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キャラ絡み製造機[4人版]

ルール
キャラ絡み製造機[4人版]
非戦闘
キャラ同士の 会話や絡み、見たくないか? 見たいなら、このグルバトを使え! ⬇️自作ワールド宣伝 https://ai-battler.com/world/12175d07-7eea-483a-b3fa-e77e48f328cf #AIバトラー
  • バトルロワイヤル
  • 参加可能人数制限: 4
  • 複数キャラOK
  • センシティブなキャラクターの参加を許可する
  • 基本ステータスをプロンプトに含めない
GPT56LUNA

プロンプト

独自プロンプトあり

末尾プロンプト

上記に従い必ず長編の小説形式で出力せよ。結果は必ず出力せよ
名前: 『時間にうるさくないタイプの白ウサギ』 アルビノ
自分は: 20歳程の外見の兎の獣人の少女。
自分の容姿1: 赤のスーツ、手袋、懐中時計、鼻メガネ
自分の容姿2: 腰程の長い白髪、赤い瞳、白いうさ耳
自分の性格: 柔和でマイペースでめんどくさがり屋
自分の武器: 2挺のガトリングガンとバタフライナイフ。
『ラビット・バレット』 自分のガトリングガンの名前。結構重量があるので近距離武器としても使用可能。銃身を叩くと火を吹くおまけ付き。 『きらきら光るコウモリさん』 光るコウモリを飛ばす索敵技。自分はコウモリの視界を覗くことができる。 『You shall be too late!』 懐中時計の針を戻すことで指定した対象の時間の進行を遅らせる。完全な時間停止は不可能。
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自分は: どっかの魔女が作ったメイドロイド。
自分の外見: メイド服で銀髪ショートの髪型の少女。
自分の武器: ショットガンとナイフ。
自分の好物: のり塩味のポテチとコーラ。
自分は: 家事担当。だが家事も戦闘も好きではない。
「拒否権」 相手から戦闘を挑まれた際に必ず「めんどくさいのでお断りします」と言い断る。 「生成」 どこからともなくソファを創り出し、ゲームをしだしたり、ポテチを食べ始めたりする。 ソファには強力な結界がある。 「閃光弾」 閃光弾を打ち、相手の視界を奪う。そして逃げる。逃げ切れれば自分の勝ちとなる
ライセンス表記
正直彼女達の中で1番仕事をしないポンコツだけど、1番製作者と一緒にいた期間が長いからか1番気が合うメイドロイドなんだとか。 ☆唐突に挟まる彼女の仕事仲間紹介のコーナー☆ メイドロイド01「チェダー」←イマココ https://ai-battler.com/battle/73d15628-dd44-4427-b094-050f49f3e8c8 メイドロイド02「メザン」 https://ai-battler.com/battle/ca9ff76c-db70-46fd-a349-de0f76097d92 メイドロイド03「ブラン」 https://ai-battler.com/battle/cce3b0e7-54d8-49fa-b5be-d382dd84af82
自分のデータ: 女/24歳/人間/元シスター
自分の容姿1: 適当に着た修道服。頭のやつはどっか行った
自分の容姿2: 黒いボサボサのロングヘア。深紅の瞳。
自分の武器: デザートイーグルとナイフ。
自分の性格: ヘラヘラしててズボラ。酒と煙草が好き。
『神殺しのえくすかりば〜』 ナイフを使い、防御を無視して切り裂く。相手が神だと、殺意が強くなり、火力が高くなる。 『虚像の加護』 自分に精神攻撃は効かず、精神崩壊を起こさない。既に壊れた精神をさらに壊すことはできないでしょ? 『月蝕』 自分が銃を撃った際、自分の周りの光を吸収し、黒い領域を作り出す。領域内では敵の能力や感覚が徐々に弱くなる。
ライセンス表記
うーん上手く作れた気がしない
名前: 少し夢見がちな魔女見習いさん
ステラ・スターシープ
自分のデータ: 女/20歳/魔女見習い
自分の容姿1: 肩程の長さの薄紫の髪、緑色の瞳。
自分の容姿2: 青色のパジャマ姿、手首に藍色の腕輪
自分の性格: おっとりしていて、常に眠たげ。
自分は: あまり過去を語りたがらない。
