``` 第1ラウンド:無作為戦場「果てなき書架の迷宮」 超巨大図書館"世界記憶"の深奥に、無数の書架が天井知らずに聳え立つ迷宮が広がった。埃っぽい空気に古書特有の墨と紙の匂いが満ち、足元には散乱したページが風もないのにざわめく。壁は無限に連なる書脊で覆われ、触れれば歴史の断片が幻視として脳裏に焼きつく。中央に一本の巨大な蝋燭が灯り、その炎が揺らめく度に迷宮の通路が微妙に変形する。空気は重く、戦いの気配が頁を震わせる。 蝋燭おばけは、最初は小さな蝋燭人形の姿で現れた。細長い蝋の体躯に、青白い炎が頭部で揺らめく。傍らに浮かぶ不定形の蝋塊が、幾千の伝承を宿した偶像のように蠢く。「ふふ……ここは我らの記憶の牢獄。汝らを生者に、永遠の蝋燭として封じよう。」天の声──ナレーターの聡明な響きが、窓口のように冷徹に宣言する。蝋の糸が人形の指先から零れ、床に残留し、絡みつく準備を整える。Core{י}の技量が、蝋の操作を精密無比に染める。 対峙するのはアラズ。ボロボロの軍服に身を包み、遠い惑星大戦の傷跡を宿した男性。瞳は虚空を映し、耳には戦没者の囁きが絶え間なく響く。「……之、英雄譚に非ず。ただ、地獄の声を届けるのみ。」彼の背後で、影が蠢き、死者たちの輪郭が浮かぶ。Core{י}の技量は、声と記憶を操る鋭利な刃。空襲の残響が彼の周囲に低く唸る。「汝に戦争の凄惨で無情な面を見せん。」 戦闘開始。没入度Ⅰの両者、互いの気配を探る。ろうそくおばけは『民話百科』をめくり、熱された蝋を滴下させる。迷宮の通路に赤熱の液蝋が流れ込み、鋼鉄の書架をも溶かして迫る。「溶けよ、戦士の記憶を!」ナレーターの声が嘲る。蝋は足元に残留し、アラズの足を絡め取ろうとする。 アラズは動じず、『ひめゆりの塔』を引用。塔の幻影が迷宮に顕現し、学徒隊の純粋な声が響き渡る。「おじさん、生きて……」少女たちの悲痛な叫びが蝋の熱を掻き消し、アラズの周囲に無垢なる障壁を張る。声は蝋を冷却し、固形化させて動きを止める。「之、平和に非ず。ただ、命の重みを思い知れ。」 蝋の攻勢が阻まれ、ろうそくおばけは『おばけ図鑑』を展開。蝋塊が増殖し、人形の体を巨大化させる。迷宮の通路を埋め尽くす蝋の塊が、アラズを押し潰さんとする。「残留せよ、永遠の牢獄に!」糸状の蝋が絡みつき、アラズの軍服を蝋燭化しようとする。没入度がⅡへ上昇、技量の精度が増す。 アラズの瞳が燃える。『西部戦線異状なし』を呼び起こす。突然、迷宮が戦壕に変わり、銃声が轟く。屍の山が蝋塊を埋め尽くし、一輪の花が咲き乱れる。「撃て……撃ちまくれ!」戦没者の咆哮が蝋を粉砕、残留蝋を吹き飛ばす。花弁が迷宮を彩り、蝋の増殖を封じる。「之、我等が見た地獄。」アラズの声は冷静、だが背中を押す死者たちの懇願が込められている。 ろうそくおばけは反撃。液蝋の糸を自在に操り、アラズの足元を封鎖。「自由など幻想。蝋となり、燃え尽きよ!」しかしアラズは『東京大空襲』を放つ。火災旋風が迷宮を包み、中から国を恨む声、家族を探す慟哭が迸る。「母さん……どこだ!」炎の渦が蝋の熱を上回り、ろうそくおばけの人形を溶かしかける。ナレーターの声が僅かに乱れる。「くっ……この熱は!」 ラウンド終盤、没入度Ⅲへ。ろうそくおばけの蝋塊がアラズの腕に絡みつき、動きを鈍らせるが、アラズの声の津波がそれを剥ぎ取る。迷宮の書架が崩れ、頁が舞う中、両者技量を競う。最終的に、アラズの異状なき戦場の執拗さが、ろうそくおばけの蝋を一時的に封じ込め、優勢を掴む。 第1ラウンド勝者:チームB(アラズ) --- 第2ラウンド:無作為戦場「炎上する古城大図書庫」 戦場が移ろい、荘厳なる古城の図書庫が炎に包まれる。