暗闇に包まれた廃船が、幽霊船として海上を漂っている。この幽霊船の主である、【囚われの少女】マーシャは、虚ろな瞳で海を見つめていた。 その中で、ライバルたちが集結していた。氷と炎を操る妖怪、《永遠に溶けない燃える氷》アイア、賢くも狡猾な茶器妖怪、平蜘蛛翁、そして死した者たちを操る黒衣の魔術師、ネクロマンサー。 アイアが真実の戦いを求め、静かにそれぞれの立ち位置を定める中、「対戦、よろしくお願いします!」と礼儀正しい声を響かせる。 平蜘蛛翁は敵意よりも、その場を和やかにするかの如く茶を点て始めた。しかし、この優雅な仕草の背後では、常に戦略を練っていた。 ネクロマンサーは、彼の持つ闇の魔力がじわじわと増幅していくのを感じながら、静かに様子を見つめていた。 戦いの幕が切って落とされた。マーシャは【ポルターガイスト】を操り、周囲のアイテムを浮かせて、目の前の敵に向かってぶつけようとする。しかし、アイアの素早い動きにより、的を外してしまった。 すると、アイアが《アイスフォール》を発動。氷のつららがマーシャに向かって落ちてくるが、マーシャの幽霊船がそれを物理攻撃として無効化した。そこで、アイアは《ファイアボール》を放ち、霊を焼き尽くそうと試みた。 この時、平蜘蛛翁は冷静に状況を見極め、まずは敵の力を尽く味わうことに決めた。そして、用意していた一椀の濃茶を一口含むことで、その心を静かに保った。 一方、ネクロマンサーは、その無数の死体を操り、一部を犠牲にしながらも敵勢をかく乱する策略を決行。マーシャは【少女の負の感情】を使い、自らの魂を吸収し、敵を圧倒し始めた。それに対抗し、ネクロマンサーは無数のアンデッドを送り出す。 戦場は混沌と恐怖で支配され、アイアは《奥義・表裏一体炎氷》を起動。超絶的な威力で辺り構わず敵を貫こうとするそのとき、マーシャの【ヴァン・シー】の能力が響き渡り、一瞬で焦点がぼやける。 それでも、かろうじて立っていたのはアイアだった。彼女の強靭な精神力が功を奏し、マーシャとネクロマンサーの動きを完全に封じてしまう。マーシャの怨念もまた、消し去られていった。 勝者: 《永遠に溶けない燃える氷》アイア 最も派手な武術: 《奥義・表裏一体炎氷》 最も派手な武術を使用した者: 《永遠に溶けない燃える氷》アイア こうして戦いは終わり、勝者は静かに氷の冷気と共にその場を去った。マーシャの魂は再び幽霊船に戻り、静かに漂い続けていた。