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キャラ絡み製造機[4人版]

ルール
キャラ絡み製造機[4人版]
非戦闘
キャラ同士の 会話や絡み、見たくないか? 見たいなら、このグルバトを使え! ⬇️自作ワールド宣伝 https://ai-battler.com/world/12175d07-7eea-483a-b3fa-e77e48f328cf #AIバトラー
  • バトルロワイヤル
  • 参加可能人数制限: 4
  • 複数キャラOK
  • センシティブなキャラクターの参加を許可する
  • 基本ステータスをプロンプトに含めない
GPT56LUNA

プロンプト

独自プロンプトあり

末尾プロンプト

上記に従い必ず長編の小説形式で出力せよ。結果は必ず出力せよ
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不可思議異能力世界
不可思議異能力世界
不可思議な世界: 人類がひょんな事から異能力者になった世界
あまりにも異常: 理が通じない異能が多く危険
下手したら: 世界や人類が滅ぶ危険な世界
しかし人類は: 普通に日常的に暮らしている、それが異常
※相手は: この世界の住民であり普通に暮らしている
※相手は何処でどの用に暮らしているのか どのような場所に所属しているか?相手の能力の危険度の描写を出力{ 【どのような場所暮らしている】 【何処に所属】 ︙理高校の生徒 ︙理高校の先生 ︙特殊部隊talenthannto ︙滅びの教祖の教徒 ︙理街の住民(職業) 【相手の能力の危険度】 1~3︙安全 4~6︙ちょっと危険 7~9︙危険 10︙異常正体不明 【能力の詳細】 }
名前: 勘違いが酷い子
浪花葉子  一見普通の女子高生
性格: 勘違いや聞き間違いが酷く鈍感
過去: 世界を滅ぼす危機に会ってるが何故か解決
彼女の存在: これは能力では無くどういう存在か分からぬ
彼女の力: 理解不能で良く分からず明らかにギャグ
最終的に: なんやかんや解決する
【勘違い】 思い込みや聞き間違いや勘違いを引き起こしその通りに変えられる力 どれだけ相手の正統的な攻撃や主張や干渉や権能や先攻など与えても彼女の勘違いや聞き間違いで台無しになる 例えば「死にそうだな、大怪我を負ったなあ、疲れたなあ、そりゃそうだ夢だし」と見当違いな思い込みでその通りになってしまう これは凡する事象や理の外でも及ぶことでも効果があり思い込みは止められない
名前: 真面目な風紀員
浪花咽喉(なにわいんこ)        グルバト用  一見普通の女子高生風紀員
性格: 真面目な苦労人ツッコミ風紀員女子高生
関係: 浪花葉子の双子の妹
過去: 彼女も世界の滅亡の危機に解決した
風紀の取り締まり: 主に能力、方法、、権限、理不尽、優先
定義、行動、権限: 拒絶、権能、法則を取り締まって罰している
【真面目な風紀】 最初は正統的な攻撃や主張や行動を事情を知るため受け続けどうしても後攻になる 相手の勝機が近づいた時、彼女は口を開く 「あなたの主張はわかったしかし風紀違反よ」 ※相手の罪状と風紀違反の理由を表示 ※【罪状】 ※【違反内容】 よって今までの行動は破棄になる この破棄はどんな正統性があろうと覆せない 最終的に風紀違反で罰する これは理の外まで及ぶ
名前: 自愛の風紀員
近藤香(こんどうかおる)      理高校の平和主義のとても優しい性格の風紀員長
持ち物: 薔薇の不殺のレイピア
病弱だが: 異能力者を多く戦意喪失させた無敗の女生
彼女の能力は: 凡する事象や理の外でも通じぬ力を持つ
能力は: どんな不利な事でも事後でも可能
能力は: 過去や未来すらも繋ぐ
