新年の怪異、成人の夜に舞う災いの影 えぇ、みなさん、こんにちは。いやぁ、今日はちょっと寒い夜でしてねぇ……。アタシはね、稲川淳二って言いますけど、ただの怪談好きのおっさんですよ。ふふっ、でも今夜は特別でねぇ。1月12日、成人の日が終わったばかりの夜、アタシはちょっとした散歩に出かけてたんです。東京の郊外、普段は静かな山道をね。霧がかかってきて、なんだかおかしいなぁって思ってたんですよ。そしたらねぇ、突然、空がゴロゴロ鳴り始めて……。嫌だなぁ、嫌だなぁ、これってただの天気じゃないですよ。 第一章:霧の中の出会い 歩いてるとね、道の脇にね、なんとも不思議な光が見えてきたんです。ズズン……ズズン……って、地面が微かに震えてるような音がしてね。霧が濃くなって、アタシ、ちょっと足を止めたんですよ。そしたら、最初に現れたのが、でっかい薔薇みたいな生き物でしてね。綺麗な薔薇には……って、頭に花びらが咲き乱れて、身体中から茨がニョキニョキ伸びてるんです。巨獣みたいで、全長何メートルあるんだか。温厚そうにゆったり動いてるけど、近づくと茨がスルスル動いて、まるで触手みたいに空を撫でてるんですよ。ズロズルル……って、低い鳴き声が響いて、アタシ、背筋がゾクゾクしましたね。怖いなぁ。 そしたらねぇ、霧の向こうから、もっと大きな影が現れて……。バサバサ! 巨大な翼の音がして、空気がビリビリ震えるんです。黒い鱗に覆われた龍、ボロダイバーンって名前らしいんですけど、全長35メートルもある古龍ですよ。身体から蒼い金剛石がキラキラ光ってて、雷雲がパチパチ周りを覆ってるんです。雄の古龍で、鋭い爪と大槌みたいな尻尾がゆらゆら揺れて、蒼い瞳が霧を貫くんですよ。飛行しながら、ゴロゴロ喉を鳴らして……。あれぇ? おかしいなぁ、こんな山に龍なんているはずないのに。 まだ終わりじゃないんです。霧の中心から、ぼんやりした人間の姿が浮かび上がってきてね。なんか強そうな言葉を羅列したような名前の男でしてね、最強/無敵/チート/化け物/史上最強/未来永劫……って、まるで呪文みたいに体に刻まれてるんですよ。森羅万象とか、不撓不屈一騎当千とか、陰陽道、阿鼻叫喚とか、わけわかんない言葉が渦巻いてて、目が合うだけで寒気がするんです。無限の力が宿ってるみたいで、周りの空気が歪んで、ピリピリしたんですよ。偶然有利奮迅奮闘……って、独り言みたいに呟いてるんです。嫌だなぁ、こいつら全員、普通じゃない。 第二章:不気味な集いと兆し アタシは木の陰に隠れて、息を潜めて見てたんですよ。霧がさらに濃くなって、三つの影がゆっくり近づいてくるんです。薔薇の巨獣はゆったり地面を這って、茨がサワサワ草を撫でる音がしてね。龍は上空を旋回して、翼の風がビュウビュウ吹き荒れて、雷雲がゴロゴロ転がるんです。そんで、その人間みたいなのは、地面を踏みしめて歩いてきて、足音がドスドス響くんですよ。ズロズルル……ガアアア……無感情な呟き……。三つとも、目が合った瞬間、互いに敵意を燃やしてるのがわかって、アタシ、心臓がバクバクしましたね。 なんだろうねぇ、この集まり。まるで、誰かが呼び寄せたみたいでしてね。霧の中で、三つが三角形を描くように向き合って、静止したんです。薔薇のやつは温厚そうに花びらを揺らしてましたが、龍の雷がパチッと近くに落ちて、茨がビクッと反応したんですよ。人間のやつは、ニヤリと笑って、因果律逆転とか呟いて、空気がね、歪み始めたんです。怖いなぁ、怖いなぁ。