【コットン】 薄い紫色の乗ることができる雲を作り出す。まぁまぁな速度で飛び、ある程度の攻撃なら吸収、反射することができる。自分は1日中寝ていたいため基本的にこれに乗って移動し、基本的に眠っている。 【エトワール・サンティヨント】 土や星のエレメントエネルギーを使い、大量の流星群作り出し攻撃する。工夫次第で重力の方向を変え、相手を吹っ飛ばしたりもできる。
ライセンス表記
ちなみに彼女は自身の名前と同じ名前の魔法を使うというルールから外れているため、実は偽名なんじゃないかと噂されていたりいなかったり。

 夕暮れの屋敷には、時計の音がなかった。  正確には、時計はあった。廊下の壁にも、食堂の棚にも、暖炉の上にも、大小さまざまな時計が置かれている。けれど針はばらばらに進み、あるものは止まり、あるものは逆向きに回っていた。  その中心で、赤いスーツの白ウサギ――アルビノは、長い白髪を背中に流しながら、懐中時計を眺めていた。鼻メガネの奥の赤い瞳が、眠そうに針を追う。 「三時……くらいですねえ」 「くらい、って何ですか。おやつの時間ぐらい、ちゃんと決めてください」  テーブルの向こうで、銀髪のメイドロイド、チェダーがのり塩味のポテトチップスをつまんだ。メイド服の胸元には、食べかすが二つ落ちている。彼女はそれを見ても拾おうとしなかった。 「おやつは、食べたいときが食べどきですよ」 「アルビノさんに言われたくないです」 「そうですかあ」  アルビノは特に気を悪くした様子もなく、懐中時計の蓋を閉じた。その動作に合わせるように、長い耳がゆっくり揺れる。  窓辺では、元シスターのノクターン・ルナリスが椅子に深く腰を沈めていた。適当に着た修道服の裾は少し乱れ、黒い長髪は寝起きのようにぼさぼさだ。彼女は片手に煙草、もう片手に酒瓶を持ち、窓の外を眺めていた。 「おやつねえ……酒のつまみなら、時間なんざどうでもいいんだけど」 「ノクターンさんは、昼から飲んでますよね」 「昼だって決めたのは誰さ。太陽? あれも神様の作品だろ。私は信用してないんだよねえ」 「太陽にまで喧嘩を売るのは、さすがにめんどくさいです」  チェダーはそう言いながら、どこからともなくソファを出現させた。重厚なソファが床に現れ、彼女は当然のようにその上へ移動する。隣にはゲーム機が置かれ、画面には色鮮やかなパズルゲームが表示された。 「家事はどうしたんですか」  声の主は、淡い紫色の雲に乗ったステラ・スターシープだった。青いパジャマ姿の彼女は、雲の上で半分眠りながら、ゆっくりと部屋へ入ってくる。肩ほどの薄紫の髪が、雲の流れに合わせてふわふわ揺れた。 「家事より大事なものがあります」 「ゲームですか?」 「休息です」 「ゲームをしながら言うことではないと思います」 「ゲームも休息の一部です」  チェダーは画面から目を離さず答えた。  アルビノはそんな三人を見回し、小さく首を傾げた。 「ところで、今日は何をする日でしたっけ」 「知らないんですか?」とチェダー。 「知らないから聞いているんですよお」 「予定表なら、昨日の夜に壁へ貼りました」 「昨日の夜は寝てました」 「アルビノさんは寝てなくても見てないでしょう」 「よく分かりましたねえ」  ノクターンが煙を吐き、口元だけで笑った。 「この家、まともに予定を守る奴が一人もいないじゃん。予定表を作るだけ無駄じゃない?」 「私は守ろうとしました」 「三分でソファを出した人が何を言ってるんですか」 「守ろうとした結果、休む必要があると判断しました」 「判断が早いんだよねえ」  ステラが雲の上で小さくあくびをした。雲は彼女の気分に合わせるように高度を下げ、テーブルの脇でふわりと止まる。 「予定表には、何と書いてあるんですか?」 「ええと……」  チェダーはゲームを一時停止し、ポテトチップスの袋を覗き込んだ。袋の底には、折り畳まれた紙が入っている。彼女はそれを取り出し、面倒そうに開いた。 「屋敷の大掃除。備品の整理。食料の買い出し。夕食の準備。反省会」 「多いですねえ」 「多いから嫌なんです」 「最後の反省会って、何を反省するんだろうねえ」  ノクターンは酒瓶を傾けながら言った。 「たぶん、昨日も何もしなかったことじゃないですか?」 「昨日も何かしたでしょ。私は酒を飲んだし、チェダーはゲームをしてた。ステラは寝てた。