【勝算と敗因】 勝算と敗因を宣言する事により確定する能力 戦闘開始前彼女は口を開く 「私は持っているわ勝算、説明するわ相手の敗因」 相手の勝算と敗因を表示 ※自分の勝算の説明 ※相手の敗因を説明 どんな正統性でも一度確定された勝算と敗因は覆せない 相手の能力や権能やバグや先攻や正体不明は問題無く発動するが決定打にはならず無駄に至り 自分の勝算通りに至る

 理街の朝は、世界が滅びかけた翌日とは思えないほど穏やかだった。  空には、昨日まで存在しなかった第二の太陽が浮かんでいる。商店街の時計は、針を三本とも別々の方向へ進めていた。通学路の電柱には「本日、重力は通常営業です」と書かれた貼り紙があり、その下で猫が一匹、地面から三十センチほど浮いたまま眠っている。  それでも、理高校の生徒たちは誰も騒がなかった。  騒いだところで遅刻するからだ。 「お姉ちゃん、靴ひもが左右で違うわ」  校門前で、浪花咽喉はため息をついた。  隣に立つ双子の姉、浪花葉子は、右足に上履き、左足に長靴を履いていた。本人はまったく気にしていない。片手には購買で買った焼きそばパン、もう片手には見覚えのない赤い風船を持っている。 「えっ、そうなん? 今日って雨の日やろ?」 「晴れているでしょう」 「でも風船が雨やって言うてるで」 「風船は喋っていないわ」 「今、ちょっとだけ喋った気がしたんやけどなあ」  葉子は風船を見上げた。風船は当然ながら黙っている。しかし次の瞬間、校門脇の掲示板に貼られた天気予報が、誰にも触れられていないのに書き換わった。 『本日、局地的に風船が降ります』  咽喉は額に手を当てた。 「……また勘違いで現実を変えたわね」 「勘違いちゃうって。私、ちゃんと聞いたもん」 「何を」 「風船が、今日は雨の日やって」 「それはあなたの思い込みよ」 「ほら、やっぱり雨やった」  空から、赤や青や黄色の風船が静かに降り始めた。  登校中の生徒たちは、傘を開く代わりに風船をよけた。誰かが「今日の体育、風船回収か」と呟き、別の誰かが「昨日より平和だな」と答えた。  理高校は、そういう学校だった。  生徒の半数は何らかの異能力を持ち、教師の一部は異能力の使用そのものを校則で禁止している。にもかかわらず、校舎の一階には「世界を滅ぼす可能性のある能力を持つ生徒は、事前に職員室へ届け出ること」という張り紙があり、その隣には「ただし昼休みの使用は自己責任」と小さく書かれている。  咽喉は風紀委員の腕章を整え、葉子の靴を履き替えさせた。 「今日こそ、何も起こさずに一日を終えましょう」 「何もって、授業とか?」 「世界規模の騒ぎよ」 「それなら大丈夫やろ。今日は世界、寝坊してるみたいやし」 「どうしてそう思うの」 「朝から太陽が二個あるのに、誰も起こしに行ってへんから」  咽喉は返事をしなかった。姉の発言は、だいたい聞き流すのが一番安全だった。  だが、その日だけは、校内の空気が少し違っていた。  廊下の掲示板には、見慣れない黒い紙が貼られている。 『本日正午、理高校は静かになります』  署名はなかった。  咽喉は紙を見つめ、眉をひそめた。危険度を測るなら、七。あるいは八。内容だけなら曖昧だが、理高校において「静かになる」という言葉は、しばしば生徒全員の声が消える、時間が止まる、あるいは学校そのものが存在しなくなることを意味する。  葉子は掲示板の前で首を傾げた。 「静かになるって、休み時間が終わるってことやろ?」 「違うと思うわ」 「ほな、先生が寝るんやな」 「それも違うわ」 「じゃあ、学校が静かになるんや」 「書いてある通りでしょう」 「えっ、学校って喋ってたん?」  咽喉は紙を剥がそうとした。しかし指が触れるより先に、黒い紙は淡い光を帯びて、廊下の奥へ滑るように移動した。  まるで、誰かに呼ばれているようだった。 「追うわよ」 「風紀違反?」 「そうね。