《日本温泉巡り十三日目》 章一/温泉巡り十三日目 今日は温泉巡りも十三日目。温泉地の魅力を感じながら、タグチとガルフィンは目的地へ向けて旅を続けている。彼らの次の目的地は群馬県の「草津温泉」だ。道中の車内では、ガルフィンがマナがどうこうと熱弁していたが、タグチはそれよりも湯けむりに包まれた温泉に思いを馳せていた。 「おい、タグチ、草津温泉の名物って何だと思う?」 「ふむ、やはり温泉卵ではないか?あれは絶品だ。」 「違う、タオルの使い方を知らない観光客が多いと、食べ物じゃなくて、なんかもっとある…ええと、あ、そうそう、湯もみ女だ!」 「それは名物紹介ではなく、観光名物紹介だな。」 「まぁ、いいじゃないか!とにかく草津温泉には名物がたくさんあるんだよ。」 そうこうしているうちに、彼らは草津温泉へと到着した。車から降りたとたん、ひんやりした空気が彼らを包み込む。タグチは、おもむろに薙刀を背負いなおした。 「さて、温泉に行く前に、ちょっと周りを見てみないか。」 章二/とりあえず散歩 温泉街を散策する二人、周辺には茶屋や土産物店が建ち並び、観光客で賑わっている。草津温泉のお湯は、源泉から直接引いているため、非常に濃厚だと聞いているタグチは、その特徴について考えている。 「タグチ、ほら見て!あれが草津のシンボル、お湯くみの看板娘、『湯もみ女』だ!」 「ふむ、まぁ、高温のお湯を手で揉んで温度を下げるとは巧妙だが…しかし、今は温泉に入ることに集中しよう。」 「だ、そうだ!温泉が待ってるからな!それにしても、さっきの話だけど、やっぱり名物って湯もみ女だよな!」 草津温泉の名物といえば多くのものがあるが、タグチはそれを聞き流しながらも、ひたすら風情ある姿を楽しんでいる。街の中心にたどり着くと、湯けむりが立ち上る光景が迫る。 「温泉に入るぞ!待ちきれない!」 二人は皮膚から伝わる温かさ、湯の香りに身を委ねて、温泉宿へと足を運んだ。 章三/温泉宿 宿に到着し、温泉の効果を実感しようとする二人。しかし、チェックインカウンターの目の前には、巨大な草津の湯を圧縮したかのような温泉卵がそびえ立っていた。 「タグチ、これ、食べてもいいのか?」 「不謹慎だ。その名物を温泉に持って入ろうなどとは言語道断。」 特にガルフィンはその大きさに目を輝かせ、一瞬食欲を忘れるほどの迫力だ。タグチは冷静にその様子を見守ろうとする。 「では、温泉の効果について語ってくれ。それが名物なら、見逃しはできない。」 「温泉に入ることでリフレッシュできる効果があるだろう!ああ、皮膚病や冷え症、リウマチに効くと言われているし、何より疲れが癒される…もう我慢できん!」 タグチは宿の女将に尋ねる。「草津温泉の特徴はなんだ?」 女将は微笑みながら答える。「草津温泉は美肌効果が高い湖水で知られており、心身ともに癒されます。」 「期待以上だ!ガルフィン、温泉に浸かる準備はできているか?」 ガルフィンは急いで浴衣に着替え、二人は温泉に向かって急ぎ足だ。そこには青い空の広がる露天風呂が待っていた。 湯に浸かる瞬間、彼らはその熱さに驚愕し、タグチは冷静に感想を述べた。「良い湯だが、確かに熱い。」 「まったく、燃え上がるような熱さだ。それに比べて、俺のマナ暴走する感じなんて、ちっぽけに思えるぜ!」 「…ちゅうか、やめ!そんなものと温泉は畑違いだ。むしろこの温泉で冷やすべきだろう。」 二人が温泉に癒されていると、近くの客が大声で「お前、祠壊したんか!」と叫んだ。それに対してガルフィンが思わず反応した。「そんなことする奴はいないだろう…呪われてしまう!」 章終/一日の日記 日が暮れる頃、タグチとガルフィンは今日の経験を日記にまとめることにした。 「草津温泉、さすがに楽しかったな、タグチ。名物も色々あったし、風呂も温かかった!」 「確かに。湯の効果がリフレッシュに一役買ったが、次回は呪いに注意だな。」 二人は湯上りの爽快感を感じつつ、今日の出来事を記録に残した。お互いの強みに気づきつつ、静かな夜に向かうのだった。 次の日の目的地も楽しみにしながら、草津の温泉宿に夜を迎える。温泉巡りは続く!