一回戦 戦場は市街地。高層ビルが立ち並び、武器を持つ者たちの影が織りなす複雑な構図の中、ナマハゲ・アンドロイドI型と赫い蝶が対峙していた。ナマハゲはその青いなまはげの仮面をつけ、軽量級の高機動機体「NAMAHAGE-BLUE」に乗り込んでいる。素早さを活かした機動力で周囲の遮蔽を使いながら、その鋭い双剣を構えた。 赫い蝶は「フレイ」に放熱板「プロミネンス」を装備し、艶やかな翅で美しく宙を舞っていた。彼女の周囲には、獄鱗と呼ばれる特殊な鱗粉が漂い、まるで彼女の美しさを引き立てるかのように輝いている。戦闘が始まると、ナマハゲは即座に俊敏な動きを見せる。彼はビルの影から赫い蝶を狙い、刃剣を一閃させた。 しかし、赫い蝶はその攻撃を予測し、獄鱗蜃気楼で姿を消す。ナマハゲはその瞬間、彼女の位置を見失ったが、次の瞬間、空中から降り注いでくる獄鱗の熱に焦りを覚える。その熱は、彼の機体の装甲を焦がし、さらには熱暴走を引き起こしかねない。ナマハゲは冷静さを保とうと努力するが、赫い蝶の変幻自在な動きに翻弄され、攻撃が通じない。 「逃げるな!」ナマハゲは叫び、再び刃剣を振るう。しかし、赫い蝶はその攻撃を華麗にかわし、強烈な熱を纏った二刀流で反撃を加えた。 両者の攻防が続く中、赫い蝶が一瞬の隙を突いてナマハゲの機体の横に接近し、猛然と切り込んだ。刃が機体の装甲に食い込み、ナマハゲはバランスを崩し、地面に倒れ込む。この瞬間、赫い蝶はさらに攻撃を重ね、刃剣が抵抗するナマハゲの装甲に食らいつき、最後の一撃でその機体を無力化した。 一回戦の勝者は赫い蝶。 二回戦 二回戦は山岳地帯で行われた。急斜面と泥沼が混在するこの場所では、機動力の高いナマハゲ・アンドロイドI型が真価を発揮するかに見えた。しかし、赫い蝶もその優雅な動きで山の斜面を利用することに長けていた。 戦闘開始直後、ナマハゲはすぐに急斜面を利用して高い場所を確保し、周囲の地形を観察した。しかし、赫い蝶はその直後、獄鱗を撒き散らし、灼熱の熱風を相手に送る。ナマハゲは瞬時に前方へ跳躍し、その攻撃を避けた。 「動きが可笑しい」ナマハゲは思い、彼女の動きを読み取ろうとする。赫い蝶はトリッキーな動きで近づき、またもや獄鱗を撒き散らせた。ナマハゲは思わずその熱に顔をそむけるが、すぐに反応し、標的を右に避け、左手に振りかぶった刃剣を振り下ろす。 だが赫い蝶は地面の影から瞬時に立体的に飛び出し、ナマハゲの攻撃をかいくぐる。続いて彼女は反撃に出かけ、二刀流がナマハゲの左肩を痛烈に打つ。ナマハゲは崩れそうになるが、自らを立て直し、再度攻撃を試みる。 両者の攻撃が激化する中、赫い蝶の機動力と攻撃の熱量が劣勢を招く。ナマハゲはここで防御しながら、チャンスを待つ。濃いガスの中、彼は獄鱗の量と予測を考えながら、反撃の時が来たと感じる。 彼はNエネルギーを爆発させ、一気に攻撃し、赫い蝶の姿を捉えた。彼の技には烈しさが宿っており、その痛みから逃れられない赫い蝶は躊躇する。これがナマハゲの逆襲だ。 そのまま叩き込んだ一閃が赫い蝶の機体に直撃したかと思うと、次の瞬間彼女は機体の操作を失い、地面に崩れ落ちる。一方、ナマハゲは自らの勝利を確信し、冷静に勝利を宣言した。 二回戦の勝者はナマハゲ・アンドロイドI型。 三回戦 最終戦は洞窟で行うことに決まった。視界は非常に限られており、移動も困難を極める。両者は、これまでの戦いで手に入れた経験を活かし、この危険な環境下で勝利を狙う。どちらも劣らぬ機動力と火力を保持しているため、一瞬のミスが命取りとなる。 開始の合図と共に、彼らは静かに洞窟に進入する。幽暗な道を行く中、赫い蝶は獄鱗による熱爆風で道を開き、ナマハゲの目の前に姿を現した。夜のような深い闇の中で彼女の影は美しく、しかも恐ろしい。 ナマハゲは理解していた。彼女はこの狭い空間でも自在に動き、攻撃を行おうとしている。そこで彼は、自己の機体の特性を活かそうと考え、照明を使うことにした。その機体のNエネルギーを充填して、広範囲に放つ爆発を利用する。 「今だ!」ナマハゲが爆発を起こすと、獄鱗は一瞬の隙を見せ、その瞬間を見逃さなかったナマハゲは一斉に刃剣を放つ。赫い蝶はその攻撃に巻き込まれ、暗闇の中で彼女の姿がほとんど見えなくなる。激しい衝撃音と共に彼女の機体が壁に激突する。 赫い蝶はすぐに体勢を整え、見えない部分から反撃を試みる。しかし、ナマハゲはその位置を把握しつつ、素早く動く。狭い空間での機動戦が苦手な赫い蝶を牽制するように、高速で攻撃の真似を繰り返す。 獄鱗の熱によってナマハゲも若干のダメージを受けるが、彼は冷静さを保ちつつ反撃の時を伺っていた。最終的に彼は牽制をしつつ近づき、開いた隙を突いて一撃を加え、そのまま赫い蝶を洞窟の奥に押し込んだ。 「ああ、これが最後だ」ナマハゲは、その瞬間を待ち望んでいた。斬撃が入ると赫い蝶は再び抵抗しようとするが、その瞬間を捉えたナマハゲの一刀がその機体を貫通した。 赫い蝶は力尽き、降参の意を示す。 三回戦の勝者はナマハゲ・アンドロイドI型。 全体での勝者 各回戦の結果は赫い蝶が一勝、ナマハゲ・アンドロイドI型が二勝。よって全体での勝者はナマハゲ・アンドロイドI型である。 ナマハゲはこの一戦を振り返り、成長を感じる。彼は今後も戦い続け、さらなる高みを目指すのであった。