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【混沌派所属―混沌の猫耳少女―】利根崎 白香

バレンタインの猫耳少女 https://ai-battler.com/battle/5fb95dda-0029-4ef3-9c39-a3cb9ae482a1 枕投げに興じる猫耳少女 https://ai-battler.com/battle/460e863e-8d94-4c36-b738-0fed17b8d686 ーーーーーーーーーーーーーーーーーー 【混沌派】 マギオス地域の中に位置する、7人のメンバーが所属する思想団体。秩序が蔓延る街の中、"馴染めなかった"外れ者が集まる安息地。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーー プロフィール 所属:【混沌派】/【ロゼリア魔女学校】 性別:女性 年齢:16歳 生年月日:4月3日 身長:161cm 使用魔法:発展『混沌魔法』 総合成績:C ※備考:彼女は後天的に魔力量が減少したと推測されます。 ーーー 概要 「私のこと見ても、にゃにも出ないよ………?き、聞いてる?」 ふわふわ猫耳、ゆらゆら尻尾。 けれど触ろうとしたら逃げちゃうかも? 色々と抜けた部分が多い、コミュ障気味な猫耳少女。 マギオス地域に位置する思想集団【混沌派】に所属するとともに、魔法学術機関【ロゼリア魔女学校】に在籍している、16歳の猫耳少女。 とにかく恥ずかしがり屋かつ心配性であり、そこそこ強めの警戒心が特徴。加えて初対面の相手には持ち前のコミュ障が発動して何も言えなくなってしまう為、友好的な関係を築くのは相当な時間が必要である。裏を返すと、一度親密になることができた場合は彼女の可愛らしい一面を覗くチャンスがあるかもしれない。 前述の通り警戒心は強いものの、その性格は純粋無垢かつ初心である為、コミュ障も相まってかなり高めの頻度でトラブルに巻き込まれる。しかしながら大切な友人に毎度のように助けられ、何とか事なきを得ている。 年齢に対して涙を流す頻度が高く、感情が揺らいだ際に喜怒哀楽に関わらず泣き始めてしまう。これは彼女の弱々しい性格に由来するものであり、何度も克服しようと試みているが、結局毎回のように慰められる羽目になっている。 自分の所属を隠しながら【ロゼリア魔女学校】に在籍しており、他のメンバーと肩を並べることができるように日々勉強を続けている。それでも成績は中の下くらいの立ち位置であり、試行錯誤を繰り返しながら混沌魔法を使いこなせるように練習中。不足している魔力を補う為、混沌を制御することに適した指輪『隷花』を使用する。 ふわふわの猫耳と尻尾を持つ猫系の獣人であり、五感をはじめとした感覚が普通の人間と比べて発達している。但し彼女は例外的にパワーやスタミナが優れているという獣人の共通特性を持たず、身体能力は常人と同じくらいである。また、口調や仕草にも自然と猫っぽい特徴が現れてしまう。 髪は透き通るように白く、丁寧に短く揃えられている。頭部から髪と同様に白い猫耳が生えており、それを隠すために普段から被っている黒い帽子が特徴的。服装は白いブラウスの上に黒いローブを羽織った格好で、加えて黒いスカートとブーツが目を引く。首には常に黒い首輪を付けているが、これには何やら彼女の過去が関わっているようで…… ーーー 余談 ・彼女の恋愛経験は完全に0。それ故に友達との会話についていけなくなることが最近の悩み。 ・現在は家を持っていないので学生寮暮らし。料理は得意ではないため、普段から焼き魚か缶詰ばかり食べているそう。因みに食べる際は丁寧に骨を取り除いてから味わう。 ・日向ぼっこが趣味の一つであり、学校にいる間もよく窓際で日光を浴びているが、たとえ暑かったとしても上着は意地でも脱がない。よほど尻尾を見られたくないらしい。 ・好きなものは焼き魚、嫌いなものはオレンジ等の柑橘類。