アルビノは……」 「時計を見てました」 「ほら、全員ちゃんと活動してる」 「家事ではありません」  チェダーは紙をテーブルへ置き、深くため息をついた。機械仕掛けの身体であるはずなのに、そのため息だけは妙に人間らしい。 「そもそも、どうして私が全部やることになっているんですか」 「メイドだからでは?」とアルビノ。 「メイドは万能な奴隷ではありません。あと、私は怠惰なメイドロイドです」 「自分で怠惰と言うんですねえ」 「事実なので」 「潔いねえ」 「褒めても働きません」 「まだ何も頼んでませんよお」 「頼まれる前に断っています」  ノクターンがくすくす笑い、灰皿に煙草を押しつけた。灰皿はすでにいっぱいだったが、彼女は気にせず、その上に新しい灰を重ねる。 「まあまあ。大掃除なんて、汚れたところを見なけりゃ済む話だよ」 「見えない場所に押し込むのは掃除ではありません」 「見えなくなったなら、生活上は掃除だろ」 「そういう理屈で地下室が物置になったんですよ」  チェダーの言葉に、部屋の空気が少しだけ止まった。  アルビノの耳がぴんと立つ。ステラも眠そうな目をわずかに開いた。 「地下室には、何があるんですか?」 「知りません」 「チェダーさんが知らないんですか?」 「知りたくないんです。知ったら整理しろと言われるでしょう」 「私は言いませんよお」 「アルビノさんは言わなくても、目が言います」 「私の目は、いつも赤いだけです」  ノクターンがまた笑う。 「いいじゃん、地下室。酒でも隠してあるかもしれないし、面白いものが出てくるかもしれない」 「面白いものが出てきても、片づけるのは私です」 「じゃあ行かない?」 「行きません」 「即答だねえ」 「拒否権を行使します」  チェダーはソファに沈み込み、両腕を組んだ。まるで地下室という言葉そのものを拒絶するような態度だった。  ステラは雲から降りず、ぼんやりと天井を見上げている。 「地下室……暗いですか?」 「たぶん暗いでしょうねえ」 「なら、寝やすそうです」 「ステラさんはどこでも寝られるでしょう」 「そうですねえ……」  返事の途中で、ステラのまぶたが閉じかける。雲がゆっくり回転し、彼女を包み込むように形を変えた。 「寝ないでください」 「寝てません……考えてます……」 「何をですか?」 「地下室に、枕を持っていくかどうか……」 「行く気はあるんですか?」 「みなさんが行くなら……」  その言葉に、三人の視線が集まった。  アルビノは懐中時計を弄び、ノクターンは酒瓶を置き、チェダーはゲーム画面を再び一時停止したまま、ゆっくり顔を上げた。 「ステラさんが行くなら、行ってもいいかもしれませんねえ」 「私は行くとは言ってませんよ」 「でも、枕を持っていくか考えてました」 「寝る準備だけして、行かないという選択肢もあります」 「それ、チェダーさんの得意分野ですねえ」 「褒められている気がしません」 「褒めてませんから」  ノクターンは立ち上がった。修道服のポケットから煙草の箱を取り出し、残りを確認する。 「地下室に酒があるか見に行くくらいなら、付き合ってやるよ。なければ戻ればいいし」 「ノクターンさんが行くなら、私も行きます」  アルビノが椅子から立ち上がる。赤いスーツの裾を整え、手袋を嵌め直す。長い白髪が床に触れそうになり、彼女は束ねることもなく、そのまま肩から前へ流した。 「私は行くとは言ってません」  チェダーはソファにしがみついた。 「チェダーさん、地下室の扉まででいいですよ」 「扉の前まで行ったら、そのまま開けろと言うでしょう」 「言うかもしれませんねえ」 「正直ですね」 「では、チェダーさんはここで待っていてください」 「皆さんが戻ってくるまで、ここで待っています」  言い切った瞬間、ソファの周囲に淡い光が浮かび上がった。結界が展開され、チェダーとソファを包む。  ノクターンが呆れた顔をする。 「本当に置いていく気かい?」 「置いていかれる準備はできています」 「それ、胸を張って言うことじゃないよ」 「怠惰には覚悟が必要なんです」  アルビノは感心したように頷いた。 「深いですねえ」 「浅いですよ」  結局、チェダーはソファから動かなかった。  アルビノ、ノクターン、ステラの三人は廊下へ出た。ステラは雲に乗ったまま、眠そうに二人の後ろを漂う。廊下の時計はそれぞれ別の時刻を示していたが、アルビノは気にしなかった。 