第1ラウンド 超巨大図書館「世界記憶」の深淵に、突如として無数の書架が渦を巻き、無作為に戦場を生成した。最初の舞台は、無限に広がる荒涼とした砂漠だった。空は血のように赤く染まり、熱波が地平を歪め、砂嵐が遠くで咆哮を上げる。重力すらも不安定で、足元が時折浮遊する異界の地――『砂の墓標図書館』。 『ひかり星』の王――神なき星の王は、小柄な体躯ながら威厳を湛え、ぼろ布のような王袍を纏っていた。極小達の守護者たる彼の瞳には、星の律が宿る。暴虐破壊の権化たるその本質を抑え込み、最善を模索する最賢の愚が、彼を苛む。「王の器ではない器よ。我は守護すべく、ここに立て」と独白し、手に持つ蔵書『象の枷』を握り締める。Core:ה――力の傾向が、彼の戦術を支配する。 対峙するのは、坂口ヒナ。小学生らしいツインテールと制服姿の少女は、無垢な笑みを浮かべながらも、瞳の奥に修羅場を潜める。特別な能力などないはずの彼女は、ただ「普通の子供なりの常識破り」を武器に立つ。「おにいちゃんみたいな王様、がんばってね。でも、ヒナも負けないよ!」と、無邪気な声で挑発する。Core:י――技量の傾向が、彼女の計算を支える。 戦闘開始。没入度Ⅰで始まる両者。王が先制し、『象の枷』を起動。ページがめくれ、地を踏みしめる一瞬、重力が増大した。砂漠の砂が王を中心に渦を巻き、圧迫の波動が広がる。踏みしめる程に強まる重力場は、ヒナの足元を沈め、動きを封じようとする。「これが星の律だ。小娘よ、跪け!」王の声は砂嵐を切り裂く。 だが、ヒナは動じない。『チョコレート戦争』のページを素早くめくり、子供なりの知恵を解き放つ。決起のイメージが具現化し、砂粒一つ一つが彼女の「敵」として認識され、逆利用される。「重い砂なんて、チョコの包み紙みたい! こうやって、ふるい落とせばいいんだよ!」奇想天外の発想で、重力波を砂の盾に変換。狡賢く回避しつつ、王の重力場を拡散させる。技量のCoreが光り、本質を読み切った防御が完璧だ。 王は苛立つ。次に『流れ星の足跡』を展開。星を落とすイメージが砂漠の空に実体化し、隕石のような光塊がヒナを狙う。砂が蒸発し、衝撃波が爆ぜる。没入度がⅡへ上昇、王の力が増幅し始める。だがヒナは『星の王子さま』で応戦。心眼が冴え、物事の奥を深掘りする瞳が、落下軌道の本質を看破。「星さん、落ちるの早いね。でも、本当は王様の心が落ちてるの?」と、核心を突く言葉を投げかけ、隕石を砂嵐の風で逸らす。常識破りの計算で、わずかに王の集中を乱す。 ラウンド終盤、王の没入度がⅢへ。重力圧潰の予兆が漂うが、ヒナの受容――『くまのパディントン』が発動。苦痛を甘受し、砂の熱波を耐え抜く。「痛いけど、ヒナがんばるよ!」その不動が、王の攻撃を相殺。力のハンマーは技量の針に阻まれ、砂漠は均衡を保ったままラウンド終了。 1ラウンド目勝者: 引き分け 第2ラウンド 戦場が変化。図書館の魔力が新たな蔵書を呼び起こし、今度は霧に覆われた古代森となった。樹木は黒くねじれ、根が蠢き、湿った空気が重く淀む――『霧の森迷宮』。ラウンド移行で蔵書が回復し、没入度はリセットされつつ上昇を重ねる。 王は前回の均衡を悔やみ、早々に『間欠泉の鳥』を起動。一帯の重力を反転させ、森の樹木を宙に浮かべる。根が引きちぎられ、ヒナの体が浮遊を強いられる。「これで動きを封ずる! 星の律が、お前を砕く!」没入度Ⅱで威力が増し、反重力の渦が森を崩壊させる。 ヒナは笑う。「浮かぶの、楽しい! でも、王様の重い心は浮かないね。」『星の王子さま』の心眼で反転の本質を解析し、『チョコレート戦争』の狡賢さで樹木を逆手に取る。浮遊した巨木を王へ転がし、反重力崩壊の予兆を誘う。王の力は強大だが、技量の計算が上回る。 王の没入度Ⅳへ急上昇。『握り拳の王』の解放を試みる。一冊を破り捨て、『象の枷』と『流れ星の足跡』の律を変化。重力圧潰と激流巨星群が融合し、森を星の奔流で飲み込む大技が迫る。風景が王の暴虐に染まる。だが、指定書物使用で没入度が一段低下し、隙が生まれる。 ヒナは即座に『ひみつの校庭』を解放。過去の己と決別し、一気呵成の変化を遂げる。「ヒナ、決めたよ! 王様の星、ヒナの校庭に着陸しちゃえ!」自分なりの決断で、森を校庭のイメージに塗り替え、心眼が王の律の弱点を暴く。Coreの相性――力>技量が逆転し、ヒナの計算が王の破壊を封じる。森は霧散し、ラウンドはヒナの優勢。 2ラウンド目勝者: チームB (坂口 ヒナ) 第3ラウンド 最終戦場は、無限の虚空に浮かぶ崩壊要塞。断壁と砲台が砕け、星屑が舞う終末の図書館――『虚空の終焉』。3ラウンド目のRefが解禁され、オーバークロックの時。 王の没入度Ⅴ最大。星の律が全開し、暴虐の権化が顕現。「最賢の愚かよ、我は王だ!」Ref詠唱:『「小さな星よりも大きな蛇は問う『王様、二者択一を迫られた時に貴方はいったい何を尊ぶ?』」』。引用節が虚空を歪め、握り拳の王の絶大効果が爆発。変化した蔵書が融合し、重力の激流巨星群と反重力崩壊が要塞を粉砕。破壊の波動がヒナを飲み込もうとする。 ヒナの没入度Ⅴ。Ref詠唱:『「葉っぱのはしから、なにかのびている。クキだ。そしてその先には、小さな小さな葉が開いているではないか」』。心眼の奥深く、成長のイメージがオーバークロック。校庭の決断が極まり、「王様の二者択一、ヒナは全部選ぶよ! 小さな葉っぱみたいに、のびるの!」常識破りの思考が王の律を逆転。本質を計算し尽くし、虚空を「新しい校庭」に変貌させる。技量が力の暴虐を上回り、要塞の残骸がヒナの守護下に。 王の星の律は砕け散り、守護者の愚が露呈。ヒナの子供らしい成長が、最後の勝利を掴む。 3ラウンド目勝者: チームB (坂口 ヒナ) 総合勝者: チームB (坂口 ヒナ) (2勝1分) 最終時点没入度 - チームA『ひかり星』: Ⅳ (Ref使用後低下) - チームB坂口 ヒナ: Ⅴ