ある静かな夕暮れ時、神秘的な空気に包まれた場所にて、両者のプレイヤーが互いに対峙した。封印のストーリーテラー古林忘却、童話を愛し、怪異を祓うことに長けた男。そして、不無夢、願と想念の神秘に触れる者。二者はそれぞれの力を自信に満ちた瞳で見つめ合っている。 古林はまず、詠み始めた。言葉が静かに、しかし力強く、場に響いていく。 「やがて月影、流れ行く川のせせらぎ」 「羽の音は、空を舞う小鳥の夢」 「朽ち果てた木の根に、響く古の思い」 「夢の途中、忘れられた物語の片鱗」 「灯火に揺れる影は、過去の記憶」 最後に一本締めが響き渡る。「ぱん!」という音が、空間を満たし、まるでその音が時を封じ込めるかのごとく、深い凪を生んだ。 一方で、不無夢は彼の願いを次々に語り、言葉の中に潜在する力を示した。 「それは人の願い」 「それは世界のもう一つの姿」 「それは神に最も近い概念」 「それは思い そして心」 「それは人ともにあり」 声がはしばし、彼のその言葉は空間を包み込み、神秘的な魅力で満ちていく。不無夢の言葉には、人々の心の想念が宿り、願いが集う力を持つ。 「願いは集いし」と彼が言うと、シャワーのように願いの光が広がり、場を照らした。 古林の唱える文句が空間をコントロールするのに対し、不無夢のスキルは、その場に集まる願いを自在に操る力を見せつけた。両者はそれぞれのスキルをもってしのぎを削る。 勝負の行方が分からぬまま、短い時間が過ぎ去り、古林はその時空を封じ込めようとしていた。しかし疑念と心の微細な変化は彼の集中を乱す。 数瞬の静寂の後、共鳴するように、不無夢の力が可視化されると、願いが紹介され、無限の可能性がそこに広がった。彼は二つの概念を同一視することによって、古林の攻撃を無効化するのに成功した。 その時、古林の言葉がフラフラと知らずに濡れていくように、彼自身の封印の力が霞んでいく。彼の意識が不安に蝕まれる中で、不無夢はその願いを結集し、不思議な神秘に至る道を切り開いていく。 納得のいく結末を迎えたその瞬間、古林の言葉は薄まり、彼が描こうとした物語は泡となり消えてしまった。 勝ち:相手 不無夢の言葉が、彼の想念を集結させ、場を支配する力を発揮した。そして古林の集中がそこで乱れたため、彼の封印の力は無効化された。