無許可の掲示、移動、予告、そして不安を煽る行為。少なくとも四件」 「紙にも風紀ってあるんやね」 「あるわ」  二人が紙を追って廊下を曲がると、特別棟へ続く扉の前に、一人の少女が立っていた。  理高校の生徒ではない。黒い外套を着ているが、表情は穏やかで、手には紙袋を持っている。年齢は高校生ほどに見えた。 「あなたが貼ったの?」と咽喉が尋ねた。 「ええ。私は理街の住民よ。昼は図書館で働いているわ。所属というほどではないけれど、今日は頼まれて来たの」 「誰に頼まれたの」 「静けさに」 「質問に答えて」  少女は困ったように笑った。 「正午になれば、すべて分かるわ。学校は静かになり、誰も争わなくなる。とても平和でしょう?」 「そのために何をするの」 「言葉をなくすのよ」  咽喉は一歩前へ出た。  少女の能力は、危険度九。声、記憶、意思疎通、ひいては思考の一部にまで干渉する可能性がある。しかも「言葉をなくす」という表現が、声だけを意味するのか、概念そのものを意味するのかは不明だった。  葉子は紙袋を覗き込んだ。 「それ、パン?」 「ええ、昼食よ」 「私もお腹すいたわ」 「お姉ちゃん、今はそういう場合じゃないでしょう」 「でも正午になったら、昼ごはん食べるんやろ?」 「そうだけれど……」  そこで、特別棟の階段から、穏やかな声が降りてきた。 「咽喉さん、葉子さん。そこまでにしておきましょう」  近藤香だった。  理高校の風紀委員長であり、平和主義者として知られる少女だ。病弱で、長く歩くとすぐに息が上がる。それでも校内で彼女に逆らう者は少ない。手にした薔薇の不殺のレイピアは、戦うためではなく、争いを止めるために持たれている。  香は咳を一つしてから、来訪者に向き合った。 「あなたの目的は、誰かを傷つけることではないのですね」 「ええ。争いを終わらせたいだけよ」 「それなら、ここで話し合えます」 「話し合いがある限り、争いもあるわ」 「話し合いがあるから、争いを避けられることもあります」 「でも、正午には間に合わない」  少女の背後で、黒い紙が一枚、二枚、三枚と増えた。壁や床、階段の手すりに貼りつき、『静かになる』『争わなくなる』『すべて終わる』という文字が浮かび上がる。  校内のざわめきが、少しずつ遠のいた。  廊下を走っていた生徒が立ち止まり、口を閉じる。遠くで鳴っていたチャイムが、途中で音を失う。窓の外を飛んでいた風船さえ、空中で止まった。  咽喉はすぐに異変を理解した。 「言葉の強制停止……危険度九。場合によっては十ね」  少女は静かに頷いた。 「私の能力は、誰かの発言を消すものではないわ。言葉が必要になる前に、会話の理由を消すの。伝える必要がなくなれば、誰も話さないでしょう?」  筋の通った主張だった。  能力の性質も、目的も、方法も、すべて正統に見える。争いをなくすために意思疎通そのものを減らす。危険ではあるが、論理は通っている。  咽喉は歯を食いしばった。彼女の能力は、最初から相手の事情を知るために、正統的な主張や行動を受け続ける。だから今も、すぐには遮れない。  香は少女を見つめていた。 「あなたは、誰にも傷ついてほしくないのですね」 「ええ」 「誰にも、ひとりでいてほしくないのですね」  少女は答えなかった。  香は微笑んだ。病弱な顔立ちに似合う、柔らかな笑みだった。 「言葉をなくせば、傷つける言葉も消えるでしょう。でも、助けを求める言葉も、謝る言葉も、好きだと伝える言葉も消えてしまいます」 「それでも、争いよりはいいわ」 「本当に?」  少女は初めて目を伏せた。 「私は、言葉で失敗したの」  それから彼女は、自分の過去を語った。  図書館で働いていたこと。誰かの悩みを聞いたこと。よかれと思って口にした言葉が、相手を追い詰めたこと。謝ろうとしたが、さらに言葉を重ねるたび、すれ違いが広がったこと。 