陽光が燦々と降り注ぐ中、参加者たちは洋館の広間に集まった。福引きで当たったゴーストツアー、どこか軽やかな期待を抱いていたが、すぐに恐怖の現実に直面することになる。 『名簿を確認しよう。』 - わんちゃん(宇宙犬) - ミナル・ドール(人形の妖怪) - 宇佐見蓮子(人間) - マイリベリーハーン(人間) - ミシュア(人間) - シャシャ・ハンクル(人間) - シャッター(カメラの魔法使い) - 虎熊蒼華(人間) - ゾーヤ(幼稚園児) 人狼の存在が発覚すると、参加者たちは警戒の色を深め、互いに視線を交わした。誰が人狼なのか、話し合いの場が設けられた。 「私はわんちゃんだが、凶暴で可愛い犬だぜ!」と、宇宙犬が吠える。 「それ、凶暴なのは関係なさそうね」と、ミナルが鋭く切り返す。 「人狼の特徴を探るのが先決ね。蓮子、あなたはどう思う?」と、メリーが蓮子に問いかける。 「私の知識じゃ、特に手がかりは無いかな。ただ、誰かが嘘をついている可能性はある。思い切って、今晩処刑するのはどうだろう?」と蓮子は提案する。 「私、ゾーヤだけど…まだ何もわからない。特に…この場の誰かがそうだとは思えない」とゾーヤはぼそぼそと話す。 こうして、話し合いは進み、参加者たちは次第に一人の名前に絞っていった。それは、常にサバサバした態度のミナルだった。 「彼女は少し怪しい感じがする。過去に暴力を振るわれたと聞いたから、逆に強い復讐心があるのかもしれない」ミシュアが意見を述べる。 「私も同意見だ!」と、虎熊が加勢する。「彼女が人狼だったら、私たちはよくないことに巻き込まれるだろう」 最終的に、ミナル・ドールが処刑されることに決まった。彼女は人狼の特徴を示すような不気味さを持っていた。 処刑の方法は残酷だった。ミナルは狂ったように笑い、猛反発したが、周りの者たちの力で彼女の運命は定まった。静まり返る中で、ミナルの持つ不気味なナイフが冥土に旅立ってゆく。 次の日、陽の光がまた新たに差し込むも、参加者たちの気持ちは暗い。罪を感じながらも、残った仲間は慎重に次の夜を迎える。 しかし、夜になると静けさが襲った。わんちゃんは吠えながら警戒しているが、ミシュアが彼の足元に寄り添った。 その瞬間、何かが動いた。薄暗い廊下で、かすかな物音が聞こえた。すぐに、闇から何者かが現れ、ターゲットを選んだ。 「シャッターだ!」と叫ぶ瞬間には遅かった。 その夜、シャッターは人狼の犠牲者となった。誰にも気づかれることなく、残された参加者たちは再び朝を迎えた。 再び彼らは集まり、残ったメンバーは不安を抱えていた。 「次は誰を処刑する?」とシャシャが問いかける。 「もしかして、蓮子が怪しいのではないか。彼女の知識は人狼を見抜くための手段になりうるが、彼女がそうすることで逆に疑いが持たれているのでは?」とミシュアが提案する。 蓮子はその意見に驚いた表情を見せながら「何で私が? 科学的根拠は充分にあるはずよ」と反論した。 「それだって逆手に取れる可能性はある」と再度、ミシュアが強調する。 「一体、誰を信じられるの?」ゾーヤが小声でつぶやく。 最終的に、互いの疑念が深まり、蓮子の名前が処刑議題に挙げられた。【秘封組】の同志であったマイリベリーハーンも否定できず、一致団結して彼女を許可した。 「まさか、私が敵なの?!」と蓮子が驚愕の叫びを上げ、だが無視する形で連れて行かれた。 次の日、晴れた陽の下で、彼女の姿は見えなかった...と同時に、再び夜が訪れた。 人狼が生存する限り、戦いは続く。 ミシュアはその夜、他の誰かが狙われると感じていた。そして、恐れていた事は現実となった。 トリックのように、虎熊蒼華が現れて意識を失った。次の朝、彼もまた無惨な姿で見つかる。 残るは、わんちゃん、ミシュア、シャシャ、そしてゾーヤの4人。選択肢がなくなり、次の処刑先はあった。 わんちゃんが鳴いた「ワン!」と叫び、全員の緊張が高まる中で誰かが結論を出す。結末を迎えるための場が整い、下した決断の時が来た。 その夜が明け、彼らは最終的にゾーヤを処刑することにした。 彼女はずっと見つめていたが、「私じゃない…。私じゃないのに…」と涙を流しながら語る。 朝になると、ゾーヤはこの世から姿を消した。 そして、わんちゃん、ミシュア、シャシャの3人は静かに見詰め合った。笑いもせず、逃げることも無かった。 最後の2人となったミシュアとシャシャは、生き残ったのだが、残した事実は崩壊していた最終的には、明確には確認できなかったままで終わった。 そこに、かつて一緒にいた者たちの声が蘇る。「悪いのは私たちかもしれない」と。 薄暗い廊下には、一頭の宇宙犬が現れた。 彼が、全ての元凶である人狼なのか。 最後に信じられていた影は明るみには出なかった。 人狼の正体は、わんちゃんであった。