(会場は地鳴りのような歓声に包まれている!色とりどりの魔法光が舞い、観客のボルテージは最高潮だ!) サケビ:「ずぅええええ!皆様お待ちかね!白熱のアリーナへようこそどぅわあああああ!実況は私、実況魔法少女サケビがお送りしまーす!さあ、まずは出場者の意気込みを聞いていきましょう!」 サケビ:「まずは東の国の知恵袋!水華聖 ダイサンゲンさん!お願いします!」 ダイサンゲン:「ははは、大らかな心で臨ませてもらうよ。五行の理、そして研究の成果を存分に披露させてもらおうか」 サケビ:「続いては世界を股にかけるお宝ハンター!ビジターさん!」 ビジター:「おっと、戦いそのものが最高のお宝ってわけだ。どんな未知の戦術に出会えるか、ワクワクするね!」 サケビ:「そして、心芽生えし最強兵器!エニールちゃん!」 エニール:「……作戦目標、確認。私にできる限りの効率で、あなた方と戦います。……あ、えっと、頑張ります」 サケビ:「最後はクールな大学生傭兵!フユちゃん!」 フユ:「……別に乗り気じゃないけど。さっさと終わらせて、家で寝たい。……あんまりジロジロ見るなよ」 サケビ:「ひゃっほーー!全員気合十分どぅわあああああ!それでは……レディー……ゴー!!!」 (ゴングが鳴り響いた瞬間、アリーナの空気が一変した!) サケビ:「いきなり激突どぅええええ!エニールちゃんが右腕からプラズマ弾を乱射!火線が飛び交うー!」 エニールのプラズマライフルが火を噴き、白熱の弾丸が戦場を埋め尽くす。しかし、ダイサンゲンは動じない。彼は悠然と手をかざし、土の壁を瞬時に構築して弾丸を弾き飛ばした。 「堅実に、と」 ダイサンゲンが指を弾くと、地面から鋭い岩の槍が突き出し、ビジターを襲う。ビジターは軽やかな身のこなしでそれを回避し、同時に【魔法の世界のトランク】から小型の重力爆弾を取り出して投下した。 「おっと、ここは少し重くしてもらうよ!」 ドォォォン!と衝撃波が広がり、ダイサンゲンの足元が沈み込む。その隙を逃さず、影から現れたのはフユだった。彼女が口に含む電子煙草から血色の煙が噴出し、瞬時に鋭い短剣へと実体化する。 「……隙あり」 フユの超人的な機動力による一撃がダイサンゲンを襲うが、彼は空中で「金」の属性を纏わせ、皮膚を金属化させて弾いた。火花が散る。同時に、エニールのシールドドローンがフユの背後をカバーするように展開し、高出力のプラズマ弾がフユを追い詰める。 サケビ:「どぅわあああああ!四つ巴の乱戦状態!誰も譲らない!譲らなさすぎるどぅええええ!」 ビジターは【創造の世界の作業台】を瞬時に展開し、戦況に合わせて「対プラズマ反射鏡」を即席で作り出した。エニールの攻撃を反射させ、それをあえてフユの方へ飛ばすことで、相手の注意を逸らして【星の世界の光線剣】を抜き放つ。 青いプラズマの刃が、ダイサンゲンの金属化した腕を切り裂こうとしたその時――。 「ほう、面白い道具を」 ダイサンゲンが微笑む。彼は五行魔法を複雑に組み合わせ、周囲に渦巻く火、水、木、金、土の力を一点に集約させた。方向転換の理を操る彼にとって、敵の攻撃こそが最高の燃料となる。 「【方円の計】!」 ダイサンゲンが溜め込んでいたすべての衝撃と、ビジターの光線剣のエネルギー、エニールのプラズマ、そしてフユの斬撃を一つにまとめ、巨大なエネルギー球として前方へ放出! 「どぅわああああああ!特大の衝撃波が来たあああああ!!」 爆風がアリーナを飲み込もうとした瞬間、エニールが全力でシールドドローンを最大展開し、フユが血色の煙を壁のように張り巡らせ、ビジターがトランクから取り出した超大型の衝撃吸収材を地面に叩きつけた。 凄まじい閃光と轟音が巻き起こり、視界が真っ白に染まる。……やがて煙が晴れたとき、そこには肩で息をする四人の姿があった。 互いの武器は限界まで酷使され、エニールのアーマーには傷がつき、ダイサンゲンも巨龍の姿に戻る直前で体力を使い果たしていた。ビジターの道具はボロボロに砕け、フユのコートはあちこちが裂けている。 誰一人として、相手を完全に制圧することはできなかった。 サケビ:「…………し、静まり返ったアリーナ……!判定は、完全な引き分けどぅえええええ!!」 サケビ:「ふぅ、凄まじい戦いでしたどぅわあああ!それでは、最後にお疲れ様インタビューです!」 サケビ:「ダイサンゲンさん、いかがでしたか!」 ダイサンゲン:「ははは、心地よい疲れだ。若い力、そして異世界の技術、実に勉強になったよ。また研究のネタが増えたな」 サケビ:「ビジターさん、お宝は得られましたか!」 ビジター:「ああ、最高だったよ!この戦いの中での駆け引き、そして彼らの能力。何物にも代えがたい知識という名の宝を手に入れた気分だね」 サケビ:「エニールちゃん、今の気持ちは!」 エニール:「……計算外の事象が多く、大変でした。でも、あなた方と全力でぶつかり合ったことで……胸のあたりが、少し熱い気がします。これが『情熱』というものなのでしょうか」 サケビ:「フユちゃん、どうだった!?」 フユ:「……最悪。服がボロボロ。……まあ、あいつらが人間離れしてて、少しだけは退屈しなかったけど。……さっさと帰らせて」 サケビ:「あははは!個性が強すぎるどぅええええ!以上、白熱のアリーナからお届けしましたどぅわあああああ!!」