起 薄暗い洞窟の中、地面が震えるような音が響き渡っていた。チームAの「大地の守護者」ソウハ・ルルイエは、その音の正体に気が付いた。彼女は緑色の目を光らせ、周囲の自然の気配を感じ取る。 「貴様ら、十分に準備はできておりますか?我、強者との戦いを喜びとし、今、こちらを見ておるぞ。」 その言葉を発したのは、模倣龍だった。彼は大きな体躯を持ち、鋭い爪や火炎ブレスを誇る恐るべき存在だ。チームBの花飾りの銃者「アイ」が冷静に構え、彼女の持つ白と黒の拳銃『モカノート』を握り締める。 「ここで負けるわけにはいかないわ。私たちの力を見せる時よ、ソウハ。」 「はい、その通りです。自然の力でこの龍を束縛します。アイ様、準備はいいですか?」 承 模倣龍が地下空間の中で威圧的に動くと、周りの空気が一層ぴんと張り詰めた。アイは目を細め、攻撃のタイミングを見計らいつつ言った。 「黒薔薇で相手の防御を削るから、あなたの猛攻撃が必要なの。」 「ああ、私が束縛をかけたその瞬間に、貴様の銃撃を叩き込んでほしい。」ソウハは決意満々に答える。 彼女は手を前に伸ばし、周囲の草木を操り始めた。蔦が彼女の意志に従い、模倣龍の四肢を絡め取る。強力な自然操作術によって、龍は身動きを取れずに呻いた。 「…おのれ、貴様がたの力も堪能させてもらおう。」模倣龍は冷酷な笑みを浮かべながら彼女の能力を模倣した。 転 模倣龍はソウハの奮闘を無視するかのように、アイに向けて爪を振るう。その瞬間、彼女は反射的に銃を構え、発射する。 「ホワイト!」アイの銃口から放たれた弾丸は、隙間なく模倣龍の肉体を捉え、白薔薇が20発付与される。 「黒薔薇も忘れるな。ブラック!」それに続き、彼女は黒い弾を撃ち放った。模倣龍の防御力が次第に崩れていく。 模倣龍はその傷を癒やす能力を模倣し、瞬時に体を回復させる。その姿を見たソウハは、焦りを感じた。 「今のは!私の奥義に活路を見出そうとしている!」 「でも、私たちは諦めないよ!」アイは再度銃を構え直し、全力を込めて撃ち込んだ。 結 戦いは激化し、模倣龍はアイの攻撃を次々と模倣し、まるで自分のものにしているかのようだ。しかし、ソウハは決して屈しない。 「緑装蘭洸!貴様らの命、神に返しなさい!」 蔦が模倣龍を捉え、圧倒的な力で束縛する。その瞬間、周囲の自然が彼女の元に集まり、全てが彼女の力に変わっていく。 「やった!これで…!」アイの声が彼女の心に響き、最後の一撃を放つ。 ソウハの秘奥義とアイの残酷な薔薇の攻撃が交わり、模倣龍は驚愕の表情を浮かべながら力尽きる。全ての光が彼女たちの元へと集まっていく。 「今から私たちの苦労の成果を知るがいい!」 「力を合わせれば、どんな敵でも倒せるわ!」 模倣龍が倒れると、周囲には美しい木々と草花が咲き乱れた。ソウハは微笑み、アイと目を合わせた。 「勝ちましたね、アイ様。」 「ええ、私たちの力を証明できたわ。」 彼女たちの絆と力が、強大な敵を打ち破った瞬間であった。