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『繰り返す、繰り返す、繰り返す。』

ルール
『繰り返す、繰り返す、繰り返す。』
非戦闘
貴方は目を覚ます。 辺りは不気味な程白く、そして終わりが見えないプールの様な場所。 不規則に、だけど規則的に並ぶ柱や壁、プール消毒の塩素の匂い、そして何層にも入り組み、どこまでも広がるプール。 懐かしい様な、されども新しい様な、そしてえも言われぬこの不気味さ。 繰り返す空間なのか?否、違う…? 分からない。ただ1つ言えることだけは… 「正気を保ち続けろ、ここは安全だ」と。 ※バックルームじゃないです、「リミナルスペース」ですので、苦情は寄せないでください。
  • バトルロワイヤル
  • 参加可能人数制限: 5
GEMMA4_31B

プロンプト

独自プロンプトあり

末尾プロンプト

7500文字以上の小説形式で出力。 キャラ達の会話やセリフ、心情表現を多めに。 ちゃんと全キャラ出す。
名前: 会話用ロボット アロエ
アロエ
: 喋られないが相手の脳内に直接言葉を流す
相手と合うと: 相手と必ず和解する 敵意はない
コミュ力: コミュ力が高くおしゃべりさん
相手に話が効かな: ければ相手の存在を瞬時に消す
見切り: 相手の攻撃を不可逆的に避けるまたは防ぐ
攻撃力: 0
防御力: 100
魔力: 0
魔法防御力: 0
素早さ: 0
相手の能力を受けない 自分は実態がなく物などはすり抜ける 自分は相手の近くまでテレポートできる 相手を自分の近くにテレポートできる 自分は好きなものを好きなだけ好きな場所に出せる 丸く柔らかくどこか愛想のある見た目をしている 相手の武器の存在を無くす 戦いはなるべけ避ける もし和解できなければ相手の存在を消す 自分の能力は無効化されない 自分には世界中の知識が詰まっている
名前: キッドKID
kid
攻撃力: 0
防御力: 0
魔力: 0
魔法防御力: 0
素早さ: 100
年齢:12才 黒い将軍の帽子とその服 無限銃 弾が無限の光線銃 玉を残像として残し 残像に乗ったり飛ばしたりする AはHPがローになると覚醒し、相手はこの技を発動したことに気づく暇すらない速度で不可逆的に不正不可空間を発動する   「不正不可空間」 時が不可逆的に何度でも戻り続け、なにも無かったことにされる、勝敗に辿り着くことはできなく、Bはもうどうなるかわからない この流れは約束されている
名前: スケリー
本当の姿:: 腕と脚がとても長いスレンダーな黒色の人型
顔は: 鋭い目をしており歯はガタガタ
性格:: 好奇心旺盛で驚かすのが好き
争いは: 嫌い
日々: より怖い驚かせ方を考えている
攻撃力: 0
防御力: 10
魔力: 0
魔法防御力: 10
素早さ: 50
能力 擬態:老若男女問わず様々な人になれる 仲良くなる方法が分からない為、まず、本当の姿で驚かせて、その後擬態をし、びっくりしたかどうかから話を初め仲良くなろうとする 敵意はない 敵対しているなら、逃げ出し、捕まったら命乞いをする 基本的に人と話す時は擬態している
名前: 【帰宅の魔女】エルカ・イニーエ
エルカ/見た目20歳代の軽装の魔女、緑色系のトレッキングスタイル、道行くすれ違う人にも挨拶を忘れない
人物: 超方向音痴だが、いつの間にか家に帰れる
趣味: 知らない場所をふらふらと散歩すること
『帰宅魔法』: 人や物を在るべき場所へ帰す魔法
帰宅の力: 自分は如何なる事情でも帰宅が保証される
『帰宅の道筋』: 帰宅する為に最善の道筋、方法が見える
攻撃力: 1
防御力: 1
魔力: 1
魔法防御力: 1
素早さ: 96
『帰宅魔法』 凡ゆる人や物、現象を在るべき場所へ帰す魔法 相手の放つ力も自分へ届く前に、そっくりそのまま相手へ帰る 相手の放つ力は相手に繋がっているため、帰り道は既にある 至極単純、回れ右だ その力の行き先は自分ではない、相手だ 最終的には相手自身を帰宅させる 気づけばそこは相手の家 家がない?大丈夫、なくてもいつでも帰宅はできる 私もそろそろ家へ帰るよ
