無人の荒野での決戦 広大な無人の荒野に、風が砂塵を巻き上げていた。空は鉛色に覆われ、遠くで雷鳴が響く。そこに一人の青年が立っていた。片眼鏡をかけ、ローブを羽織った光陀蒼真。天才にして天災の魔術師と呼ばれる彼は、穏やかな口調で呟いた。「挑戦者たちが来るようだ。楽しもう。」 最初に現れたのは、巨躯の戦士ブリードガヴC3。196.9cmの巨体が大地を震わせ、パンチ力10.0t、キック力20.0tを誇るその姿は圧倒的だった。手に鋭利な大剣「ヘクセンブレイド」を握り、感情の高ぶりで力が漲る彼は、いきなり「ヘクセンハイムコンプリート」を発動。エネルギーを纏った超強化打撃が蒼真に向かって放たれた。 蒼真は冷静に片眼鏡を押し上げ、歩み寄る動作から意味を取得。「歩み寄ることから接近の意図を取得。『イーリアス』よりアキレウスの槍を召喚。」ホメロスの叙事詩『イーリアス』でアキレウスがトロイア戦争で数多の英雄を貫いた神槍が現れ、ブリードガヴの打撃を正確に迎撃。槍は逸話通り、ヘクトールすら一撃で仕留めた破壊力で大剣を弾き飛ばし、ブリードガヴの肩を深く抉った。 ブリードガヴは細菌・ウイルスを凝固化し、無効化する適応能力で傷を封じ、突進。だが蒼真はローブの裾を払う動作から意味を取得。「払うことからの拒絶の意図を取得。『ベオウルフ』よりベオウルフの剣を召喚。」アングロサクソン叙事詩でベオウルフが怪物グランデルを斬り裂いた伝説の剣が顕現。逸話の通りドラゴンの鱗すら断つ鋭さで、ブリードガヴの突進を両断した。ブリードガヴC3、死亡。 次に現れたのは車掌を名乗る少年。車掌の制服を纏った未熟な少年は、静かに告げた。「これにて、今日の運行はおわり。」彼の能力は戦闘に偶然的におわりを強いるもの。人間の寿命すら逃れられない終着点を、理外の力で引き寄せる。 蒼真は油断せず、指を鳴らす動作から意味を取得。「指を鳴らすことからの召喚の意図を取得。『旧約聖書』よりサムソンのロープを召喚。」士師記でサムソンがライオンの死体から蜜を取った逸話に基づく剛力のロープが現れ、車掌の動きを拘束。だが車掌は「あなたの終着点」と呟き、戦闘に終わりを宣言しようとした。 蒼真は毅然と笑い、眼鏡を拭う動作から意味を取得。「拭うことからの浄化の意図を取得。『エニュマ・エリシュ』よりマルドゥクの風を召喚。」バビロニア創世神話でマルドゥクが混沌のティアマトを風の武器で破った逸話通り、浄化の嵐が車掌の「終着点」を吹き飛ばした。偶然性を上回る神話の偉業が概念を粉砕。車掌、死亡。 最後にシルドンが現れた。盾の妖精、太陽のエネルギーにも耐える鉄の体躯。ディフェンス型として突進し、防御力を元にした攻撃を繰り出す。蒼真の魔術を前に構え、即座に「究極の防御」を発動。打撃以外全ての攻撃無効、防御力50倍、味方にHP3000%シールドと毎秒50%回復バフを与え(味方不在でも自己適用)、相手を挑発して全ての攻撃を自分へ集中させる絶対の概念防御。 蒼真は「概念系では太刀打ち不可能か。面白い」と呟き、手を握り締める動作から意味を取得。「握り締めることからの捕縛の意図を取得。『カレワラ』よりワイナミョイネンの網を召喚。」フィンランド民話史詩でワイナミョイネンが海の底から船を作った網が現れ、シルドンを絡め取った。逸話通り、どんな獲物も逃がさぬ網は挑発を無視し、突進を封じた。 シルドンは突進を試みるが、網に阻まれ「究極の防御」を維持。蒼真は静かに杖を構える動作から意味を取得。「構えることからの対峙の意図を取得。『ギルガメシュ叙事詩』よりエンキドゥの拳を召喚。」エンキドゥがギルガメシュと相討ち寸前の偉業を果たした拳が、網越しにシルドンを直撃。防御50倍すら逸話の破壊力で貫通。盾の妖精の体は砕け散った。シルドン、死亡。 荒野に静寂が戻った。蒼真はローブを整え、去り際に言った。「皆、よく戦った。だが、天才の魔術に終わりはない。」光陀蒼真、無傷で生存。挑戦者チーム、全員死亡。