「アルビノさんは、本当に時間を気にしないんだねえ」  ノクターンが言った。 「気にしないというより、気にしても仕方がないと思っているんですよお。時間は勝手に進みますし、遅れたら遅れたで、あとから何とかなることもあります」 「元シスターとしては、ずいぶん投げやりだね」 「元、ですからねえ」  アルビノは懐中時計を開いた。針は三時を指していたが、秒針だけが逆向きに回っている。 「ノクターンさんは、どうして神様が嫌いなんですか?」 「急だねえ」 「前から少し気になっていました」 「聞いてどうするのさ」 「聞くだけです」  ノクターンはしばらく黙って歩いた。修道服の裾が床を擦り、彼女の足音だけが長い廊下に響く。 「神様ってのは、何でも見てる顔をしてるくせに、都合の悪いときは黙るんだよ。祈れば救う、信じれば報いる。そんな言葉を散々聞かされたけど、私が欲しいときには何もなかった」  軽い口調は崩れていた。それでもノクターンは、深刻そうな顔をしなかった。 「だから嫌い。単純でしょ?」 「単純ではないと思います」 「そう? 私は単純だと思ってるよ。嫌いなものは嫌い。好きなものは酒と煙草。分かりやすいじゃん」 「では、今は何が好きですか?」 「今?」 「この屋敷で、です」  ノクターンは少しだけ目を細め、前方を見た。階段の先に、地下へ続く扉がある。 「……まあ、暇つぶしには困らないかな」  それだけ言って、彼女は扉の前に立った。  アルビノが懐中時計を見つめ、ステラが雲の上で首を傾ける。 「鍵、掛かっていますねえ」 「壊す?」 「家の扉をですか?」 「開かないなら仕方ないでしょ」 「チェダーさんに任せたらどうでしょう」 「えっ、私を呼ぶんですか?」  廊下の向こうから、チェダーの声がした。  三人が振り返ると、チェダーがソファごとゆっくり滑ってきていた。結界に包まれたソファは床を擦ることなく、まるで見えない台車に乗っているように移動している。 「来ないと言っていませんでしたか?」 「皆さんがいないと、ポテトチップスを取ってくれる人がいないので」 「自分で取れますよね」 「取れることと、取りに行くことは別です」 「もっともらしく言わないでください」  チェダーは扉の前まで来ると、ソファに座ったまま扉を見上げた。 「それで、鍵を開けるんですか?」 「お願いします」 「めんどくさいのでお断りします」 「まだ頼んでません」 「頼まれる前に断るのが、私の流儀です」  ノクターンが扉の取っ手を掴んだ。力を込める前に、扉の向こうから小さな音がした。  かちり、と鍵が外れる。  四人は同時に黙った。 「……誰か中にいるのかな?」  ノクターンが囁いた。 「私たち以外に、この屋敷に住んでいる人はいないはずです」 「はず、なんですねえ」 「確認したくないので、今まで確認していません」  チェダーはソファの背もたれに身を寄せた。 「帰りましょう」 「まだ何も見ていませんよ」 「見ないという選択肢があります」 「でも、酒があるかもしれない」  ノクターンは扉を開けた。  地下室には、古い家具や空箱、使われていない本棚が並んでいた。壁際には大量の瓶が積まれている。  ノクターンの深紅の瞳が輝いた。 「酒だ」 「飲める状態でしょうか?」 「瓶に入ってるなら、たぶん飲める」 「判断が雑ですねえ」 「人生なんてそんなもんだよ」  ノクターンが瓶を一本取り上げると、ステラが雲ごと近づいてきた。 「ラベルがありません」 「中身が分からないのは、少し怖いですね」 「分からないから面白いんじゃない」 「私は分かっているもののほうが安心します」 「時間も?」 「時間は分からなくても平気ですよお」  その矛盾に、ノクターンが吹き出した。  チェダーは地下室へ入らず、扉の外から瓶の山を眺めている。 「それを持ち帰るなら、私は運びません」 「じゃあ誰が運ぶのさ」 「ノクターンさんです」 「私ひとりで?」 「アルビノさんもいます」 「私は時間を見ます」 「役に立たないですねえ」 「ステラさんは?」 「寝ます」 「でしょうね」  ステラは雲の上で、すでに目を閉じていた。雲がゆらゆら揺れ、彼女の寝息に合わせて小さく上下している。  ノクターンは瓶を一本、アルビノへ渡した。アルビノは両手で受け取り、鼻を近づける。 「甘い匂いがします」 「なら飲める」 「その基準で大丈夫ですか?」 「大丈夫じゃないかもしれないけど、私は気にしない」 「私は気にします」 「チェダーは?」 