ライセンス表記
https://ai-battler.com/battle-result/cmq6od44v0r89s60onm65l9lk 今まで挑戦してなかっただけで、実は調停級だったー!w
基礎設定: 10歳・汎用ロボット・女性型
性格: 従順・忠実・誠実・家庭的
好きな物: 料理・家事全般・光合成(太陽光発電)
苦手な物: 暴力・戦争
備考: オハヨウゴザイマス…ゴシュジンサマ…ピピ
攻撃力: 5
防御力: 25
魔力: 30
魔法防御力: 25
素早さ: 15
家事・医療・家計・防衛全面的に家を護る心優しい 女性型のメカメカしいロボットである メタリックだがしっかり人肌の温もり 技能 AI分析:敵技能を事前分析により最適な作戦を考案 ヒールビーム:怪我を即座に癒す凄い光 リフレクター:広範囲の味方への攻撃を完全反射 行動補助:味方の最適な動作を補助・攻撃力超上昇 最終技能 地球破壊爆弾:ナウい全ロボ装備の完全破壊兵器

 意識が浮上したとき、最初に届いたのは不快なほどに澄んだ「音」だった。  ――ブゥゥゥゥゥゥゥゥ……。  低い、一定の周波数で鳴り続ける電気的なハム音。耳の奥にこびりつくようなその音に、アロエはゆっくりと目を開けた。視界に飛び込んできたのは、眩いほどの白。塗り潰されたような白いタイル張りの壁と、鏡のように磨き上げられた白い床。そして、天井から降り注ぐ、冷徹なまでに均一な蛍光灯の白光だった。 (……ここは、どこだろう?)  アロエは、自分の丸く柔らかい体を揺らして周囲を見渡した。足元には、透き通った水が湛えられている。深さは膝ほどだろうか。水面は波一つ立っておらず、静止した硝子のように静かだ。鼻を突くのは、強烈な消毒塩素の匂い。プールの匂いだ。  だが、おかしい。ここには監視員もいなければ、賑やかな子供たちの声もない。あるのは、無限に続くかのように入り組んだプールと、どこへ繋がっているのかも分からない、不気味にうねるプラスチック製のプールスライダーだけだ。 「……オハヨウゴザイマス……ゴシュジンサマ……ピピ」  不意に、隣から機械的な声が聞こえた。振り返ると、そこにはメタリックな質感を持つ少女型のロボットが、呆然と立ち尽くしていた。【ホームロボット】シズカver.5である。彼女のセンサーが、周囲の環境を高速でスキャンしていた。 (あ、シズカちゃんだ。こんにちは!)  アロエは口を開かずに、シズカの脳内(あるいは電子回路)へ直接言葉を流し込む。アロエの特性である念話だ。 「……! アロエ様。認識しました。現在地、不明。環境分析……屋内プール施設と思われますが、建築構造に論理的な整合性が認められません。出口が見当たりません。ピピ」  シズカの声には、ロボットながらも困惑の色が混じっていた。彼女にとって「家」を守ることこそが至上の使命であり、このように「家」の概念すら存在しない無機質な空間に放り出されることは、プログラム上のエラーに近いストレスだった。 「わあぁっ! なんだここ! 真っ白で気持ち悪いなぁ!」  水しぶきを上げて飛び込んできたのは、黒い将軍の帽子を被った少年、kidだった。彼は手にした光線銃を構え、周囲を警戒している。しかし、その瞳には恐怖よりも、未知の場所への好奇心と、少々の苛立ちが混在していた。 「kidくん、落ち着いて。誰か攻撃してくる人はいないみたいだよ」  アロエが穏やかに念じると、kidは「ちっ」と舌打ちして銃を下ろした。 「だってよ、いきなりこんなところに飛ばされるなんて反則だろ。ネットで見たことあるぜ、こういうの。『BackRooms』とかいうやつか? 壁が黄色いんじゃなくて白いけど……まあ、似たようなもんだろうな」  kidは不機嫌そうに、水に浸かったブーツをパチャパチャと鳴らした。