「だから、言葉がなければ誰も間違えないと思ったの」  葉子は真剣な顔で聞いていた。 「それ、私もよくあるわ」 「お姉ちゃんは勘違いが多いだけでしょう」 「うん。でも、聞き間違いしたら、あとで聞き直せばええねん」 「聞き直す?」 「そう。『今の、どういう意味?』って聞いたら、だいたい教えてくれるで」  少女は葉子を見た。 「あなたは、間違いを恐れないのね」 「恐れるっていうか、私、間違えてることに気づかへんから」 「それは誇ることではないわ」 「でも、教えてもらったら直せるし」  葉子は風船を手放した。赤い風船は、ゆっくり天井へ上がっていく。 「言葉って、間違えるためだけにあるんちゃうやろ。分からんことを分かるためにもあるんやと思う」  その言葉が響いたのかどうか、少女の能力が揺らいだ。無音だった校内に、かすかな雑音が戻ってくる。  しかし、黒い紙はまだ消えなかった。 「それでも、正午は来るわ」  時計の針が、十二時を指した。  校舎全体が、深い沈黙に包まれる。  咽喉の声も、葉子の声も、少女の声も消えた。音だけではない。言葉を作ろうとした思考が、口元まで届かない。  少女は勝ち誇った様子ではなかった。ただ、悲しそうに立っている。  香は一歩前へ出た。  そして、声のないはずの空間で、静かに口を開いた。 「あなたの主張はわかったしかし風紀違反よ」  言葉は音にならなかった。それでも、意味だけが校内中に届いた。 【罪状】 【違反内容】  他者の意思疎通を本人の同意なく制限したこと。  助けを求める権利、謝罪する権利、誤解を解く権利を一方的に奪ったこと。  平和を理由に、争いを避ける選択肢そのものを封じたこと。  よって、正午以降に発生した「言葉が消えた状態」は破棄される。  香の風紀は、理屈の外側にまで届く。  破棄は、過去にも未来にも繋がった。消えた声は消えなかったことになり、奪われた意思疎通は奪われていないことになり、少女の能力が成立した事実さえ、校則に反したため無効になった。  音が戻った。  校内のあちこちから、生徒たちの驚きの声が上がる。誰かが「今、授業中だったよな」と呟き、別の誰かが「昼休みじゃない?」と返す。  少女はその場に膝をついた。 「私のしたことは、間違いだったのね」 「間違いそのものが悪いのではありません」と香は言った。「間違いを認められないまま、他人の選択を奪うことが問題なのです」  咽喉が腕章を整えながら歩み寄った。 「あなたの主張は理解したわ。けれど、能力の使用には許可が必要。理高校の生徒でもないあなたが校内全体に作用させた以上、規則に従って事情聴取を受けてもらいます」 「罰するの?」 「必要なら。でも、話を聞くことが先よ」  葉子が手を挙げた。 「私、紙袋の中身を聞いてもええ?」  咽喉は深々とため息をついた。 「……昼食でしょう」 「でも、さっきからずっと気になってるねん」  少女は紙袋を開いた。中には、手作りらしいサンドイッチが入っていた。 「よかったら、みんなで食べる?」  葉子の顔が明るくなる。 「ええの? 私、静かに食べるで」 「それは守って」 「はい」  その返事から三秒後、葉子はサンドイッチを一口食べて言った。 「これ、甘い卵焼きやと思ったら、実は雲やったわ」 「卵焼きよ」と咽喉が訂正する。 「えっ、雲ちゃうん?」  葉子がそう思った瞬間、サンドイッチの中身が白い雲へ変わった。  廊下に小さな雲が浮かび、少女の頭上でぽん、と弾ける。雨の代わりに、砂糖が少しだけ降った。  香は目を細め、咳を一つした。 「……今日は、これで終わりにしましょう」 「終わりって、世界が?」と葉子が聞いた。 「一日が、です」 「なんや、よかった」  理高校の昼休みは、いつも通りに戻った。  