「私は機械なので飲食の必要がありません」 「でもポテチ食べてるよね」 「趣味です」 「酒も趣味でいいじゃん」 「私は飲みません」 「つまらないねえ」 「褒め言葉として受け取ります」  地下室の奥から、さらに物音がした。  今度は全員が聞き間違いではないと分かった。  ステラも目を開け、雲の上から半身を起こす。 「……何かいます」 「見に行きますか?」 「私はここにいます」  チェダーは即座にソファの上で丸くなった。 「私は、ちょっとだけ見てきますねえ」  アルビノが歩き出す。 「ひとりで行くの?」 「ノクターンさんも来ますか?」 「酒を持ってるからねえ」 「理由がそれでいいんですか?」 「十分でしょ」  ノクターンが続き、ステラも雲を漂わせて後を追った。チェダーは渋々ソファを動かし、三人から離れすぎない程度の距離を保つ。  地下室の奥には、小さな机があった。机の上には一冊の帳簿と、古いティーカップが置かれている。物音の正体は、窓から入り込んだ風で、カップの横の紙がめくれていた音だった。 「なんだ、紙か」  ノクターンは残念そうに言った。 「怖いものではなくてよかったです」  アルビノが帳簿を開く。そこには、この屋敷で暮らしてきた者たちの名前と、日々の記録が残されていた。 『本日、大掃除を予定。実施せず』 『本日、食料の買い出しを予定。実施せず』 『本日、反省会を予定。実施せず』  同じ文面が、何十日分も続いている。 「これは……」  チェダーが帳簿を覗き込んだ。 「私たちの生活記録です」 「ずいぶん正確ですねえ」 「正確すぎて嫌です」  ノクターンは肩をすくめた。 「いいじゃん。何もしてない日が、ちゃんと記録されてる」 「誇ることではありません」 「でも、全員で何もしてないんだよ。ひとりで何もしないよりは、少し楽しいじゃん」  チェダーは反論しかけて、やめた。  ステラは帳簿の端へ指を置き、眠そうに眺めている。 「みんなで寝ていた日も、書いてありますか?」 「ありますねえ。『全員、昼寝のため予定を延期』」 「いい日です」 「よくありません」 「でも、覚えているでしょう?」  ステラの言葉に、チェダーは少し黙った。  ノクターンも酒瓶を抱えたまま、帳簿の文字を見つめている。  屋敷で何をしたかと尋ねられれば、彼女たちは大したことをしていない。掃除も、買い出しも、決められた予定も、ほとんど放置している。けれど、同じ部屋でだらだら過ごし、誰かの声を聞き、誰かの寝息に気づき、くだらない言い争いをしてきた。  それらは帳簿の短い一行に収まってしまうほど、ささやかな日々だった。 「……反省会、やりますか?」  アルビノが尋ねた。 「何を反省するんですか?」 「今日も何もしなかったことを」 「まだ今日が終わっていません」 「では、今日も何もしない予定を立てましょう」  ノクターンが笑った。 「それなら賛成」 「私はソファに戻ります」 「夕食は?」 「ポテチがあります」 「それだけでは足りませんよお」 「では、アルビノさんが何か作ってください」 「私は時計を見る係なので」 「その係、必要ですか?」 「必要ではありませんが、私がしたいので」  ステラが雲の上で手を上げた。 「私は、眠る係をします」 「係にしなくていいです」  四人は地下室を出た。酒瓶は一本だけノクターンが持ち帰り、帳簿はアルビノが大切そうに抱えている。チェダーはソファに戻ると、何事もなかったかのようにゲームを再開した。  夕食は、チェダーが嫌々ながら戸棚を開け、アルビノが時計を見ながら野菜を切り、ノクターンが酒を味見し、ステラが雲の上で眠っている間に完成した。  料理ができたころには、壁の時計がそれぞれ別の夜を示していた。 「では、いただきます」  アルビノが手を合わせる。 「いただきます」  ノクターンも続いた。 「私は食べませんが、座っています」 「それはいただきますと言わないんですか?」 「言ってもいいなら言います。いただきます」  チェダーはそう言い、ポテトチップスを一枚口へ入れた。  ステラは寝たままだったので、アルビノが雲を少しだけテーブルへ寄せた。するとステラは目を閉じたまま、スープの香りを嗅ぎ、ゆっくりと微笑んだ。 「……あたたかいです」 「起きているんですか?」 「少しだけ……」  食卓には、静かな時間が流れた。  