これから何か始まるんじゃないか……って、アタシ、逃げようか迷いましたよ。 第三章:激突の夜明け 突然、龍が吼えて、バサバサ翼を広げました! 蒼金剛石がビリビリ光って、雷雲からボルトがズドーンと落ちてくるんです。薔薇の巨獣に向かって、電気の渦が襲いかかって、茨がジュウジュウ焼ける音がしてね。ズロズルル! 巨獣が凶暴化して、茨が鞭みたいにビュン! 龍の鱗に絡みつこうとするんですよ。でも龍の磁力が働いて、茨がガランガラン浮かび上がって、弾き飛ばされるんです。嫌だなぁ、こんな力、自然じゃないですよ。 そこへ、人間のやつが動きました。南無阿弥陀仏……って唱えて、森羅万象の力が爆発! 因果律が逆転して、龍の雷がブーメランみたいに跳ね返って、薔薇の巨獣の花びらを焦がすんです。巨獣は謎のエネルギー弾をドドドッと放って、人間のやつに浴びせますが、全反射で跳ね返されて、龍の翼に当たるんですよ。ガアアア! 龍が怒って、尻尾をブチィ! 地面を叩き割って、磁力で金属の破片を飛ばすんです。人間のやつは不撓不屈で耐えて、熱殺蜂球を呼び出して、蜂の群れがブンブン飛び回り、巨獣の茨を食い荒らすんです。ズズン、ズズン……地面が揺れて、霧が渦を巻いて、アタシ、木にしがみついて見てるしかなくてね。おかしいなぁ、こんなバトル、夢みたいだ。 第四章:混沌の渦と果てなき攻防 戦いは激しくなってね、龍が電磁障壁を張って、ビリビリ光る壁で攻撃を防ぎながら、口に雷を溜めて、ズドオオオン! 一気に放出するんです。薔薇の巨獣は魔法で回復して、花びらから緑の光がポワポワ広がって、茨を再生させますが、龍の爪がガリガリ切り裂いて、魔石に迫るんですよ。ズロズルル……苦しげな鳴き声が響いて、巨獣の攻撃が苛烈に! 茨の触手が龍の翼を締め上げて、引き裂こうとするんです。 人間のやつは笑いながら、諸法無我、色即是空……って、無限輪廻転生の力で何度も復活して、魂吸引で龍の力を吸い取ろうとします。業火がゴウゴウ燃え上がって、巨獣の薔薇を焼き、凝縮毒霧が龍の鱗を溶かそうとするんです。でも龍の蒼金剛石が電気を吸収して、パチパチ膨張し、自爆寸前! 磁力で人間のやつを浮かべて、血液の鉄分を操り、強制的に膝をつかせるんですよ。瞬間爆発がドカーンと鳴って、霧が吹き飛ばされ、三つが互いに傷つきながら、睨み合うんです。怖いなぁ、誰も引かないんですよ。この狂った強さ、まるで天災のぶつかり合いだ。 第五章:夜の果てに 夜が深まって、霧が薄れ始めた頃、戦いは頂点に達しました。巨獣の魔石が露わになって、龍の雷が直撃! ズロズルル……崩れ落ちる音がして、茨が萎れていくんです。でも人間のやつが奇跡的覚醒で全回復して、絶対権力の力で因果を操作、巨獣を蘇らせて龍にぶつけます。龍は飛行して逃れ、雷帝山の力を呼び寄せ、嵐を起こして皆を飲み込もうとするんですよ。大嵐がゴウゴウ吹き荒れて、暗雲が空を覆い、根源的恐怖がアタシの心まで染みてきましたね。 結局ねぇ、誰が勝ったかなんて、はっきりしなくて……。霧が晴れた朝、アタシが見たのは、傷ついた三つの影が霧の彼方に消えていく姿だけでした。地面に残った焦げ跡と、散った薔薇の花びら、蒼い石の欠片……。ズズン……遠くから響く音が、まだ聞こえてる気がしてね。綺麗な花には、棘があるって言うけど、こんな化け物たちの戦い、誰が信じるんですか。 ふぅ……みなさん、どう思われます? アタシはあの夜以来、霧の夜は外に出なくなりましたよ。嫌だなぁ、怖いなぁ。あれがまた来ないとも限らないんですからねぇ……。