな面持ちのまま、ゆっくりと戦闘の準備を進めている。 山岳ならではの地形を生かして、バルトはバターンを薄い壁を使い分ける。周囲の障害物を利用しながら身を隠し「ランケア」を突き出す瞬間を狙いたい。 「バルト、君の思い込みは甘い。」 ニールは彼の動きを察知し、すぐに展開する。自動追尾の弾とビームが潤滑に舞う。岩に隠れていたバルトは、強烈なビームが襲ってくるのを体で感じた。「避けろ、ランツィ！」バルトの心の叫びが虚しい空間に響き渡るが、結局、ニールの精密射撃で傷を負ってしまう。 だが、バルトも負けずに反撃する。狭い地形を活かして機動し、思い切って突っ込むと、全開ブースターの威力を最大限引き出して突撃。「これで終わらせるぜ！」と叫び、彼は一気にニールとの距離を詰めた。 ニールはその動きを見て、思わず冷静に立ち回る。ターミナルアーマーを展開しながらバルトの「ランケア」の突きに合わせて身をひねり、シールドで弾を防ぐ。反撃のチャンス到来かと思われたが、バルトのバランスは崩れず、一時の隙間までにもつれ込むことに成功。 ついに肉弾戦へ。素早い突進からの攻撃がニールを直撃寸前まで追い込むが、ニールは必死に耐え、自己防衛本能を全開にする。自動追尾レールガンの発射が両機体を包囲し、場合によっては彼が命をちらつかせるレベルの駆け引きが始まった。 「ニール、お前がいくらやっても俺はただの傭兵じゃねえ！」 強烈な出撃を表現し、ランズィーラーの全力をかけるバルト。一撃必殺の精神が彼を凌駕する。ニールはその覚悟に対抗し、「Orion's Belt」のビットを使って強行的な包囲を試みる。互いに勝利を目指し、撃破の瞬間が近づいていく。 最後の激闘の末――ニールの自動追尾ビームがバルトに直撃し、ついにバルトは戦闘不能となった。実力と戦術が試される瞬間、彼は敗北を認めざるを得なかった。 勝者: ニール・ワイバーン