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【いずれ届かねばならぬ場所】ライカ

軽率に星を破壊しがち。 【基本情報】 身長:107cm 体重:「軽いぞ…割と本気で」 年齢:20くらい 誕生日:8月18日 出身:機械惑星カロンの富裕層 髪:くすんだ金、ロングでくせっ毛、ハイポニー。 目:黄色。または黄金。ジト目、死んだ魚のような目。 一人称:私 二人称:お前/貴様/名前呼び 性格:やさぐれダウナー、意外にお茶目 特徴:物理的にも関わらず概念に干渉し世界の運命を捻じ曲げる程の圧倒的パワー 特技:エンジニアリング全般、計算 武器:機械仕掛けの特大斧《DoS》(Devour of Stars)。グレイブから変形し、高い質量を持つエネルギー刃を発生させる。 「あー、星屑工房指定技師のライカだ…よろ。」 「水を飲もうとしたらいつの間にかコップを握り潰しているんだ…」 長めのブロンド、くせ毛でハイポニー、死んだ魚のような目をしたやさぐれダウナー女子。成人間近にも関わらず107cmなので服が全部オーバーサイズ、ショートパンツですら膝丈。 色々理不尽な目に遭ってきたので、人間を極端に毛嫌いしている。それが原因で問題を起こすことも… 戦闘では戦略的で効果的な空間断裂を多用して圧倒的なパワーを効率良く押し付ける戦い方を好む、頭のいい脳筋。 【周りの評価】 フェル君「最高の親友で最強の戦友!殴られて粉砕骨折した事あるけど…」 ヘルメス「バカで無鉄砲なマスターですよ、えぇ本当に…」 火憐「命…というより存在の恩人というのですかね。」 葵「原動力。」 モイライ「自分を凡人だと思い込んでいる厄介な天才。」 ヴェルモール「ンィ゙ァ゙アー!!!(威嚇)」 【ストーリー】 相棒のフェル君とは「友達→かけがえのない親友→仇敵→仲直り、永遠のマブ!」といった感じ。 機械化の進んだ17先進惑星のひとつ「Δ4-カロン」第8居住区。そこのエンジニアであるオルセリアのもとに二女として生まれ、その教育と努力における天性の才や比較的優れた環境をもって若くしてエンジニアになった。 病気の妹を救うために傭兵業やエンジニアリングで金を稼いでいたが、万能薬計画を耳にし参加してフェルストリアと知り合い、紆余曲折を経てフェルストリアと「最高で最強の親友」になるまでに至った。その後オルセリアが事故死(と言う名の失踪)したものの、頑張ってヘルメスを作った。 フェルストリアが捕らえられた時、政府軍に反政府軍の研究所を襲撃させて、フェルストリア脱出の足がかりを作ったのは彼女である。 最終目的は破壊に縛られた運命から己を解放し、妹の夢でもある「いずれ届かねばならぬ場所」楽園の存在を証明、あわよくば作り上げる事。問題を挙げるとすれば、妹が最後まで「生命がいずれ届かねばならぬ場所なんだよ」としか説明してこなかったために本人もよく分かっていないこと。病床に就きながらもお茶目?な妹だったのだ。 妹は助からなかった。それがきっかけでフェルストリアと大喧嘩し、仇敵にまで発展して敵対組織に協力することになるのだが… ─・─・─・─・─・─・─ 敵本拠地、だだっ広い一角にて。 敵となった妹のヴェルモールに追い詰められる主人公…フェルストリア。 技巧の化身と表現されるような異常な技巧を持ち、近接戦闘を好む彼にとって、弓を獲物に神経を少しだけでも狂わせる能力は実に相性が悪かった。 どんなに精密な技巧も無理やり操作されてしまえば型なしである。一瞬の操作で狂わされ、攻撃は微妙に外し、受け流しの鍛錬だって上手く発動せず、全力を出すことも出来ないまま膝をつくフェルストリア。 対するはまだ余力を十分残したヴェルモール。 兄妹としてほんの少しの会話を残して、トドメを刺さんと矢を番える。 ヴェルモールは心做しか悲しそうな表情だ。それが紛い物なのかすら、今のフェルストリアには判別できない。 兄として情けないなぁ… 「ごめんね、兄さん…」 引き絞って、狙いを定め、弦を離す。放たれた一矢は空を切り、光を受けて白い軌跡を残しながら項垂れたフェルストリアに向かっていく。 到達した矢は確実に、かつ無慈悲に心の臓を貫いた───はずだった。 「何だ、お前らしくないな。」 ガラスの割れるような甲高い音、低く落ち着いた女性の声。思わず頭を上げる。彼のすぐ近くの空中にヒビが入り、次の瞬間にはガラスのように大きく割れ、中から素早くなにかが飛び出して放たれた矢を弾き落とす…というより消し飛ばした。 一撃で部屋の半分がボロボロ。 …いや酷く覚えがあるなぁ。聞き間違うはずもない声、親の顔より見た空間断裂、ヤケクソみたいな過剰火力。でもそんなはず無い。だってあいつは今敵で… 「案外無事そうだな、フェル君?」 その特徴の持ち主が、割れた空間の中から姿を現す。 「その小ささ…やっぱりライカ!?」 「随分と手の込んだ自決だな?敵に渡す心は無いってか」 「イダダダダダ」 出てきたのは、彼を助けたのは、仇敵であるはずのライカだった。ちょっと呆れてるが、相変わらずの低身長ぶり。言ったらアイアンクローを食らうのも慣れている。 でも、その背中はいつもより大きく見えた。 「ライカか……私たちを裏切るんだ?せっかく夢に近づけるのに。というか楽園って何なのって常々思ってたんだよね。」 ヴェルモールは既に次の矢を番えていた。先程より険しい顔に、未だについているライトが深い影を形作っている。 「一生理解できんだろうさ。お前のような奴は特に。」 「似た者同士だと思ってたんだけど。案外難しいもんだね!」 「気持ちの悪い」 緊張、期待、困惑に懐疑。フェルストリアの心には様々に複雑な感情が渦巻いていたが─── 「というか何でぼくを…」 「その話は後。マ、その気持ちも分からない訳ではないが…立てるな。」 心臓の高鳴りが抑えられない。ライカの顔もちょっと紅潮してたから向こうも同じみたい。そういえば、同じ状況下に置かれた人間は同じ体の反応するって聞いたことがある気がする。 二度とないほどの興奮。 それを双方がフルに感じながら、それぞれ武器を構え直した。まるでひとつの生命のように、自然と連携が取れる。 「さァ、久しぶりの共闘と行こうじゃないか。」 「…颯爽と出てきて足引っ張らないでおくれよ?」 「は!誰にものを言っている──」 「「──最強で最高の戦友!!」」 はあああぁぁァァァ゙!!!!(限界オタク)