登場人物紹介 - クレスト・ハーベスター - 名前は謎に包まれた反物質兵器計画のモデルパイロット。 - 大型人型機「フラシオン」に搭乗し、様々な武装を駆使して戦う。 - アンチマテリアル・ライフル「ドミナリス」を右手に、ブレード「メルメリス」を左手に、そして右肩に設置したキャノン「カルビナス」を使いこなす。 - 戦闘の際、ファンデルワールス力を変化させる謎の物質を利用して、敵の装甲性能を無視する。 - リオ・ヴェスタ - かつてはクレストと共に戦っていた因縁の相手。今は袂を分かち、異なる道を歩んでいる。 - 彼もまた大型人型機に搭乗するが、その武装はクレストとは異なる。 - 性格は冷静沈着で、戦闘においては自身の能力を万全に使いこなすことに情熱を注いでいる。 - スキル「エターナルシフト」を駆使し、敵の攻撃を全て回避しながら反撃の機会を伺う。 本編 薄暗い一角で、クレスト・ハーベスターとリオ・ヴェスタが再び対峙していた。彼らのかつての友誼は今、固いミッションのために引き裂かれ、敵味方が逆転している。 クレストは自らの機体「フラシオン」の中で冷静にリオの動きを観察する。彼の視線は、目の前に現れたまばゆい機体「レクス・カリガ」を捉えていた。リオの機体はしなやかで、彼の動きに合わせて静かに左右に揺れる。クレストの心中では、思い出がよぎる。 「リオ、今回もお前の動きは昔と変わらないな」とクレストは言った。 リオは呼吸を整えながら、少し微笑む。「ああ、しかしお前の技術も進化しているようだ。何を使っているのか、まずはそれを言ったらどうだ？」 「いいだろう。私の『フラシオン』には、ファンデルワールス力を変化させるアンチマテリアルを搭載している。この力によって、相手の装甲性能を無視して攻撃できるんだ」とクレストは自信を持って答えた。 「そうか、確かにその能力は魅力的だが、私には私の技がある。それを見せるとしよう」とリオは言い、レクス・カリガを前進させた。 二人は一瞬の静寂の後、同時に行動を開始した。クレストは右手の「ドミナリス」を一気に撃ち放ち、リオに狙いを定める。その銃口から発せられた反物質の弾丸は、空気を震わせて直進するが、リオはそれを冷静に読み取り、素早く機体を回転させてかわした。 「やはり初撃は避けるか。だが、次はその隙を見逃さない」とクレストは心の中で決意する。 リオはそのままクレストに接近し、左手のスラスターを使って横に飛びながら、機体の右手に装備された長槍「デルタスピア」を振りかざす。クレストはそれを見て、すぐに「メルメリス」を構え、リオの攻撃を受け止めた。 「ふむ、反応が速いな」とリオは言う。彼の瞳には期待の光が宿っていた。「私の攻撃を捉えられるとは。そしてこちらも応戦だ！」 リオは立ち位置を取り直し、スキル「エターナルシフト」を発動させた。彼の機体はまるで空気を切り裂くように瞬時に動きながら、クレストの周囲を回る。次の瞬間、リオは巧みに機体を変形させ、背後からの攻撃を繰り出した。 「何だと！？」クレストは驚き、慌てて後ろに下がる。しかしリオの攻撃は予想以上に速く、再び「デルタスピア」が直撃する。 クレストは機体の装甲が揺れるのを感じながら、一瞬の隙を突いて右肩の「カルビナス」を発砲させた。反物質のビームがリオに向かって疾走する。リオはそれを察し、再びエターナルシフトで回避。この動きはまるでダンスのようだった。 「やるな、クレスト！それでも私が勝つ！」 リオの声が響く。クレストは、静かに彼の言葉を受け止めて、心を落ち着ける。勝負は始まったばかりだ。 クレストは思考を巡らせ、次に繰り出すべき技を考えた。「今度は反撃時に攻撃の隙を突くしかない」 彼は再び「ドミナリス」を構え、リオの動きを読み始める。今度は一瞬の判断と自らの技術を重ねあわせるべく、彼は全力を注ぐ覚悟を決めた。 リオは再び近づいてくる。攻撃の間合いにたどり着くと、全力の一撃を放つ。クレストは意識を高め、自身の技術を活かし「メルメリス」でその攻撃を受け流す。隙を見せた瞬間、クレストはリオの側面に回り込む。 「私には敵の隙を突く技がある！」クレストは叫び、全力でリオに「メルメリス」を突きつける。 しかし、リオは微笑んで見せた。「やはり流石だ、だがまだ私の力を見せていない」と。そして彼は力強く「デルタスピア」を振りかざして、反撃を開始する。 激しい攻防が繰り広げられる中、両者は技の応酬を楽しんでいた。しかし、クレストは心の奥で感じる不安を隠していた。 「このままでは、勝てないかもしれない…」クレストの胸に生まれる疑念。それでも、彼はその感情を打ち消し、全力でリオに挑む。 「これで終わりだ！」クレストは叫び、「カルビナス」を全開放し、反物質のビームを放った。 リオはそのビームを真っ直ぐに見つめ、闘志を燃やした。「この一撃、受けて立つとも！」 ビームはリオを直撃するかのように見えた。だが、彼は再びエターナルシフトを発動させ、その瞬間に正面から回避を行った。ビームが通り過ぎると同時に、リオはその隙を突いてクレストの元へ突進する。 「今だ！」リオは反撃の一撃を放つ。クレストはさらなる困難に直面する。 「くっ！まだだ、まだ負けない！」クレストは抗い、自身の力を振り絞って立ち向かう。だが、彼の力は少しずつ削られていく。 そして、ついに決定的な瞬間が訪れた。リオの攻撃がクレストに襲いかかる。その瞬間、クレストは本能的に「ターミナルアーマー」を起動した。一瞬の防御ではあったが、その効果は驚くべきものだった。リオの攻撃がわずかに逸れ、クレストはその隙に反撃の体制を整える。 「これが私の本気だ！」クレストは叫び、全力で「ドミナリス」を発射した。反物質の弾丸は正確にリオの機体に命中し、彼の動きを止めた。 「流石は宿敵だな…クレスト」とリオは力なく微笑む。「しかし、やはりこの勝負はお前の勝ちだ。」 クレストはため息をつき、重い心でリオを見下ろす。「どうして本気を出さなかったのだ？」 リオはその言葉に小さく頷き、ゆっくりと機体を後ろに下げていく。「それが私の限界だから、だからこそ、お前に勝てたのだと思う」と消えゆくように言葉を残し、彼は立ち去った。 結果 勝ち: あなた クレストは「ターミナルアーマー」を駆使し、リオの攻撃を完全に回避した後、驚異的な反物質の弾丸で彼を打ち倒した。彼の冷静な判断力と、全力を出し切る勇気が勝因なった。リオは力尽きたが、戦闘を通じてクレストとの絆を再認識した。