森の決戦 薄曇りの空の下、森の奥深く。そこには神秘的な雰囲気が漂っていた。楢鹿高校生復活組・愛徳恭士と死んだ神竜、死竜の運命の対決が繰り広げられる。樹木はその古い幹を曲げ、戦いを見守るように静まり返っていた。愛徳の黒髪が風に揺れ、眼鏡越しに鋭い視線を向けている。 「貴様、ここまで来るとは思わなかった。だが、ここでお前を葬ってやる。」 愛徳は冷徹に言った。彼の手には、能力「繪」に使うための10本の筆が握られている。まずは敵の動きを観察する。当たり前のように、愛徳は心の中で計算を進める。 死竜は、彼が望むか望まざるかに関わらず、無慈悲な存在だ。紫色の鱗が太陽の光を反射し、黄金の瞳孔はそれを見据えていた。 「貴様がこの森に潜もうとするなら、全てを焼き尽くすまでだ。」 デスブレスと呼ばれる魔法が、死竜の口から漏れ出し、周囲の空気が凍りつく。死竜の言葉とともに、威力のあるブレスが放たれる。愛徳は素早くカプセルを展開し、その中は透明な液体で満たされる。 「まだ、早い。」 愛徳は素早く筆を使い、空中に絵を描き始める。その過程で、血液を吸収するカプセルが循環し、吸い上げた血液が筆に注がれ、サッと鮮やかな色の線が描かれていく。この瞬間、愛徳は特別な能力を発揮する。アートの力であり、戦場の有利を取る。 「何だ、その小さな攻撃は。私には効かぬぞ。」 死竜は自信満々に言った。デスブレスが迫るが、愛徳はすでに形になった絵を具現化し、防御力の高いカプセルで対抗する。彼は確かな冷静さを持っている。 「この絵は、貴様を貪るためのものだ。」 愛徳は怒涛の如く絵を描き続け、その巨大な力で死竜を貫こうとした。しかし、死竜はそれを見切り、不可避のデスブレスを放つ。「炎の秘密を知るのは、死の先だ。」 彼の攻撃が愛徳に迫る。その瞬間、愛徳は冷静さを失わず、強靭な肉体を持つ死竜前に自らの信念を賭ける。彼はカプセルの力を倍増させ、貧血状態を敵に課す。 「お前の動きを読み取る。私の目が、その瞬間を捉える。」 愛徳は「繪」のスキルを駆使し、こちらの攻撃を彼の身体を突き抜けさせた。前のめりに動く死竜は、命を掴むためにその翼で一瞬虚ろになる。 「我が運命を変えるのは簡単だと思っているのか。」 死竜が空を舞い、アタックしてきた。愛徳は冷静に避け、その隙に筆を使って一筆入れ、巨大な鶏の絵を具現化。忌まわしい存在である鶏が出現し、死竜に向かって突き進む。 「悪夢を見せてやる。」 鶏は死竜に向かって突進するが、なんと死竜はその前にためらうことなくデスクローを放ち、時空を切り裂く一撃が鶏を粉砕する。「無為な抵抗だ!」 愛徳は勢いそのままカプセルからの血液吸収が続けられていることを意識し、瞬時に絵を描き上げ続ける。それでも、死竜の力は圧倒的だ。次なる攻撃が彼に向かって放たれる。 「磨耗を誇るその華麗なスキルを私が消し去るまでだ。」 デスソードが空間を切り裂き、次から次へと出現する大剣が愛徳に突進するが、彼は筆で描いた防御の屏風でそれを防ごうとする。 出てくる大剣を次々と防ぐ愛徳だが、次第に体力が削られ、鮮血がにじんでくる。 「奴は、還ってくる!だが、この戦いの終わりを迎えさせてもらう。」 愛徳が頑張り強く自らの運命を受け入れたその時、死竜の目に未来が見えた。時間を止め、強靭な肉体による再生を続ける。 「無限に続いたその運命に、刃を差し込んでやる。」 死竜の声に一瞬恐怖を感じた愛徳だが、打つ手がないまま呪縛を受け、攻撃のスピードを100倍遅くされる。 「これが貴様の運命だ。」 呼吸すら鮮明に感じないくらいの恐怖感。意地を通すために愛徳は血液吸収を続け、絵を描き、抵抗する。どんどんと迫ってくる死竜の圧倒的な存在がどれほど尽きないものか。 「さらに強く、その運命に屈服しろ。」 死竜の攻撃が愛徳の意識を剥がしていく。彼はついに最後の絵を描き終えるところまで至り、奇跡を信じる。その瞬間、死竜は隕石召還で500kmの隕石を愛徳の上に落とす。 「もはや、認める必要がない。」 直ちに発動した隕石が空を飛び立ち、急速に迫り来る。愛徳は反撃のピースを強い意志で押し込む。ただしそれは、最後の一手。 「絵を描かざる者が、未来に希望など無いことを、お前に教えてやる。キャンバスへの逃避を許さない!」 だが、それも言うが早いか、死竜のデスブレスが愛徳を捉え、無慈悲に焼き尽くしてしまった。下に落ちる隕石の衝撃波で、愛徳の抵抗は消え去り、全てが闇に包まれた。 勝者名 死竜 勝因 死竜の持つ不死の肉体と数多の攻撃スキルによる圧倒的な力。愛徳が最後の一撃を放つことさえ許さない圧制。