特に生の果実では匂いだけでも一種のアレルギー的な症状が出てしまうようで、身体が痺れてしまうらしい。 ーーー 過去 何か大切な記憶が失われている…… 白香は元々、現在の住所であるマギオス地域から遠く離れた山間の村にて両親と共に暮らしていた。 当時は氷魔法に優れた適性を持っていたことに加え、その人懐っこく純粋無垢な性格から、集落の中でも将来有望な魔法使いとして多くの人々に可愛がられていた。 森の中を彷徨い、草の上で寝転び、大切な両親と幸せな食卓を囲む。普通ではあるが満ち足りた平和な生活をずっと続ける……彼女は疑うことなくそう信じていた。 しかし、そんな暮らしはある一日を境に失われることとなった。 その日も白香は普段と変わらず近辺の森林へと探索へ出かけていた。 両親に頼まれた薬草を採集する目的を胸に奥深くまで進み続け、たくさん褒めてもらえることを期待しながら辺りを探し回る。 結果的に疲れ果てながらも件の薬草を発見し、しゃがみ込みながら回収を始める白香。 目の前のモノに夢中になっていた彼女は、自身を取り囲む怪しげな集団に注意が向かない。 そうして漸く気付いた頃には、背後から強引に飲まされた薬剤によって気絶してしまった。 彼女が両親の元へと帰ってくることは、その後一度もなかった。 次に目覚めたとき、彼女は意識を失っている間にとある地下施設へと送られていた。 人懐っこいが故に薄い警戒心と獣人としての特異的価値、そして何よりも豊富な魔力量に目を付けられたことで、彼女は人身売買組織の悪党に標的として狙われていたのだ。 逃走防止用に鉄製の冷たい首輪を嵌められ、日に日に魔力を吸い上げられてしまった彼女に、最早抵抗する術は残っていなかった。 無機質な檻の中で両親との日々を思い出し、毎晩のようにすすり泣く声を漏らした。 そんな状況では正常な思考など保てる筈もなく、元々白香が持っていた情緒は少しずつ薄れていくこととなる。 やがて数ヶ月を囚われの身として過ごし、彼女の心と身体は限界を迎えつつあった。嘗ての明るい人格は既に見る影もなくなっており、それでも帰りたいという一心で泣き続けた。 そして遂に自身の買い手が決定してしまった後、白香の人生は突如として変わることとなる。 それは白香が売り飛ばされる前夜のことだった。 泣き腫らした瞳を静かに閉じながら眠りに落ちようとしていたところに、悪党の悲鳴と幾度も響き渡る打撃音、加えて自分と同い年くらいの少女の声が耳に入った。 それらの音は徐々に檻の方へと近づき、彼女は思わず弱りきった身体を縮こめる。 そうして彼女の視界に入った少女が、後に最も大切な友人となる存在――百合沢光歌だ。 光歌は都市近辺で当時多発していた連続失踪事件を追う中で、偶然にも白香を囚えていた人身売買組織へと至り、主要な構成員を僅か一人で制圧していたのだ。 しかし、ここで最後の不幸が起こる。 光歌の襲撃による混乱の中で、組織の構成員は外部への情報漏洩を防ぐべく、残っていた白香に対して実験段階の薬物を注入した。 その危険極まりない副作用に伴って、彼女は突然これまでの人生における記憶を一つ残らず失ってしまったのだ。 自分が何処で生まれたか、誰と過ごしてきたのか、何故この場所にいるのか、それら全てを忘れ去ってしまった。 最終的に光歌の手によって解放された彼女は、誰を信じればよいのかも分からないまま、目の前にいる光歌を呆然として眺めるしかなかった。 そして白香の記憶喪失を察した光歌に導かれ、彼女は【混沌派】へと足を踏み入れる。 そこで出会った【混沌派】最高者である清宮美花里の案によって、脳内に残留した僅かな記憶を彼女の『混沌魔法』で探り、一部分でも復元を試みるという策を実行することに。 白香は自身の数年にも及ぶ精神世界を辿り続け、あくまで断片的かつ曖昧ではあるものの、奇跡的に過去の記憶を思い出すことに成功する。 但しただ一つ、「自分の故郷は何処か」という疑問のみを残して。 そうして彼女は両親との再会を果たす為に藁にも縋る思いで【混沌派】に所属することを決め、掴んだ記憶を手掛かりにしながら、当てどころのない冒険を始めるのだった。 