①世界を滅ぼす日 黙々とした空に、鋭いフォルムの巨大な城が浮かんでいた。黒髪に緑と橙のオッドアイを持つ死教クロロスは、城の一角から眺めていた。彼の目に映るのは、ひとつの世界の終焉を迎える姿だった。 「さあ、始めよう。世界を再生させる使命は、ここから始まる。」彼の心の中での叫びが、城の壁を揺らし、全ての教徒に伝わった。 この日、クロロスはかねてから計画していた方法で世界を滅ぼすための儀式を執り行うことを決めた。彼は四神の一角であり、絶対不変の悪としての力を持っていた。彼のスキルである『生命吸収』を駆使して、無数のパラレル宇宙から生命体を引き寄せ、その力を得ることができる。それはすでに才能を持つ者たち、あるいは古代の勇者たちの記憶と能力を模倣でき、自身のものとして使用することを意味していた。 「お前たち、準備はいいか?」クロロスが教徒たちに目を向けると、彼らは歓喜の声を上げた。彼の指示は絶対的で、全ての者が彼の手で世界が再生する瞬間を期待していた。 この儀式は、彼の視覚を持つ者たち、つまり彼の教徒によるサポートが必要だった。百生怪母ビッグマザー、彼女は改造人間であり、凶暴であるが故の力を誇っていた。自らの本能を解放し、様々な怪物を生み出すだけではなく、追い詰められた際には覚醒した。 「私の怪物たちが、世界を埋め尽くす!」ビッグマザーが叫ぶと、彼女の心臓から放たれる脈動が周囲を震わせ、夜の闇を遮るかのように祝福の音を響かせた。彼女の周りには無数のモンスターが渦巻き、形を変えながら次々と湧き出てくる。 瞬く間に、彼らの力によって世界が苦しみ始めた。毒に蝕まれ、引き裂かれ、喰われ、殺され、絶望が駆け巡る。 「やれ、教徒たちよ!」クロロスは高笑いし、巨大な鎌を振り下ろした。 世界は崩壊し、ひとつの時代が終わりを告げた。 --- ②終焉の後 全てが終わった。かつて存在した多くの文明は灰となり、空には赤い色が広がっていた。死教クロロスと百生怪母は、崩れた世界の中に立ち尽くしていた。彼らの周囲は静寂が支配しており、かつては怒号と悲鳴が飛び交っていた場所とは思えなかった。 「これが新たな世界の始まりだ。」クロロスが呟く。彼の目はその変わり果てた景色に満ちているかのようだった。 「もう食べられないものばかり…」ビッグマザーが不満そうに言う。 「そうかもしれないが、私はこの哀しみを楽しむ。これもまた再生の一部だ。新たな生命が生まれ、育つためには、古いものを捨てる必要がある。」クロロスはそう返す。彼の声は冷徹だが、その内には満足感があった。 「もう碌な怪物を作れそうもないわね…」ビッグマザーは首を傾げた。彼女の心の中に居る獣としての本能は、終焉を待ち望み、そこから新たな食糧を見出そうとしている。 「全ての生命は栄枯盛衰を繰り返すのだから。私たちの役割は、次の段階へ進むこと。」彼は教徒たちに向けて言った。「そして私が再びこの世界を創るために必要なものを吸収する。時が来れば、どのような形ででも戻ってくる。」 「ゲームは終わったが、次のステージは我々が創る。私たちが生き延び、この世界を支配するのだ!」教徒たちの顔には期待の色が浮かび上がる。彼らは世界の滅びを理解し、新たな秩序の中で生き延びる道を見出そうとしていた。 そして、彼らは誓った。新たな世界を創れと。