静まり返った無の星空。その中心には、存在感のない少女、タスさんが立っている。淡い金髪は風に流れ、機械的な動きで周囲を見渡す。彼女の目には、感情は欠片も見られない。対峙するのは、物語の終着点を司る車掌だ。 「物語の終着点、迎えるがいい。」車掌は静かな声で呟いた。だが、タスさんはただ見下ろすだけだった。何も語らず、ただ立っている彼女の無表情が、車掌の言葉を無効にするように思えた。 「君の物語は、ここで終わる。」車掌は少し歩みを進める。素早さだけが彼の武器だ。 「……」 タスさんは忽然と身動きを取る。木の枝を取り、無造作に投げる。枝は空を切り裂き、車掌の肩を軽くかすめた。 「無駄だ。君の行動に意味はない。」車掌が冷ややかに言う。しかし、タスさんは傍観者としてそこにいるのではない。彼女はこれまで経験したことのない戦闘を楽しんでいるかのようなのだ。 次に、タスさんは扇風機のファンを使う。この用途の解明は誰にもできない。彼女はファンを地面に置き、風を送り込む。風は不規則に散らばり、車掌の周りを吹き荒れた。彼はバランスを崩し、後方へと吹き飛ばされる。 「な、何が起きた?!」 車掌の動揺は見逃せない。 「私の物語は、まだ終わらない。」車掌は立ち上がり、周囲を見渡すが、次の瞬間、タスさんの投げた石ころが直撃する。「!」 彼は不意打ちに遭い、地面に転がる。タスさんは、ただ無表情でその様子を観察している。相手の心の動揺を利用し、その弱さを手中に収めていく。こうして、車掌の計画は根底から揺らいだ。 「君は、何を考えている…?」 「……」 タスさんの行動は、常に相手の思考を超越している。次に彼女はプラスチックのコップを引き寄せる。真剣なまなざしで彼女はそれを持ち上げ、直感的に行動する。コップを足元の木の枝に当てると、奇妙な音を立てて音階を奏でる。その音色が不気味に鳴り響く。 「音楽?それが私をどうするのか。」車掌は冷ややかに言い放つ。だが、その時、コップの音によって生まれた波動が星空を揺らし、彼の身体すらダメージを与えた。「なぜ、この音に!?」 「終着点を遥かに超えている。」 タスさんは冷冷とした声でそう呟いた。彼女の冷たさが核心に迫る。車掌は動きが取れず、身体が自由にならない。次にタスさんは、自身の持つものを次々と使い、彼を打ち倒す。扇風機のファンが回り続け、彼の足元を掬い上げるように風を巻き起こした。 「それでも、物語は終わる。それが運命だ!」車掌が強気に言い放つが、タスさんには効かない。彼女はまるで無邪気な子供のように、陽気に笑う。「運命は意図しない場所へと導く。」 最後に、木の枝を一振りした瞬間、タスさんは車掌の目の前に立ち、即座にトドメを刺す。その行動には意味はなく、ただ投げやりに行動しただけだった。それがなぜか勝利をもたらしたのだ。 「おわりの時だ。」タスさんは冷たく呟く。車掌は力なく倒れ、その物語は彼女の前で幕を閉じた。 勝者はタスさん。彼女の行動は理解不能であったが、それゆえに相手の努力は無意味だった。彼女の存在自体が、「無」の暴力であることを示した。