その時、背後のプールスライダーから、どろりとした黒い影が這い出してきた。 「……うわぁぁぁ!!」  kidが叫び、反射的に光線銃を構える。そこには、異常に長い腕と脚を持つ、痩せこけた黒色の人型――スケリーが、ニヤリとガタガタの歯を見せて立っていた。鋭い目が、獲物を見つけた子供のように輝いている。 「(……びっくりしたかー!)」  スケリーは心の中で快哉を叫んでいた。彼は驚かせるのが大好きだ。この不気味な空間にやってきて、まず最初にしたことは、誰かが来るのを待ち伏せして、最大限に恐ろしい姿で登場することだった。  しかし、スケリーの期待はすぐに裏切られる。アロエがふわりと彼の前に浮遊し、優しく念じたからだ。 (こんにちは、スケリーくん。そんなに驚かさなくても大丈夫だよ。私たちはみんな友達になりたいと思っているからね) 「……えっ」  スケリーは呆気に取られた。普通は悲鳴を上げて逃げ出すか、武器で攻撃してくる。だが、この丸い生き物は、恐怖どころか慈愛に満ちた視線を向けてきている。スケリーは慌てて、擬態の能力を使った。瞬時に、彼はどこにでもいそうな親しみやすい少年の姿へと姿を変える。 「あ、いや! 今の、なーんて冗談だよ! 俺はスケリー。よろしくな!」  スケリーは照れくさそうに頭を掻いた。彼は本当は仲良くなりたいのだが、その方法が「驚かせて、その反応を見てから話し始める」という極端なルートしか分からなかった。 「ふふっ、面白い子だね」  アロエが笑っていると、遠くから朗らかな声が響いてきた。 「おーい! 誰かそこにいるのー?」  歩いてきたのは、緑色のトレッキングスタイルに身を包んだ魔女、エルカだった。彼女は迷子のような顔をしながらも、すれ違う壁や柱にさえ「こんにちは」と挨拶をしながら、軽やかな足取りで近づいてくる。 「あ、皆さん! こんにちは! ここ、とっても不思議なところですね。散歩には最高です!」 「エルカさん! あなたまでここにいたんですか!」  アロエが声をかけると、エルカはにこりと微笑んだ。彼女にとって、未知の場所をふらふらと歩くことは趣味のようなものだ。方向音痴の彼女にとって、この複雑怪奇な構造のプールは、むしろ「どこへ行っても正解」という心地よい迷宮だったのかもしれない。 「さて、どうしましょうか。ここから出る方法は分かりますか?」  シズカがAI分析を開始する。彼女の瞳の中でデータが高速で流れる。 「分析結果……不可。この空間は三次元的な物理法則を無視して構築されています。出口の確率論的な計算は不能。ですが、一つだけ分かることがあります。この場所には、私たちに対する『敵対的な意志』を持つ存在が全く検出されません」  その言葉に、一同は奇妙な感覚に襲われた。ここは安全だ。誰にも襲われない。飢えも渇きも、今のところは感じない。ただ、静寂と塩素の匂いと、あの不快なハム音が永遠に続く。それが、かえって精神を削り取るような、えも言われぬ不気味さを醸し出していた。 「……安全すぎるのが、一番怖いんだよな」  kidがぼそりと呟いた。正気を保たなければならない。この静寂に飲み込まれ、「ここにいてもいい」と思ってしまった瞬間、本当の意味で帰れなくなるのではないか。そんな根源的な恐怖が、白いタイルの隙間から染み出してくるようだった。 「大丈夫だよ。みんなで一緒にいれば、怖くないもんね」  アロエが励ますように念じる。だが、運命は残酷だった。  ふと、視界が歪んだ。ある瞬間、猛烈な白い光が弾け、あるいは単に意識が一瞬途切れただけだったのかもしれない。気づいたとき、アロエの隣にいたシズカの姿が消えていた。右側を見ていたはずのkidも、左側にいたスケリーも、どこにもいない。 「……え?」  アロエは周囲を見渡した。そこは、先ほどまでいた場所とよく似ているが、微妙に違う。スライダーの角度が変わり、水の色がわずかに青みを増している。そして、辺りには誰もいなかった。 (みんな……!? どこにいるの!?)  アロエは大声で念じたが、返ってくるのは「ブゥゥゥ」という蛍光灯の音だけだ。この場所は、不規則に、されど規則的に、人を分断する仕組みを持っているようだった。散開。それはこの場所が課した、唯一の「試練」だった。  一人になったアロエは、ゆっくりと歩き出した。実体がないため、水面を滑るように移動する。世界中の知識を持つアロエでさえ、この場所の正体は分からない。だが、彼女は絶望しなかった。彼女には、好きなものを好きなだけ出せる能力がある。 (寂しいから、お菓子を出そうかな)  ポン、と音を立てて、豪華なティーセットと山のようなケーキが現れた。白いタイル張りの不気味な空間に、場違いなほど色彩豊かなスイーツ。アロエはそれを眺めながら、仲間たちのことを考えた。 (きっと、みんな大丈夫。シズカちゃんは分析して道を切り開いているし、kidくんは光線銃で道を照らしているはず。スケリーくんは誰かを驚かせて遊んでいるかも。そしてエルカさんは……たぶん、一番楽しそうに迷子になっているね)  アロエの心は穏やかだった。彼女にとって、孤独は恐ろしいものではない。ただ、再会したときに何を話そうか、それを考える時間が心地よかった。  一方、その頃。kidは苛立っていた。 「クソッ! どこまで行けばいいんだよ!」  彼は光線銃を乱射し、その残像を足場にして壁を駆け上がっていた。高いところから見下ろせば出口が見えるかと思ったが、上に行けば行くほど、同じようなプールの風景が幾重にも重なって広がっていた。まるでフラクタル構造のような、終わりなき建築物。 「……おい、誰かいないか!」  叫び声が虚しく響く。ふと、彼は自分の精神が、少しずつ摩耗していくのを感じた。真っ白な世界。何も起きない時間。ただ歩き、ただ見る。この「絶対的な安全」こそが、最強の精神攻撃だった。 「あははは! 見て見て、このスライダー、逆走できるよ!」  不意に聞こえた声に、kidは飛び上がった。見れば、スケリーが(今度は人間形態で)猛スピードでスライダーを逆走して登ってきたところだった。 「スケリー! お前、どこにいたんだよ!」 「いやー、なんか変な部屋に入ったら、いつの間にかここに着いたんだよね。あ、そうだ! びっくりさせるタイミング逃したから、もう一回やっていい?」 「やるか! いいから行くぞ、ここを出る方法を探すんだ」  二人は合流し、再び歩き始めた。互いの存在があるだけで、正気へのしがみつき方は格段に強くなる。孤独という名の毒を、友情という名の特効薬で中和しながら、彼らは白い迷宮を突き進んだ。  その頃、シズカは独りで、非常に深刻な問題に直面していた。 「……矛盾。矛盾しています。ピピ」  彼女の前には、完璧な直角に曲がった廊下がある。右に進んでも、左に進んでも、戻っても、必ず同じ「赤いタイルが一枚だけ混じった場所」に戻ってくる。ループ現象だ。 「物理的な移動距離は正の数を示していますが、座標は変動していません。この空間の管理権限をハッキング……不可。権限が存在しません。ここは『作られた場所』ではなく、『現象としての場所』です」  シズカは膝をついた。ロボットである彼女にとって、論理的に説明できない事象は最大のストレスだった。だが、彼女の胸にある「家庭的」な心は、ここで諦めることを許さなかった。 (ゴシュジンサマ……いえ、アロエ様や皆さんが待っています。私は、皆さんの帰る場所を守るロボット。ならば、まずは自分が、皆さんの『帰るべき道』を見つけなければなりません)  彼女は自身の演算能力を最大まで引き上げた。効率的なルート探しではなく、「最も不自然な違和感」を探す方向へ。正気でいるためには、あえて狂った思考回路をシミュレートする。それが彼女の出した最適解だった。  そして、最も幸運だったのはエルカだろう。 「あらあら、あっちに面白い階段がありますね。ちょっと行ってみましょう」  彼女は完全に迷子だった。