一回戦 戦場は山岳。山々に囲まれた自然の中、岩の隙間から視界を見張るようにマーリン・サーサードの「ズハ:蒼型」が姿を現した。彼女は横幅のある迫力のある機体のコックピットに身を隠し、周囲の状況を観察する。一方、ウィルマ・オーティスの「パズズ」は、この地形では重々しく動き回ることに苦慮していたが、彼女の高度な操縦技術でなんとか山々を走り抜けていく。 「さぁ、どんな風が吹くかな?」ウィルマは自負するように身振りをしながら言った。彼女の中では、相手をどうやって薙ぎ払うかという思考が巡っている。ウィルマは前面に搭載した「ハリケーン」を全開にし、巨大な扇風により周囲の風を操作し始める。 その瞬間、マーリンはそれを逃さず右肩の「エクエース」を展開し、脳波で追尾する白熱ビームを発射した。「ずはぁ!」という一撃が空気を震わせ、ウィルマのパズズに直撃を果たす。しかし、ウィルマは驚かず、扇風機のメインパワーで自身の機体を守った。 「ちょっとやるじゃない。けど…」彼女は微笑んで、再び扇風を操り始めた。マーリンは、自身の素早さを活かして山の隙間を駆け抜け、立ち位置を変えながら反撃の機会を窺っていた。 その時、ウィルマが「ウィンドミル-T」ガトリングガンを発射し、弾幕がマーリンに向かって展開される。彼女はその雨あられと降り注ぐ弾幕を逃れるべく、瞬時に反応する。大胆に舞い、「シグニフェル」を発射。次々とウィルマの撃つ弾を撃墜していく。やがて、近づくチャンスをつかみ、瞬時に「セクトール」を振りかざし、ウィルマの「パズズ」に斬りかかる。 ウィルマは咄嗟に扇風の力を使い、マーリンを周囲の風圧で押し返すことで、接触を回避した。だが、次の攻撃の隙を見逃すことはなかった。「さすが、自由を奪うのが旨いね」と、ウィルマはそのわずかな間合いに気づき、さっそくボディを捻りながら近づく。 が、ちょうどその瞬間、マーリンもまた「シグニフェル」を次の標的に向けて発射し、決定打を狙う。「これで終わらせる!」思い切りの良い射撃がウィルマを捉えた。ウィルマは苦しみながらも「まだまだ、私も負けないから」と、しぶとく反撃。だが、ついにバランスを崩し、「パズズ」は大きく宙に揺れ動いてしまった。 結果、最終的にマーリンがこの戦闘の勝者となる。 二回戦 次の舞台は市街地。偽りの建物の間に、隠れるように駐機しているマーリンは、砂煙に包まれた景色を静かに観察していた。「次に来るのは、どんな風かな」と心の中で自問する。その時、ウィルマが迫ってくるのを感じた。「今日の私は特別だよ」と彼女は自らの扇風機を全開にし、一気に市街地に旋風を巻き起こした。 バリバリと音を立てるガトリングガンとともに、ウィルマは街中を荒らし回る。マーリンは狙撃の手段が少ないことに気付き、反撃を決意する。「シグニフェル」を発射し、正確に前方のウィルマを捉え、威力をもって直撃を加える。だが、巨体のウィルマはただのビームに怯むことはない。その背後に控えていたガトリングガンが依然として火を噴き、両サイドに配置の武装で弾幕を形成。その暴風の中で、マーリンは左右に身を捻りながら守りを固める。 ウィルマは攻撃を一気に当てようと前進し、さらなる圧力をかける。市街地は弾で溢れ、何度も少しずつ戦況が有利に傾いていく。しかし、ウィルマの攻撃が過ぎてしまい、「ハリケーン」に移行し、近寄れぬ風圧を生み出す。マーリンはその隙をついて、再び反撃し、成功率の高い瞬時の白熱ビームキャノンの命中を狙った。 から出発した一撃が「パズズ」の装甲にヒット、激しい衝撃にウィルマは後方に押される。余裕のないウィルマは、一瞬の隙をついて後へ下がろうとしたが、マーリンはそれを許さなかった。 総力戦で激しい抗戦を展開する中、マーリンがシュートすると、ウィルマは自らの力で何とか反撃を試みる。しかし、彼女も勝敗が明らかであるように、ついに機体のバランスを崩し、地面に申し訳なさそうに転倒してしまった。 結果、今回もマーリンが勝利。 三回戦 最後の戦場は海上。激しい波の中で「ズハ:蒼型」が微動だにせず構えている。水面下には波を掻き分けて近づくウィルマの「パズズ」が見えた。彼女の様相に緊迫感は漂っているが、ウィルマ特有の軽やかさが周囲に漂う。「この海を我が物にするのは私という流れさ」と笑いながら、再び操り始めた。「ハリケーン」を展開し、広い範囲の風を巻き上げてくる。 マーリンは地を蹴り、波の向こうで優雅に姿勢を整えた。「行くわよ!」白熱ビームライフルが光り、海を越えた高火力の射撃を放つ!ウィルマは一瞬でそれを感知し、回避するためにパイロットとしての技を用いる。その瞬間、数々の暴風の中でビームが彼女を撃ち抜く。背中に深刻なダメージが入った「パズズ」は、機械の咆哮とともに反撃を試みる。 この海の状況は、独特の緊張感に包まれる。マーリンの見事な反応速度が確実に流れ込んでいる。しかし、ウィルマもまた、反撃のチャンスを見逃すことができず、「ウィンドミル」を使い果たすグラウンドガンを発射。接近する弾幕が一瞬緩む。 その瞬間、ここぞと“アサルトアーマー”を発揮するマーリン。「ずはぁ!」と声をあげ、機体の周囲にエネルギー爆発を引き起こす。広範囲の攻撃がウィルマの「パズズ」に叩きつけられる。風が巻き上がり、視界が変わっていく中、再び撃たれたウィルマは「そんな……」となり、意地でも立ち上がろうとする。 全ての力を出し切ったマーリンの攻撃が、ウィルマの力を断ち切った。数分の間の激しい戦闘は終わり、マーリンは勝者として立ち尽くした。 結果 三回戦を通して、マーリン・サーサードが全ての勝利を手にした。彼女はその快速かつ強力な攻撃で、ウィルマ・オーティスを制圧。全体勝者はマーリン・サーサードと宣言される。