【確率の権化】ライクリーホード 【手記:「人の可能性を捨てた者」】 その者は二度、人の可能性を信じた、だが、その者が期待した変化は訪れず、 「人類の変わらぬ所業 学ばぬ無神経さ 己の種族すらも滅ぼす貪欲さ」 だけが変わらず残り、同じ結末が繰り返されるばかり 繰り返される狂気の中でその者は再び歩き出す。 ただし、 過去に歩んだ希望への道ではなく、 終わりへと向かう虚望の道へと。 二度、人の可能性を信じた者が、再び人の可能性を信じる事は、遂になかった。