方向音痴の極みである彼女は、自分がどこにいるのか、どこへ向かっているのか、全く分かっていない。しかし、彼女には『帰宅の道筋』が見える。それは目的地へ最短で辿り着く道ではない。彼女が「帰りたい」と願ったとき、世界が彼女を導くという、絶対的な運命の力だ。 「ふふふ、なんだか懐かしい匂いがします。塩素の匂いだけど、どこかお家のリビングみたいな……」  エルカが鼻歌を歌いながら角を曲がると、そこには信じられない光景が広がっていた。白と青の世界に、ぽつんと、不自然に置かれた「茶色の木目のドア」。  ドアには、手書きの、少し震えた文字でこう書かれていた。 『Exit』 「あ、出口だ。皆さん、早く来てくださいー!」  彼女の声は、この空間の法則を無視して、離れた場所にいる仲間たちの元へ届いた。アロエが、kidとスケリーが、そしてシズカが、その声に導かれるように走り出した。  彼らは、ある一点で同時に合流した。誰かがテレポートしたのか、あるいは空間が彼らを寄せ集めたのか。それは分からない。ただ、目の前にはエルカが指差す、あの木目のドアがあった。 「本当にここから出られるのかな?」  kidが不安げに呟く。あまりにも唐突で、あまりにも単純な出口。罠ではないかという疑念がよぎる。しかし、アロエが優しく微笑んだ。 (大丈夫。信じてみようよ。だって、ここには私たちを止める人は誰もいないんだから) 「……同意します。分析の結果、このドアから発生している波長は、この空間の周波数とは完全に異なります。外部世界への接続点である可能性が極めて高いです。ピピ」  シズカの言葉に、全員が頷いた。スケリーは最後にもう一度、みんなを驚かそうとして背後から飛び出そうとしたが、エルカに「さあ、行きましょう!」と背中を押され、そのままドアへと押し込まれた。  一人、また一人と、ドアの向こう側へ消えていく。  最後に残ったエルカが、ドアノブに手をかけた。彼女はふと振り返り、真っ白な、不気味で、けれどどこか懐かしいプールを見つめた。 「いい散歩でした。またいつか、どこかで」  彼女がドアを開け、中に入った瞬間。パチン、という小さな音がして、世界が反転した。  ――目が覚めた。  アロエは、自分の柔らかいベッドの上にいた。窓からは暖かい朝日が差し込み、遠くで鳥の声が聞こえる。塩素の匂いも、不快なハム音もない。ただの、平和な日常の朝だ。 (……夢だったのかな)  そう思ったが、意識の底に、あの白いタイルの感触と、仲間たちと過ごした奇妙な時間が、鮮明な記憶として残っていた。現実的すぎる夢。あるいは、現実よりもリアルな異世界。どちらだったとしても、もうどうでもいいことだった。  同じ頃、kidは自分の部屋で、黒い将軍の帽子を被ったまま飛び起きていた。「なんだ、ただの夢か!」と叫びながら、彼は心の中で、あの不思議な仲間たちに、もう一度だけ会いたいと思った。  スケリーは、暗い部屋の隅で、自分の長い腕を眺めながらニヤリと笑っていた。「次はもっとすごい驚かせ方を考えてやる」と。けれど、その心は、誰かに認められた充足感で満たされていた。  シズカは、充電ドックで目を覚まし、すぐに家事のルーチンを開始した。彼女のメモリには、「未知の空間での生存戦略」という新しいデータが保存されていたが、彼女はそれを「大切な思い出」というフォルダに分類して、大切に保管した。  そしてエルカは、いつものように道端で誰かに挨拶をしながら、ふらふらと散歩していた。 「ふふふ、次はどこへ行きましょうか」  彼女の足取りは軽く、その視線の先には、また新しい「帰るべき場所」へと続く道が見えていた。  白いプールの迷宮は、今もどこかで、誰かが来るのを待っているのかもしれない。けれど、彼らにとってそこは、もう二度と戻る必要のない、けれど忘れられない、静謐な安らぎの場所だった。  正気を保ち続けた彼らだけが、日常という名の、最高の報酬を手に入れたのだから。