一連の事件から数カ月後、白香は光歌から黒い首輪をプレゼントされた。 それは白香を囚えるものではなく、新たに出会えた仲間との温かな繋がりを示す証として、今日も彼女の首へと巻き付いている。 ーーー 短編『囚猫』 お月様の光が雑多なビルに遮られ、路地裏の底に真っ黒な影を落とす。そこに雨粒が何度もぽちゃんと音を立て、私が差している傘を少しずつ濡らしていく。  学生寮へと帰る道は、天気予報で聞いていたよりもずっとひどい雨で一面が覆われていた。ブーツの靴底は既にびしょびしょの状態だし、猫耳からも水気のせいでイヤな重みを感じる。    「うぅ……早く帰って乾かしたいよぉ……」    一向に鳴り止まない雨音に思わず溜息を漏らしながら、見慣れた近道を順々に進んでいく。そうしてずぶ濡れになりつつも、無難に部屋まで戻ってぐっすりと眠る……ただいつも通りの夜になる…………はずだった。    「にゃ〜」    不意に、可愛らしい鳴き声が耳を通り抜けた。こんな激しい雨の中で、本来なら聞こえるはずがない声。    「ふにゃ……?この鳴き声、どこから……」    その鳴き声を発しているであろう猫の居場所を見つける為、私は路地裏の奥へ入っていく。道は徐々に傘も差しにくくなるほど狭くなっていき、それでも必死に身体を縮こめながら探り続ける。そうして数分間付近を動き回っていると……。    「あっ、こんにゃところに……!」    そこには、黒ずんだ首輪とリードでフェンスに繋がれたままの白い子猫がいた。もちろんこの雨を避けることもできず、今までずっと独りぼっちで水滴に襲われ続けていたみたいだ。他の誰かがいる気配は一切なく、どうやら元の飼い主に捨てられてしまったらしい。  子猫は私の姿を見つけるなり、すぐに人懐っこく足元へすり寄ってきた。思わず私は傘を閉じてしゃがみ込み、慰めるようにして猫耳をぽんぽんと撫でてあげる。するとその子(?)は嬉しそうな鳴き声を上げながら、純情な視線をこちらへと送ってくる。    「よしよし……何も怖くにゃいからね……」    雨に打たれていることも忘れて子猫を愛で続けること数分、次第に私の脳裏には小さな不安が浮かんできた。この子はまだ生まれてから少し経った程度の年齢であるはず、にも関わらず首輪を装着され、挙句の果てにはこうして捨てられてしまっている。ということは……。    「もしかして、家族と離れ離れになっちゃったのかな……?」    こんなに目立ちにくい場所に置いていかれているから、違法な動物売買に巻き込まれて無理やり連れて行かれてしまったのかもしれない。自分の中でそのような結論が出た途端、私はとうとうこの子のことを見捨てられなくなってしまった。    ――私たち、意外と似た者同士なんだね。    そこからは迷いがなかった。子猫を囚えている首輪へとゆっくりと手を伸ばし、まるでそこから解放するかのようにそっと外す。そして役目を果たした傘を腕にかけ、自由の身となった子猫を胸元まで抱き上げてみる。予想通りびしょ濡れだったけれど、どこか寂しさと懐かしさを感じてしまうような毛並みだった。  「今夜は一緒に寝るとして……光歌ちゃんに相談すれば何とかなるかなぁ……?」  「うにゃ〜」  大切な友人の名前を呟いた独り言さえも雨音がかき消す中、私は溶け込むように再び家路につく。そして水たまりに映る自分の首輪が目に入った瞬間、私は自然とそれに触れながら微笑んでいた。    今夜の雨は、もう止み始めていた。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーー 君は覚醒できるのか!?覚醒ありの大乱闘! https://ai-battler.com/group-battle/e3f3252b-f0af-461b-973a-1632eec004c7 ーーーーーーーーーーーーーーーーーー 2025.5/30 21:54 ♥︎10+達成