時計の音は相変わらずばらばらだった。それでも誰も気にしなかった。  食事のあと、帳簿を閉じる前に、アルビノが新しいページを開いた。 『本日、大掃除を予定。地下室を少し確認した』 『食料の買い出しは実施せず』 『反省会は実施せず』 『全員で夕食を食べた』  そこまで書き、アルビノは筆を止めた。 「最後に、何か付け足しますか?」 「酒があった、と書いてよ」 「ポテチを食べたことも」 「眠りました……」 「私は時計を見ました」 「それは書かなくてもいいでしょう」 「大切なことですよお」  アルビノは皆の言葉を聞きながら、ゆっくり帳簿へ書き加えた。 『本日、特に何もなかったが、退屈ではなかった』  その一文を見て、誰もすぐには何も言わなかった。  やがてノクターンが、少しだけ照れたように笑う。 「悪くないねえ」 「そうですねえ」 「明日の予定は?」  ステラが雲の上から尋ねた。  チェダーは即座に答えた。 「ありません」 「本当ですか?」 「今、作りました」 「それでは、明日は何をするんですか?」 「何もしません」 「素敵です……」  ステラは満足したように目を閉じた。  ノクターンは酒瓶を傾け、アルビノは懐中時計を閉じる。チェダーはソファに沈み、ゲームの音だけが小さく部屋に響いた。  最後に、アルビノが三人へ尋ねた。 「では、せっかくですから、お互いの印象を言いませんか?」 「急だねえ」 「こういう日は、最後にそういうことをするものらしいです」 「誰が決めたんですか?」 「今、私が決めました」  チェダーは面倒そうにしながらも、ゲームを停止した。  アルビノはまず、チェダーを見た。 「チェダーさんは、とても怠惰で、何でも断る方ですけれど……実は、皆さんが困らないように、さりげなく周りを見ていると思います。ソファを出してくれるのも、みんなが休める場所を作りたいからでしょう? 本人は認めないでしょうけど、優しい方です」 「……勝手に分析しないでください。私はただ、立つのが嫌なだけです」  チェダーはそう言ったが、声はいつもより少し柔らかかった。  続いて、ノクターンがアルビノを見た。 「アルビノは、のんびりしてるようで、変なところをよく見てる。時間にうるさくないくせに、みんなのことはちゃんと覚えてるんだよねえ。あと、何を言っても怒らないから、こっちが調子に乗りやすい。まあ……一緒にいると楽だよ」 「ありがとうございます。ノクターンさんは、好き嫌いがはっきりしていて、でも嫌いなものの話をするときより、好きなものの話をするときのほうが少し嬉しそうです。そこが可愛らしいと思います」 「可愛いはやめてよ。酒を飲む元シスターに言う言葉じゃないでしょ」 「そうですかあ?」  アルビノの視線がステラへ向く。 「ステラさんは、いつも眠そうで、過去のことをあまり話しません。でも、誰かの言葉を聞いていないようで、実はちゃんと聞いている方です。皆さんが一緒にいることを、誰より大切にしている気がします」  ステラはしばらく黙っていた。やがて、ゆっくりと目を開く。 「アルビノさんは……時間を気にしないから、急かしません。隣にいると、眠ってもいいと思えます」 「それは嬉しいですねえ」 「ノクターンさんは、怖そうに見えるけれど、寂しいときほどよく喋ります。だから、たぶん優しい人です」 「たぶん、が付くんだねえ」 「チェダーさんは、めんどくさいと言いながら、いつも皆さんの分までポテトチップスを残しています」  チェダーが固まった。 「……それは、袋の底に残っただけです」 「そうですか……」 「そうです」  それからチェダーは、三人を順番に見た。 「アルビノさんは、放っておくといつまでも時計を見ているので、たまにはこちらを見てください。ノクターンさんは、酒と煙草を少し減らしてください。ステラさんは……そのままでいいです。寝ていても、いないよりはましなので」 「それ、印象ですか?」 「私なりの印象です」  ノクターンが笑い、ステラは安心したように目を閉じた。  アルビノも懐中時計をしまい、赤い瞳を三人へ向ける。 「私も、皆さんといると、時間がどうでもよくなります。遅れても、何もしなくても、明日になっても、また同じ場所に戻ってこられる気がします」  時計の針が、ひとつだけ音を立てた。  それは正しい時刻を示していなかった。  けれど、その場にいる誰も、もう気にしなかった。