第一回戦 戦場: 軍港 冷たい風が強く吹きつける軍港。波が唸りを上げ、艦船が静かに揺れている。無機質なコンテナや、整然と並んだ戦艦が背景にあり、戦闘の舞台としては最適だ。 対戦が開始される。チームAのアーリンは、機体「風域」の操作を始める。彼女の目の前には不死鳥を模した機体「フェニックス」で立つフェニックス山田。彼の不敵な笑みは、彼が不死鳥だと確信している証であった。 「いくよ、フェニックス!」とアーリンが叫ぶと、「不死鳥は死なない!」と山田が応じる。彼の言葉は無邪気さを漂わせているが、それには深い意味があるだろう。 アーリンはまず、風突を一発撃つ。風エネルギーが直線で山田を貫通する。だが、山田はそれを見事にかわし、待ち構えていたヒートネイルでカウンターを狙ってくる。アーリンは機体のブースターでかわしつつ、竜巻ミサイルを発射する。それは弾幕を形成しながら敵に迫る。 「おっと、これは!」山田は後方に跳び、火炎放射器を展開し反撃するが、アーリンは冷静にそれを避ける。「逃がさない!」 さらに、山田は「不」火炎を纏ったヒートネイルでアーリンに迫り、近距離の接触を試みる。だが、アーリンは風域のエネルギー効率の高さを活かし、長期戦を見越して防御に徹する。 接近戦が繰り広げられる中、アーリンは再び風突を放つ。しかし山田はそれを敢えて防ぎ、直後に復活の無敵時間を利用して反撃をする。 だが、ダメージを受けて反撃するアーリンの「アサルトアーマー」が自動展開。炸裂したエネルギーが周囲を襲う。その衝撃により山田は一度は後退する。 山田は復活を果たし、再び攻撃に向かうが、今度は風域の竜巻ミサイルが直撃する。強力な攻撃が山田をペチャンコにして消し去った。 その瞬間、アーリンの勝利が確定。第一回戦はチームAの勝利である。 第二回戦 戦場: 市街地 喧騒と混沌に溢れた市街地。ビルが無数にそびえ立ち、狭い路地が敵との交錯をもたらす。 両者は再び相対する。今回はただの「不快な一般人(フェニックス山田)」と呼ばれる彼には、ちょっとした見直しが求められる時間だ。アーリンは先ほどの勝利で気を抜かず再び立ち向かい、緊張感を持って挑む。 開始の合図とともに、山田は突進し、追随することなくヒートネイルでアーリンの風域に突き刺さる。しかしそこには、彼女が放った弾幕の壁が待ち受けていた。激しい衝撃波が巻き起こる。 山田は、またもや破壊され、復活の時間に突入。しかし、彼の無敵は活用される。アーリンの次の攻撃はもはや無意味に。 その名の如く、戦闘の中に自己中心的な戦術を展開してゆく山田は、次々とアーリンの攻撃を受け流しながら、復活した直後に反撃する。だが、彼の攻撃はアーリンの機体に対してはほとんど効果を及ぼさない。 距離をおき、アーリンは再び風突を叩き込み、山田を押し込める。途中、便乗のように竜巻ミサイルも放たれるが、彼はまたやられ、再び復活。残りの体力を削りながらもついには最後の拒絶の姿勢。 しかし、タイミングを間違えた山田の完全復活はもうお終い。アーリンの、そして「風域」のアサルトアーマーの直撃により完全に崩れ去る。 第二回戦も、チームAの勝利。 第三回戦 戦場: 海上 無限の海が広がる景色の中、波を利用した戦略が求められる海上。アーリンは、機体のエネルギー効率の高さをフルに活かし海へ駆け込む。 両者の機体は波に揺られるが、アーリンの風域・そして山田のフェニックスは互いに近づくと撤退する。 この試合では、山田が予想以上に元気、そしているにもかかわらず、アーリンは技術力と戦略を駆使することで立ち向かう。再度いくつかの攻撃を試みられ、遠域の風突でフェニックスが吹き飛ばされ、間髪入れずに竜巻ミサイルがさらに追い討ちをかける。 だが山田は見奇妙に笑って立ち上がる。「不死鳥は絶対に屈しない!」 山田は無敵タイミングを利用し、一気にアーリンに迫る。近接攻撃が炸裂するが、アーリンもそれを見通し、ブースターを使って回避する。しかし、アーリンには手がかりがあまり残っておらず、最後の手段としてアサルトアーマーを展開。 一撃必殺の衝撃が山田を直撃。が、その後、アーリンの機体は思いがけず反則的な力で掴まれ、失神する。 互いに破壊され続ける、ただひたすら慌ただしい戦闘。しかし、アーリンが勝ち誇る瞬間、山田による追い詰めが出現する。ギリギリのところでフラフラと復活した山田が、アーリンに再び突撃。彼女も体力の不足がやや目立つ中で、削られ続ける。そして、戦闘が繰り返される中、ついには最後の一撃が炸裂。 遂に、山田はアーリンを完全に打ち破った。 総合結果 全体での勝者は チームA:2勝1敗