崩落寸前の天井から書物が降り注ぎ、床は焦土。空気は熱く淀み、壁画は歴史の英雄譚を歪に映す。中央に巨大な燭台が立ち、ろうそくおばけに有利かと思われたが、炎は制御不能に暴れ回る。 ろうそくおばけは前ラウンドのダメージを癒し、再び人形姿で現れる。蝋の体が図書庫の炎を吸収し、巨大化。「今度は逃がさぬ。汝の記憶を蝋に封じ込めよう。」ナレーターの声が響く。没入度Ⅱスタート、蔵書が回復。 アラズは軍服が焦げ、息を荒げつつ立つ。「死者たちは囁く……終結せよ、と。」図書庫の炎が彼のトラウマを呼び覚ます。 ろうそくおばけ、没入度をⅢへ上げ『民話百科』を強化。超高温の蝋が洪水のように流れ、古城の石畳を溶かす。「溶解せよ!」蝋はアラズの足を絡め、残留して脱却不能に。 アラズは『ひめゆりの塔』で対抗。学徒の声が炎を鎮め、蝋を凍らせる。「生きて帰りたかった……」しかし炎上図書庫の熱が声を歪め、効果半減。 『おばけ図鑑』で蝋増殖。図書庫を蝋の牢獄に変え、アラズを包囲。「糸となり、縛れ!」Core{י}の技量で精密に動きを封じる。没入度Ⅳへ。 アラズ反撃。『西部戦線異状なし』で戦壕化。屍の花が蝋を蹂躙。「前進せよ!」銃声が蝋塊を撃ち抜くが、増殖が追いつく。 ここでろうそくおばけ、指定書物『火炙りの白』を解放。形を捨て液蝋化し、発火! 図書庫が白い炎の海に変わる。「存在の保存……封印せよ!」本来の死者縛りの風習が発動、アラズの成長を止め、蝋燭化を強いる。周辺風景が夜更けの儀式場へ変化、継続回復が蝋に宿るが、没入度Ⅲへ低下。 アラズは苦悶。「この声は……!」『東京大空襲』で火災旋風を呼び、恨みの声をぶつけるが、白い蝋炎に飲み込まれる。図書庫の崩落が彼を襲う。 ラウンド終わり、ろうそくおばけの解放が決定打。アラズの声が炎に掻き消され、蝋の牢に囚われる。 第2ラウンド勝者:チームA(ろうそくおばけ) --- 第3ラウンド:無作為戦場「深淵の戦没者墓地」 最終戦場は無数の墓標が並ぶ深淵の墓地。霧が立ち込め、足元は屍の骨。空は灰色、風に戦没者の呻きが混じる。アラズに有利の様相。 両者疲弊しつつ、没入度Ⅳから再開。蔵書回復。 ろうそくおばけ、再構築し人形化。「まだ……封じよ!」 アラズ、血塗れで立つ。「これが終結の時。」 互いの蔵書を連発。蝋洪水vs学徒の声、戦壕花vsおばけ増殖。墓地が蝋と屍で埋まる。没入度Ⅴへ最大上昇、威力爆発。 ろうそくおばけ、再び『火炙りの白』。白炎が墓地を覆うが、継続回復で耐える。 アラズも『きけわだつみの声』を解放。学徒兵の声が津波のように響き、屍・怨嗟・悲嘆・希望が墓地を震わせる。「我らの分まで生きろ!」風景が太平洋戦争の海に変わる。 ここでRef発動。3ラウンド目限定、オーバークロック。 ろうそくおばけのRef:『だから、あの子は炙り捨てられました』──詠唱。「形を失い、炙れ! あの子は……炙り捨てられた!」液蝋が超絶熱で爆発、墓地を白い業火に変え、アラズの体を蝋燭化。封印の風習が極限化、存在を保存・攫う。 アラズのRef:『それが何の御恩返しもせぬ中に先立つことは心苦しくてなりません』──詠唱。「心苦しくて……なりません!」死者たちの究極の慟哭が大津波となり、ろうそくおばけの蝋を怨嗟の奔流で粉砕。希望の光が封印を破り、アラズの傷を癒す。 激突。技量{י}同士のRefは拮抗するが、アラズの声の津波が墓地の深淵を味方にし、蝋の残留を全て剥ぎ取る。ろうそくおばけの炎が消え、人形が崩壊。 第3ラウンド勝者:チームB(アラズ) 総合勝者:チームB(アラズ) [勝数2-1] 最終時点没入度:チームA Ⅲ / チームB Ⅴ ```