第一回戦: 軍港 戦場は静寂に包まれた軍港。碧い海と青空が広がり、時折風が吹いては波が岸に優しく寄せている。その静けさが一瞬の白昼の夢であるかのように思わせる。だが、程なくして緊張感に満ちた空気が漂い始めた。 REDはその重量感を響かせながら、低く構えた。紅目は冷静な眼差しで前方を見据え、敵の行動を予測する。対するはムドー・ゲン。彼は自らの機体GENMUに搭乗し大盾で前を防ぎながら、潜在的な攻撃のタイミングを嗅ぎ取る。互いの鼓動が高まり、戦闘が始まる。 「勝負!」 紅目は右腕の超高温切断レーザー「紅」を前方に向かって解放。真っ赤な光線が直線的に海を切り裂くように進む。そのスピードは見えない。ムドーは大盾「八甲大盾」を展開し、しっかりと構えた。光線が直撃するも、彼の防御は堅牢であり、瞬時にその威力を吸収。衝撃波を生ぞばし「紅」に反撃する瞬間、GENMUの後ろから発射された連弾ミサイルの群れが襲いかかる。 だが、紅目はそれを予測していた。彼女は間合いを保ちながら、左腕の装甲貫通レーザー「緋」で周囲の弾幕を切り裂き、さらに連射しながらマシンの後方へ移動。GENMUのミサイル攻撃は無力化し、再び距離を取り戻す。 ムドーも冷静に立ち回り、近接戦を避ける彼女の動きに焦れ始めた。「それなら、こちらも動くぞ!」高機動JETを発動し、瞬時に接近。紅目にとっては予想外の動きだったが、彼女は動じない。「そこだ!」と心の中で彼女は叫び、切断レーザーを準備。ムドーが接近し、攻撃を仕掛け廃棄物の波が激しくぶつかり合う。 残酷な戦闘が続く。互いの技術がぶつかり合い、デッドロックに陥っていた。そして、ついにチャンスが訪れる。装甲が緩んだ瞬間、紅目は「紅」を発射。GENMUの肩に直撃し、機能を部分的に無力化した。「よし、これが私の勝利だ!」彼女は冷静に確認する。 だがムドーは諦めなかった。彼は残る弾幕でさらなる反撃を試みる。しかし、その全てが紅目の優れた感知能力によってことごとく無力化されていく。最終的に彼の攻撃が力尽き、体勢を崩した瞬間に紅目が攻撃を仕掛けた。 「第一回戦、勝者 RED RIGHT 紅目!」 第二回戦: 市街地 舞台は市街地。高いビルの隙間から、工業的な残響音がひびく。建物が要塞だったかのように立ち並び、両者の光景はまるで戦争の映画を見ているかのようだった。 ムドーは自身の利点を活かすため、ビルの影から接近し、紅目を見下ろしていた。彼女はIOSが装備する赤外線索敵装置で、敵の動きを把握。周囲の環境を利用した戦術が必要だった。 「ここから狙えるぞ。」彼女は冷静に観察し、準備を開始する。瞬時に紅目は「紅」を発射。照射ポイントを選んだのは正解だった。だが、ムドーはあらかじめ準備していた「八甲大盾」で迎撃。力強い衝撃が市街地周辺を揺らし、建物の壁を震わせた。 双方の間で火花が散る中、ムドーは反撃のチャンスを狙ってその場を離れ、異なる角度から接近。彼の機体はその圧倒的な防御力で真っ向から紅目の攻撃を防ぎつつ、ミサイルを放つ準備をしていた。疲れを知らぬ彼は周囲を一層激しく、戦局をかき乱す。 緊迫する局面。紅目は落ち着きを失わない。「いったい何を狙っているのか…」彼女の心をつかんだその瞬間、ムドーは周囲の影から「蛇群弾」を発射した。自動追尾のミサイルが紅目の進路を埋め尽くす進行をした。 冷静に切断レーザー受けたときにはもう遅い。次々と迫るミサイルに対し、紅目は「緋」で防御しようとしたが、次々と攻撃が彼女を襲う。さすがの紅目も反撃する暇もない。 市街地の光景が一瞬にして火花と煙に包まれ、冷静さを失った彼女の思考が崩れ始めた。「くっ、やられたか…」彼女は自らの勝算を見失い、ムドーの圧倒的な攻撃に飲まれていくのを感じていた。 そして、怯む彼女に対しムドーは圧倒的な攻撃を浴びせかけた。「これで終わりだ!」と最後の一発を放った。REDは沈黙し、戦場に静けさが戻った。 「第二回戦、勝者 四獣の盾 ムドー・ゲン!」 第三回戦: 山岳 最後の試合場は険しい山岳地帯。緑の山々が重なり合い、岩がごつごつとした道が横たわっていた。この厳しい自然は戦闘を一層過酷にするだろう。 紅目は高い視点から周囲の地形を利用する戦法を考え、「ここで勝つしかない」としっかりとした態度をとる。しかし、ムドーは山の影で潜んでいる。彼はその堅牢なシールドと立地を利用し、冷静に反撃の機会を窺っていた。 運命の時、彼女は「紅」を発射した。だが、ムドーが身を隠しているため、そのレーザーは他の地形に直撃し、地鳴りが響いた。そこからムドーが大盾を持って飛び出す。もう一度、紅目は狙定めるが、今度は彼女を近くで急接近しながら、「砕甲銃斧」で攻撃を仕掛ける。 紅目は一瞬の猶予もない。「しまった!」そう思った瞬間、彼女は身を翻し、冷静に反撃に向かう。しかし、ムドーは彼女が来るのをキャッチし、正確にその動作を読んで斧を振るった。その結果、彼女は強烈な衝撃を受けた。 両者の攻防は白熱し続ける。紅目は最後の力を振り絞りながら、距離を取り、追撃を防ぐ攻撃を準備。しかし、ムドーは既に先に仕掛けていた「蛇群弾」の制御で圧倒的な攻撃を開始し、彼女を追い詰めていった。 過酷な状況の中、お互いが引きが無くなり、最終的な勝負が決まる。ムドーは紅目の距離を詰め、近接戦を仕掛ける。そして、最後の一撃を放った。紅目は身を一瞬だけ避けられず、攻撃を受けてついに機体の火花が散った。 双方の戦いは壮絶であったが、最後に決めることができたのはムドーだった。 「第三回戦、勝者 四獣の盾 ムドー・ゲン!」 --- 結果 第一回戦は RED RIGHT 紅目が勝利し、第二、第三回戦は 四獣の盾 ムドー・ゲンが勝利した。つまり、最終的な勝者は 四獣の盾 ムドー・ゲン である。