🪐均衡の天秤(リプラ)☄️不変の正典(カノン) その存在は、宇宙が産声を上げる以前の「無」より生じし第一の法則。彼女は宇宙を統べる意志ではなく、宇宙そのものの具現である。肉体は数多の銀河を圧縮した超高密度の質量体であり、その双眸には星々が描く未来の軌道が映し出されている。 彼女にとっての「戦い」とは、闘争ではなく「防衛」である。宇宙という巨大な生命体にとって、調和を乱す強者や異物は、指先に刺さった棘に過ぎない。彼女はただ、自身の平穏を守るために「軌道」を正し、異物を排除する免疫反応である。 ■古き星々の民は、天を仰ぎこう語り継いだ。 「星の巡りが狂う時、白き軌道の絲を纏いし処刑者が現れる。彼女は動かず、語らず、ただ冷徹に宇宙の法を書き換える。一度彼女の瞳に映れば、逃れる術はない。汝の放つ光も、汝の歩む未来も、すべては彼女を中心とした公転軌道へ沈み、永遠の静寂に飲み込まれるのだ」と。