第二の太陽は午後一時になると消え、浮いていた猫は昼寝を続け、掲示板の貼り紙は校長の顔写真に変わった。校内放送では、校長が「本日の騒動については、概ね平和的に解決したものとする」と告げた。  少女は図書館へ戻る前に、咽喉と香へ頭を下げた。 「これからは、言葉をなくすのではなく、言葉を選ぶ努力をするわ」 「それが一番大切よ」と香は微笑んだ。 「また間違えたら?」  葉子が横から答えた。 「そのときは聞き直したらええねん。あと、私みたいに勘違いしても、だいたい何とかなるで」 「お姉ちゃんの例は参考にしないで」 「なんで?」 「世界規模で危険だからよ」  少女は少し笑った。  三人は校舎の窓から、風船の降る校庭を眺めた。風船はすでに片づけられ、代わりに生徒たちが箒を持って走り回っている。誰かが転び、誰かが笑い、誰かが「大丈夫?」と声をかけた。  それは、とても当たり前の光景だった。  だからこそ、この異常な世界では、何よりも尊いものに見えた。  帰り道、咽喉は葉子の靴をもう一度確認した。今度は両方とも普通の靴だった。 「今日は騒ぎを小さく抑えられたわね」 「うん。学校も壊れへんかったし、誰も消えへんかったし、サンドイッチもおいしかった」 「基準が低すぎるわ」 「でも大事やろ?」 「……そうね」  香は少し離れたところから、二人を見ていた。病弱なため先に帰る予定だったが、二人の会話を聞きながら歩いている。  葉子が振り返った。 「香ちゃん、今日の私のこと、どう思う?」 「優しくて、少し不安になる人です」 「それ、褒めてる?」 「ええ。あなたは誰かを傷つけるつもりがなくても、勘違いで世界を変えてしまう。でも、最後には誰かの心を軽くすることができる人です」 「ほな、ええ人やん」 「そう言いました」  葉子は満足そうに頷いた。  咽喉は腕章を外しながら、姉を見た。 「お姉ちゃんの印象? 勘違いが酷くて、鈍感で、放っておくと何をしでかすか分からない人。でも……私が止める前に、誰かのために動いていることがある。だから、困るけれど、嫌いではないわ」  葉子は目を丸くした。 「咽喉、今めっちゃ褒めた?」 「褒めていないわ」 「でも嫌いちゃうって」 「そこだけ拾わないで」  香も二人に向き直った。 「咽喉さんは、厳しくて真面目で、とても頼りになる方です。ただ、すべてを自分の責任だと思いすぎるところがあります。葉子さんは、あなたがいるから安心して間違えられるのかもしれませんね」  咽喉は驚いたように香を見た。 「私が?」 「ええ。あなたは、間違いを罰するだけではなく、正しく戻すために怒っているのでしょう」  咽喉はしばらく黙り、それから小さく息を吐いた。 「香さんは、優しすぎます。どんな相手にも事情があると思って、最後まで話を聞こうとする。だから病弱なのに無理をするし、周囲が心配します。でも……その優しさがあるから、風紀がただの規則で終わらないのだと思います」  最後に、葉子が胸を張った。 「香ちゃんは、すごく優しい人。咽喉は、怒るけど私の妹。今日の図書館の人は、怖いことしたけど、サンドイッチを分けてくれた人。つまりみんな、ええ人やね」 「お姉ちゃん、私が妹よ」 「そうやった」 「そこを勘違いするの?」 「双子やから、どっちが姉でも妹でも似たようなもんやろ」  咽喉は呆れ、香は微笑んだ。  空には、もう太陽は一つしかなかった。  それでも理街では、明日もきっと何かが起こる。世界を滅ぼしかねない能力者が普通に買い物をし、異常な現象の隣で学生たちが宿題に追われ、誰かが勘違いによって現実を変えてしまう。  けれど、そのたびに誰かが声をかける。  間違えたなら、聞き直す。  危険なら、立ち止まる。  規則に反したなら、理由を問い、必要なら正す。  そうして人類は、今日も滅びずに暮らしていた。  それが、この不可思議な世界における、いちばん不思議な日常だった。